ラムザイヤー教授の例の論文が、予定通り「International Review of Law and Economics」3月号に掲載されることが確定しました。出版社(ELSEVIER社)の副社長が、KBSに返信した内容です。エルセビア社は『CBSノーカットニュース』に「懸念事項(批判、反論など)も一緒に掲載する予定だが、掲載は予定通り進めている」と話しましたが、それが確定した形となります。少なくとも今の時点では「論文撤回」を拒否したことになります。批判や反論などを一緒に掲載するのは「読者たちがより完全な『絵』にアプローチできるようにするため」としており、個人的に、こういう動きにはむしろ賛成しています。以下、KBSの報道です。12日のCBSノーカットニュース関連エントリーもまだの方はぜひご一読を。
<<日本軍慰安婦被害者を自発的に売春婦と主張したハーバード大のラムザイヤー教授の論文をめぐり議論が激しくなっています。この論文に懸念を表明し、撤回を促す手紙に、世界各国の教授241人が署名しました。論文出版社側は、KBSに最終的に出版は確定されたと回答しました。
ワシントン特派員キム・ヤンスン特派員!まず、世界各国の学者が署名に参加したが、どのように始まったのですか?
[記者]ラムザイヤー教授の論文は、韓国の女性、十代の少女が自発的に慰安所の所有者と契約を結んで売春をしたとしています。これは兵士を相手に慰安所を運営した舗主(店主)と慰安婦の間に利害関係が出来たからである。と経済学の用語であるゲーム理論を突き出してきました。歴史的事実の捏造はもちろんのこと、これはゲーム理論でもない、と米国の著名なゲーム理論学者が率先して出ました。UCLAのマイケル・チェ(崔)教授です。チェ教授は「ラムザイヤー教授の論文を懸念する経済学者の手紙」というタイトルで、事実関係を一つ一つ付けて同僚教授たちにに送りました。この手紙が、世界中の教授らの共感を得て、現在、米国を含めてオーストラリア、ソウル、香港、イギリスなど各地で241人の署名を集めました。署名に参加した学者たちは、経済学、歴史学、法学などラムザイヤー教授の論文が扱った領域を専門とする教授がほとんどです。
「学問の自由は尊重されなければならないが、10歳の少女が自ら性労働者として働くことに同意することができるというラムザイヤー教授の主張は、明らかに虚偽である、学術誌の編集者たちは、学者たちのこのような懸念と関連、学術基準で意思決定をするのかその過程をすべて公開してくれ」と結論を出しています。
※当時の慰安婦募集規則上、10歳は慰安婦になれません。「10代」なら成立しますが※
[アンカー]核心は、論文が撤回されるべきであるということですが、この論文が載る「国際 法の経済レビュー」、ジャーナルの立場はいかがでしょうか? [記者]通常、ジャーナルの論文検査は、当該分野の専門家、エディターと呼ばれる学者たちがやります。KBS取材陣は、国際 法と経済レビューエディターに各国の学者たちの懸念と反論論文を配信し、今後どのようにするのか聞いてみました。ジャーナルの出版社であるエルゼビアは、世界最大の学術誌出版社です。そこで、総括副社長が回答を送信しました。
徹底した調査が進行中である、エディタチームが結論を出すまでは話せることが無いともしましたが、その論文は、すでに3月号に入るとされており、これは最終的な状況であると明らかにしました。論文の印刷が遅れているという点は、前にも報道しましたが、遅くなっただけで、出版は、最終手順であるという答えです。
[アンカー]ところが、議論が拡散し、ソーシャルメディアで日本の右翼側の動きも捕捉されていますよね? [記者]はい、議論が拡散されているだけに、ソーシャルメディアで話が行き来するのは当然のことです。でも、奇妙なことは、ラムザイヤー教授の論文が掲載されたオンラインジャーナルサイトで唯一、日本側のツイートが多いことです。画面を見れば、国際 法の経済学レビュー誌の右側に論文の反応を集めていますが、3,500件ほどのソーシャルメディアの反応が集まっています。このうち2,582件がツイートのほとんどが日本からのツイートです。
内容は、ラムザイヤー教授の論文は素晴らしい、論文の内容はすべて事実であり、広く知らせなければならないなど、その論文を擁護するツイートです。先に申し上げたように、出版社側は、現在のラムザイヤー教授の論文について、様々な反応を収集しています。そのため、論文の社会的反応を見るためのページに日本右翼側のツイートやメッセージが集まっていることは、尋常ではなく見えます。これまでワシントンでお届けしました>>
『核心は撤回する(させる)こと』と言ってるほうが、ずっと『尋常ではない』と見えますが。とりあえず、個人的に『むしろ、議論が広がったほうがいい』と思っているので、内容への反論、批判などは全然OKです。むしろ、それらもオンラインで購入できる論文の形になったら、ぜひ読んでみたいものです。そういうことで、掲載確定でとりあえず一安心、です。まだ『とりあえず』にすぎませんが。
※今日、午後の更新はありません。申し訳ございませんが、次は夕方の更新となります※
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