韓国史学博士「海外の日本資産を差し押さえよう。日本の純資産は世界1だ」

史学者キム・ゾンソン氏が、海外(韓国以外)にある日本政府資産の差し押さえについて書きながら、「菅総理は選挙やオリンピックよりも、4月21日(慰安婦賠償裁判の判決がある日です)をもっと気にしているだろう。その日は菅の屈辱の日になる」と主張しました。「日本の海外資産はたっぷりある。なんと世界1位だ」とも。

キム・ゾンソン氏は、オーマイニュースの市民記者で、成均館大学史学科博士です。名前にちょっと見覚えがあったので調べてみたら、韓国歴史関連で多数の本を書いた人で、韓国政府(文化財庁)傘下財団で諮問委員をしていた人です(氏の著書「大論争韓国史」の著者紹介にて)。氏は「21日の裁判が日本政府に及ぼす影響力は、参議院選挙や東京オリンピックより大きい」としていますが、韓国に及ぼす影響については本当に何一つ言及がありません。以下、オーマイニュースから部分引用してみます。

 

<<・・(※韓国内の日本政府の資産を差し押さえるのは容易ではないという内容の後に)日本政府は、それでも日本政府資産の強制執行の可能性を懸念している。3月24日付の日本経済新聞記事「元慰安婦訴訟、4月21日に判決」は、「関係者」の発言を根拠に、「日本は原告側が日本政府の財産を差し押さえる可能性を警戒している」と報道した。

そのような心配をせざるを得ない理由がある。ウィーン条約の保護を受けられない日本政府の財産​が、海外のあちこちに散在しているからである。証券投資や債券投資や不動産や工場など直接投資などの形で海外のいろんなところに財産が多いからこそ、そのような可能性を念頭に置かないことができないだろう。

 

そんな財産の規模は相当なものである。昔から、日本はそのような財産が多かった。1987年5月27日付の「東亜日報」の記事「日の対外総資産1800億ドル」は、総資産から負債を差し引いた、日本の対外純資産のうち、政府が所有した額が418億1000万ドル(1986年末基準)と報じた。

民間部門と政府部門を合わせた海外資産はその後、着実に増加した。1990年2月26日付の「毎日経済」「日本対外資産、世界1位」によると、民間と政府を合わせた海外総資産(負債を含む)が1988年に1兆4693億ドルで世界1位だった。

 

その後も、日本が1位を占めた年が多かった。 2019年5月24日付の「連合ニュース」「日本対外純資産3千700兆ウォン」は、「昨年末基準対外純資産額が341兆5千560億円(約3700兆ウォン)」とした後、「日本の対外純資産規模は数値が公開された主要国の中で28年連続で1位を記録した」と報道した。このように海外の資産が多いので、日本政府は、その中の政府資産が強制執行の対象とされていないかと心配しないわけにはいかない。

 

もちろん、慰安婦被害者に1億ウォンずつ賠償するとしても、総額規模が大きくないため、日本政府に大きな負担は無い。しかし、国家主義性向が特に強い自民党政権としては、日本国家が外国民間人に敗訴して強制的に財産を出すことを恥辱だと認識するだろう。また、強制執行の形式で賠償金を出せば、最初からきれいに謝罪して賠償したらよかったという結果になる・・

 

・・そういう意味では、7月23日や、衆議院選挙よりも、4月21日が、菅内閣に遥かに重要である。慰安婦問題が日本政府に及ぼす影響は、東京オリンピックや衆議院選挙よりも大きい。謝罪と賠償が国家的屈辱ではなく、未来への出発という認識が日本の右翼と自民党政権に拡散される日を期待したい>>

 

それは、もちろん気にはしているでしょう。「気にする」の方向性は、「韓国がまたバカをやるのではないか」でしょうけど。日本だけでなく米国もかなり気にしているのではないでしょうか。もちろん中国も。望む結果は米国と反対でしょうけど。そして、どちらにせよ、裁判結果の影響をもっとも被るのは、韓国です。この件だけでなく、韓国は「正義(韓国が真実勝手な正義ですが)」を論じながら、「私は正義だから一方的に得をする」ということしか考えません。自分の正義を主張することで、自分が負うべき責任と損がある。そこまでは考えが及びません。自分の正義から少しでもズレるのは、妥協してはならない『悪』だからです。

次の更新は、夕方となります

 

 

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