米国務省が、慰安婦問題に関する質問に『慰安婦問題は日米韓共助に役に立ちました。ブリンケン長官(当時副長官)は慰安婦合意に時間と努力を注ぎました』と答えました。その話はしないでほしい、そんな意味だと思われます。特に、ブリンケン長官はもうすぐ韓国を訪問する予定もあるので、韓国政府としてはいろいろと立場が苦しくなりました。以下、KBSから引用してみます。動画の自動再生にご注意ください。
<<米国国務省長官の韓国・日本訪問を控え、米国務省がブリーフィングで2015年慰安婦の合意を初めて言及しました。慰安婦被害者であるイ・ヨンスさんがブリンケン国務長官に面談を要請する映像手紙を送った後に出てきた答えなので、その底意が注目されます・・
・・米国務省が、韓日間の歴史問題と関連して、生産的で建設的な合意が行われることを願うとし、2015年慰安婦の合意を例にしました。バイデン政府が、韓米日の協力を強調している状況で、最近再び浮上した日本軍慰安婦問題に対する立場を問う質問に、そう答えました。
ネッド・プライス/米国務省スポークスマン:「米国は韓日両国の2015年慰安婦の合意を含めて建設的生産的な両者の関係を形成することができる具体的な努力を歓迎します。」
国務省のスポークスマンは、2015年に慰安婦の協議があった時期、当時国務副長官だったブリンケン国務長官が、韓日協力の増進のために中心的な役割をしたと明らかにしました。また、当時韓日慰安婦合意が韓米日3角共助につながったとも言いました。
・ネッド・プライス/米国務省報道官:「ブリンケン長官は当時、両国間の中心的架け橋の役割をし、これは3カ国の共助に繋がりました。ブリンケン長官は、相当な時間と労力を注いできました」
しかし、慰安婦被害者イ・ヨンスさんの面談要請と関連して、これといった言及をしませんでした。韓日関係の改善を強調しつつ、新たな生産的合意を望むとしつつ、韓国政府が「問題がある」と規定した2015年慰安婦合意に言及したのは異例のことです(※私が知っている限りだと、「新しい」生産的合意を望むとは言っていません)。
米国務省は、これまで太平洋戦争を前後して、日本軍の慰安婦拉致と強制動員がひどい人権侵害であり、人身売買だと規定しながらも、米国は韓日の問題解決との関係強化のために継続的に努力してきたというマニュアル的な立場を強調してきました。
同盟の復元を打ち出したバイデン政府の国務・国防長官が初の海外訪問地として韓国と日本を選択しただけに、韓日関係の調整に乗り出すという観測が高い状況。米国務省が2015年慰安婦の合意に言及した本音と背景は何なのか関心が集まっています>>
本音と背景も何も、『面倒くさいからその話はもうするな』でしょう。米国務省が慰安婦問題に関して間違った認識を示しているのは、本ブログでも取り上げたことがあります。個人的に、慰安婦合意の存在そのものも、不満です。謝罪とかお金を出すとか、必要ない措置でした。ただ、それでも合意としてそれが存在する限り、否定ばかりしていてもしかたありません。もちろん、少しずつでも、米国国務省の認識そのものを根本的に覆すための努力が必要でしょう。しかし、すでに存在する慰安婦合意という「カード(韓国側がよく使う表現ですが)」を、少しでも日本に有利な方向に使う必要があるでしょう。というか、もう水面下ではそういう話になっているでしょうけど(と信じたい)。
ありがとうございます。新刊が発売中です!
♨ 拙著のご紹介♨・・以下、拙著のご紹介となります。本の題の部分はアマゾンリンク(アソシエイト)になります。リンクされたページで電子書籍版もお選びいただけます。
・新刊<恥韓の根源>、発売中(2021年2月28日)です。ありがとうございます!100年前の併合時代、1965年基本条約締結を前後しての時期など、古い記事を考察し、それらから今の韓国の反日思想の矛盾を浮き彫りにしてみました。アマゾンの目次・説明、ぜひ本ブログの紹介エントリー(導入部を事前公開しております)もお読みください。・<「反日」異常事態(2020年9月2日発売)>も発売中です。いわゆるK防疫として表出された、韓国の反日思想の本性である『卑日(日本を見下す)』とその虚しさについて主に考察しました。・<高文脈文化 日本の行間>は、私が日本で暮らしながら感じた、日本、特に『日本語』の不思議な魅力に関する本です。
・本ブログのコメント投稿、VPN・PROXYからはうまくいかない場合があります。リンクはhttpの「h」を消してください。サブブログに議論エントリー(1~3)と雑談エントリーを用意しました。サブブログは、コメントに返信可能な仕様です。長くなりそうな話にはサブを利用してください。・シンシアリーはツイッターを利用しています。99%更新告知ですが、たまに旅行先の写真とか載せますので、よかったら覗いてみてください。
↑扶桑社新書新聞広告です(リンクではなく画像です)。よかったら御覧ください。