韓国、「習近平氏、早ければ上半期に訪韓」が定説に

米中が「会談ということになっているが事実上の喧嘩」をしましたが、そんな中、韓国では習近平主席が「早ければ上半期(6月まで)、遅くても年内には訪韓する」ということになっています。いわゆる「限韓令」を完全に解消する観光活性化のMOU締結をするという話が広がり、関連会社(ゲーム会社など)の株が上がったりしました。もし習近平氏の訪韓の際に、「米国の対中政策に参加するな」という要求が出たとき、韓国はそれをどうするのかという問題が指摘されています。以下、ファイナンシャルニュースからです。

 

<<・・今後、米中両国の韓国政府への要求も強くなると思われる。米国は米国・日本・オーストラリア・インドの参加の軍事協議体クワッド首脳会議をはじめ、近いうちに韓国の参加圧迫を強化するものと思われる。一方、韓中両国は習近平主席の訪韓時点を今年上半期中に検討している点で、習主席の訪韓以降ももう一つの節目になるだろう。習主席の訪韓で、反中前線に参加するなというメッセージが出てくる可能性が高いからだ。外交情報筋の間では、米中のこのような「韓国引っ張り」が、最終的には、対北朝鮮政策と関連して、韓国の外交に一層の負担を加重するという見通しが出ている・・

・・香港サウスチャイナ・モーニングポスト(SCMP)によると、中国の清華大学傘下のカーネギー清華センター上級研究員であるチャオ・ツンは「私たちが見るに、米中関係が根本的に改善される余地は少ないため、北朝鮮の核問題に協力できる余地も大きくないと思う」と述べた・・>>

 

 

本当に習近平主席が訪韓するという話が『公式に』あったのか?と思って少し調べてみたら、前中国大使だった人がそう言った、という記事がありました。このインタビュー、『ああ、実に中国らしい』としか思えない内容です。悪い意味だけでなく、韓国を「取り扱う」において、有効だという意味でもあります。同じくファイナンシャルニュース(3月14日)です。

 

<<「米中関係で韓国がストレスを受けることを、中国は理解している。韓国と日本で26年余りの外交官生活をしてきた東アジアの外交専門家の邱國洪(チュ・グォフン)前駐韓中国大使(64)は、ファイナンシャルニュースとの対談で明らかにした。本紙と今回の対談は、前大使が退任後、初めての報道機関インタビューだ。彼は「韓国が膨大なストレスを受けていることを理解する」とし「韓国と米国の関係が歴史的に一緒に発展してきたことを、中国は、尊重している」と述べた。

邱國洪前大使は11日午後、北京、中国韓国商会のオフィスでファイナンシャルニュースとのインタビューを持って、「韓国は自分の利益から出発して、韓米関係を調整する必要がある。中国は韓国が米中関係でどちらかを選択すべきだと要求したことがない」と明らかにした。習近平主席の国賓訪韓問題の場合、鍵はコロナ19防疫が握っていると予想した。彼は「コロナ19がなかったら、既に実現しただろう」、「政治的考慮はなく、楽観的に見れば、遅くとも後半期には訪韓できるだろう」と観測した。

前大使は、ポストコロナと韓中経済の意見も出した。韓・中企業が協力すればシナジー効果を得ることができることを示唆した。彼例に挙げた韓中企業は、韓国のサムスン電子、LG、SKで、中国の華為、ZTE、BYDなどである。 Huawei社は、中国最大の通信機器メーカーであり、ZTEは通信大手である。比亜迪は電気自動車を生産・販売する・・>>

 

米国としては、韓国に「こちらを選べ」と言うしかありません。韓米関係からして、それが普通だからです。でも、中国は違います。「どちらも選ぶな」「国益で選べ」と言うだけで、中国は得をします。なぜなら、中国としては「自分側のコマを一つ増やす」ために無理をするより、「相手側のコマを一つ減らす」を狙えばいいだけですから。

 

 

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