チョン・ウィヨン外交部長官で大丈夫か、という指摘が相次いでいます。日本・米国に対してだけではなく、実は北朝鮮との外交においてもこれといった実績が無いのに、米朝首脳会談を設計したという側面だけが浮き彫りになっているのではないか、そんな内容です。特に、今日は中央日報が懐かしい『トライ・ミー』を取り上げました。日本だと某元総理のトラスト・ミーが有名ですが、チョンウィヨン氏のトライ・ミーも結構有名でした。トライ・ミーは直訳すると『私を試す気か』で、この場合『私をこれ以上怒らせるな』という意味になります。それでは、GSOMIA騒ぎの頃にさかのぼってみましょう。中央日報です。
<<・・チョン候補者の発言の中で、外交関係者たちの間で最も話題になったのは、日本と関連した内容だった。韓日は2019年11月22日、外交協議の末、韓国は軍事情報保護協定(GSOMIA)終了決定を猶予し、日本は輸出規制措置の解決に貢献する方向での会話を再開することで合意したところが、日本のメディアがこれを自国に有利な方向に解釈し、「パーフェクトゲーム」などで表現した。チョン候補は2日後、直接マイクを握って日本を狙撃した。当時、彼は「Try me(どれ、そう言い続けてみろ)」と言った。「とんでもないことばかり言い続けると、私が何をするかわからないという、日本に対する警告だ」とも述べた。
日本の歪曲を問題視するのは当然だが、当時はすでに外交チャンネルを通じた公式抗議が行われた後だった。韓国の外交安保ラインの責任者が、やっと難しい合意をした後に、公にする性格の発言ではなかったとの指摘が出てきた理由だ。外交的表現とも言えなかった。それからしばらくはチョン候補者の話が出るたびに「try me」が別名のようにつきまとった・・>>
日本はそれからスタンスを変えていないので、言わばずっとトライしていることになります。でも、静かですね。『いつでも終了できる』『日本の反応を見てから早ければ◯月まで終了する』とか言ってましたが、もう2021年です。
他にも、『配達事故』という表現が面白かったので、紹介して終わりにします。
<<・・2019年2月ハノイ(※米朝首脳会談の場所)で、キム・ジョンウン委員長は、寧辺(ヨンビョン)の核施設だけ譲れば制裁解除を得ることができると判断したが、トランプ大統領は非核化の最終的な目標と全体的なロードマップ合意が優先だとし、「ノーディール」を宣言した。当時、韓国が仲裁者を自任しながら双方の意思を伝達する過程で、「配達事故」を犯したという批判を受けた・・>>
そのとき、韓国(リーダー役がチョン・ウィヨンでした)が米朝の間で行き来しながら、両側の意志を少しずつ歪曲、「とりあえず会談する」方向にしたと言われています。これが、韓国が北朝鮮側の信用を失った決定的なきっかけだった、とも。
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