米議会調査局(CRS)が、『韓米関係報告書』を出しました。『韓国は、中国との衝突は回避しようとする』、『日本とは正面衝突している』、『北朝鮮関連で米国とズレる恐れがある』という内容です。報告書には日韓関係に関する内容もあり、歴史問題で衝突が多く、文政府になってから急激に悪化した、とも。以下、国民日報から部分引用してみます。
<<・・(※米議会調査局の)報告書は、「文大統領は、一般的にトランプより北朝鮮にもっと多く、より速い譲歩をすることを好み、これが韓米間に周期的にな緊張を巻き起こした」とし「このような緊張は、バイデン政権が発足した後にも続く可能性がある」と診断した。報告書は、韓米間の最も当面の課題として『韓米連合軍事訓練を再開できるかどうか』を挙げた。報告書は、「批判論者は韓米連合軍事訓練がまた延期された場合、北朝鮮の韓・米警戒態勢に害を及ぼすと主張している」と説明した。
報告書は、「トランプ大統領在任期間は、韓米防衛費分担金などをめぐり、韓米間の不協和音が露出されたが、バイデン大統領は、韓米同盟に新たな活力を吹き込むことを主張している」と説明した。報告書は、「トランプとは異なり、バイデン大統領は駐韓米軍撤収や報復関税などで韓国を脅かすことはしない」と述べた。しかし、対北朝鮮制裁の緩和問題が韓米間の葛藤を触発させる危険因子だと指摘した。
報告書は、中国と関連し、「北朝鮮は中国への経済依存度が高く、韓国も中国の最大の貿易相手国だ」と指摘した。報告書は、引き続き「中国政府は、韓国政府のが中国が同意しない政策を行った場合、韓国企業を苦しめてきた」とし「このような理由で、韓国は、一般的に中国に対抗することを回避しようとする」と強調した・・
・・報告書は、韓日関係について、「日本の韓国植民占領から始まった敏感な歴史問題により、韓日関係は非常に長い時間、問題でいっぱいだ」とし「2018年以降には、韓日の両方が政府次元で貿易・安全保障・歴史問題などをめぐり、報復措置などが続き、韓日関係は急激に悪化した」と伝えた。
報告書は「(韓日関係の悪化は)韓・米・日の共助を弱体化させた」とし「バイデン政権は韓・米・日3角共助の強化に努めている」と述べた・・>>
他にもいくつかの記事を読んでみましたが、『韓米関係報告書』ということもあって、日韓どちらかに問題があるとかそういう内容は目に付きませんでした。ただ、韓国側の記事からの訳とはいえ、「日本の韓国植民占領から始まった敏感な歴史問題」というフレーズが気になります。歴史認識問題というよりは、「国家間の条約や合意の遵守に関する問題である」というに認識が必要な時点ですから。
見方を変えれば、『中国に対しては、衝突を回避しようとする。日本とは衝突する』というニュアンスを垣間見ることもできます。ソース記事の題「米議会調査局・・韓国、中国と衝突回避し、日本には正面衝突」も、そんな感じです。
特に報告書は「対北制裁緩和を求める文在寅大統領のスタンスは、米国と韓国の関係に緊張を巻き起こす恐れがある」部分を強調しているようです(別ソースの記事、例えば聯合ニュースの場合、日韓関係や中国の話が無く、対北制裁の内容だけです)。その「当面の課題」は、韓米連合軍事訓練再開するかどうかの決定である、とも。私の心が曇っているせいか、あまり好意的な報告書だとは思えませんでした。
いくつかの記事で共通している指摘は、3月に予定されている韓米軍事訓練をまともに再開できるのかどうかを、米国側が「想像以上に気にしている」ことです。前から米国側が重要視していたことは私も知っていますが・・私が思っている以上に、米国側はこの件を気にしているようです。やはり、新年演説で文在寅大統領自ら『北朝鮮と協議できる問題だと思う』と話したことが影響しているのでしょうか。それとも、裏でまた何かあったのでしょうか。
※原文へのリンクを追記します。ツイッターの<Li Meiling 李莓鈴@Son_Of_NIPPON>さん、ありがとうございます※
♨ 拙著のご紹介♨・・以下、拙著のご紹介となります。本の題の部分はアマゾンリンク(アソシエイト)になります。リンクされたページで電子書籍版もお選びいただけます。
・新刊<恥韓の根源>、予約受付中です。ありがとうございます!100年前の併合時代、1965年基本条約締結を前後しての時期など、古い記事を考察し、それらから今の韓国の反日思想の矛盾を浮き彫りにしてみました。アマゾンの目次・説明、ぜひ本ブログの紹介エントリー(導入部を事前公開しております)もお読みください。
・<「反日」異常事態(2020年9月2日発売)>も発売中です。いわゆるK防疫として表出された、韓国の反日思想の本性である『卑日(日本を見下す)』とその虚しさについて主に考察しました。
・<高文脈文化 日本の行間>は、私が日本で暮らしながら感じた、日本、特に『日本語』の不思議な魅力に関する本です。
・本ブログのコメント投稿、VPN・PROXYからはうまくいかない場合があります。リンクはhttpの「h」を消してください。サブブログに議論エントリー(1~3)と雑談エントリーを用意しました。サブブログは、コメントに返信可能な仕様です。長くなりそうな話にはサブを利用してください。
・シンシアリーはツイッターを利用しています。