米保守シンクタンク、クアッドによる「NATO式 核兵器共有」案を提示

米国のシンクタンクが、いわゆる「NATO式」核兵器共有を提案しました。韓国側の記事では『東北アジア』を強調していますが、核兵器共有のためには相応の組織化が必要であるため、いまから東北アジアに相応の協議体を作るのは、どうもしっくりこない話です。記事は一行だけ言及していますが、同じシンクタンクが提案した「QUADの核兵器共有」のほうが気になります。ニューシースの記事から、部分引用してみます。

 

<<・・米国シカゴ国際問題研究所(CCGA)主管「米国の同盟国と核兵器の拡散問題に関する特別研究会」は、先月公開した報告書で、「1967年以来、NATOの核計画グループ(NPG)は、ヨーロッパの同盟国に、米国の核の保証を安心させるために決定的な要因であると同時に、核演習・企画を行うための中枢機関であったが立証された」とし「米国がアジア主要同盟国を安心させるには、オーストラリア、日本、韓国を含む同様の機構を創設しなければならない」と促した。さらにこの団体は、NATO式核共有方式を米国・日本・オーストラリア・インドなど4カ国の安全保障協議体であるクワッド(Quad)と連携しなければならないという意見まで提示した・・

 

・・冷戦が終結したとき、米国はNATOの地域では、数百発の核兵器を残した。核兵器の所有権は、米国にあるが、NATOの同盟国は、核計画グループ(Nuclear Planning Group)を中心に、有事の際の打撃計画を共同で行う。戦時核兵器投下は、米国と同盟国の空軍機が一緒に投入される。欧州諸国は、従来の攻撃と核攻撃の両方を実行することができる二重目的の航空機を指定して、米軍と一緒に訓練する・・

NATOに配置された核兵器は、その基地に駐留している米軍の弾薬サポート大隊(Munitions Support Squadron・MUNSS)が完全に管理・制御する。また、米ワシントンで直接送信する緊急行動メッセージ(EmergencyAction Message:EAM)という発射コードが入力されなければ、核爆弾は活性化されない・・

 

・・東北アジアで核の共有が行われた場合、同盟国間の意見の相違が発生する可能性を排除できない・・また、韓国政府の意思とは異なり、米国や日本などが多数決で北朝鮮と核戦争を行うことにしたときに、これを阻止する手段がない。 NATOの場合、戦争が起きる場合核弾頭を使用するかどうか、どのような対象に向けて、いつ使用するかなどの議論は、NATOに委任されているだけで、個々の国が独立した発言権や決定権を行使することはない。つまり韓国が反対しても、日本やオーストラリアなどが北朝鮮の核爆撃に賛成して核兵器が発射される事態が発生することができる・・>>

 

引用部分にはありませんが、記事も「いますぐ米国が核兵器の話を持ち出すとは思えない」としながらも、この核兵器共有案が前から何度も提起されてきたものであり、これからの米中関係の変化によっては決して絵空事ではないという点も指摘しています。

韓国の元長官が2人も参加したセミナーでのことだからか、記事はやたらと東北アジア、韓国という言葉を強調していますが、個人的に、『もしやるなら、クアッドが共有するだろう』と思っています。引用最後の部分が全てを物語っていると見ていいでしょう。誰が『戦略的あいまい』なところに核兵器を預けるものですが。それに、いまさら米国が東北アジアにNATOのような何かを作るとは思えません。NATOは、自由民主主義陣営としての立ち位置があったからこそのものでしょう。ワルシャワ条約機構と対立という側面もありました。でも、いまの東北アジアでそれが出来るとは思えません。

 

結局、もしこの話がこれからも具体化されるなら、もっとも可能性があるのはクアッドでしょう。いますぐ何かの動きがあるだろうとは思えませんが、興味深い話です。実際、ワシントン・ポストが「インドのスタンスに不安はあるものの、これからの米国のアジア戦略の中心はクアッド首脳会議になるだろう」と報じるなど、「賛」にも「否」にも、クアッドは大いに注目されています。また、来月にはクアッドにフランスが参加する5か国の海上訓練が調整中である、とのことです。

 

 

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