THAAD基地、反対デモで食糧供給もちゃんと行われず、温水も出ず・・米国防長官は「同盟として受け入れられない」と強く抗議

去年10月23日、朝鮮日報は「韓国のTHAAD基地の軍人たちは劣弱な環境で生活しており、『兵士人権』問題まで指摘されている」と報道しました。朝鮮日報から部分引用してみます

 

<<・・米軍は、デモ隊によって隔離されたソンジュ基地の改築を継続的に要求してきた。しかし、陸路がデモ隊によって遮断され、工事は進まず、昨年は臨時コンテナ施設をヘリコプターなどで空輸した。軍関係者は「既存のゴルフ場クラブハウスを正式工事なしで使用しているため、施設が劣悪極まりない」、「米側は、このような点について継続的に抗議してきた」という。このような米国側の不満は去る14日開かれた韓米安保協議会(SCM)共同声明にも「ソンジュ基地THAAD砲台の安定した駐留条件を用意するために、長期的な計画を構築することにした」という内容として反映された。問題は、今回のソンジュ基地への装備搬入過程で浮上した葛藤が、異常の兆候を示す韓米関係をさらに困難にするであろう。米側は、ソンジュ基地の劣悪な環境に対し、「兵士の人権」問題まで取り上げているという・・>>

 

 

2+2会談のために韓国を訪問したオースティン米国務長官がまたこの問題を指摘し、『同盟としてあるまじきことだ』とまで話したことが分かりました。ブリンケン氏に比べて口数が少ないと思ったら、ちゃんと言うこと言っていたようです。また朝鮮日報です

 

<<米国が先週の国務・国防長官会談の際、慶尚北道ソンジュにある在韓米軍THAAD基地の劣悪な生活条件について、韓国政府に強い不満を示したことが分かった。この過程で「同盟として容認することはできないこと(unacceptable)」という趣旨の言及まで出てきたことが分かった。基地将兵の安定した駐留のための工事がTHAAD反対団体の阻止で数年間進展せず、米国側が同盟に対する根本的疑問まで提起する状況に至ったものである。

25日、複数の外交・国防情報筋によると、ロイド オースティン 米国防長官は17〜18日ソ・ウク国防長官との会談と外交・国防長官(2 + 2)会談で、「THAAD基地を今のような状態に放置するつもりか」と問題を提起し、「必ず直さなければならない問題」と述べた。軍事的に敏感なTHAAD性能改良とは別に、将兵の基礎的な生活のための物品搬入と工事すら行われていない状況に不満を吐露したものである・・

 

・・2017年4月THAAD配置後、ソンジュ基地で勤務する韓米将兵400人余りはまだ古い昔のゴルフ場クラブハウスとコンテナを宿泊施設として使用している。施設の改善のための工事資材・機器搬入がTHAAD反対団体と一部の住民の反対デモにより止められ、政府が事実上、これを放置したからである。副食など食糧供給が行われず、戦闘食糧で食事を済ませる場合もあることが分かった。

自国将兵が同盟国で防御装置を運用しながらも、しっかりとした駐留条件を保障されず、韓国政府がこれを改善するために積極的ではない印象を与えることについて、米軍当局が不満を持っている。軍関係者は、「将兵たちの劣悪な生活条件を改善し、地域住民と共生することができる様々な方法を探している」とした・・>>

 

 

同記事によると、冬に温水もちゃんと出ない、電気供給も不安定、とか。

引用部分最後の「条件を改善し住民とも共生」って、「被害者を満足させ、日本との関係改善する」というフレーズによく似ている気もします。結果に責任取る気ゼロのままとりあえず言っておくパターンです。

 

 

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