韓国、中国と「2+2会談」開催に合意・・2+2は、普通は「戦略的」関係でないと行わない

韓国と中国が、上半期(6月末まで)中の2+2会談を推進することにしました。ご存知、少し前にどっかで聞いたあの2+2です。

6年前までは、韓国と中国は「局長級」で2+2をやっていました。当時、親中に傾いた朴槿恵氏が2013年に韓中2+2を始め、1回か2回、開催されました。でもそれから朴槿恵氏がTHAAD配置を認めたことで中国の態度が突変、2015年からは事実上の廃止となりました。なにせ、2+2には国防部長官が参加することになるので、米国の同盟国である韓国が中国と2+2会談を定期的にやること事態がすごく不自然なことでした。その2+2を、「次官級」に格上げして再開するというのです。

言うまでもなく米国との2+2を意識してのものですが、韓国側は「米国との2+2とは関係ない」としています。以下、聯合ニュースです

 

<<韓国と中国が外交部・国防部の、いわゆる「2 + 2」形式の外交安保対話(2 + 2会話)を6年ぶりに再開することにして注目される。一部では、最近、韓米の外交・国防長官会議が開催されたため、刺激を受けた中国が韓国との「2 + 2対話」の開催に積極的に出てきたのではないかという分析も提起される。

チョン・ウィヨン外交部長官と王毅 中国外交担当国務委員兼外交部長は、3日に開かれ会談で上半期内に「2 + 2対話」を推進していくことで合意した。韓中「2 + 2対話」は、朴槿恵政府だった2013年6月、韓中首脳会談で新設に合意した後、その年の12月の最初の会議が開かれた。しかし、2015年1月2回会議が最後だった。 2016年にTHAAD配置をめぐる議論が浮上した後、梗塞された雰囲気が反映されたものと思われる。

 

特に韓中は、今回「2 + 2対話」の再開において、局長級だった代表の級を格上げすることにした。チョン長官は会談後、記者たちと会って、「外交安保ハイレベル協議2 + 2会談を早期に開催することにした」と語った。外交部当局者は「両国の首席代表を、次官級に格上げする案が議論されている」と述べた。特に(※朴槿恵政府のときの)1、2次会議で、外交部では局長級が出てきて、国防部で課長級もしくは副局長級が出席したが、国防部も次官級が出る可能性があると伝えられた。

外交部と国防部が共に行う「2 + 2」形式の会議は、外交・安保事案を幅広く議論する協議の枠組みであり、戦略的関係でないとできない形式である。韓中に、北朝鮮の核協力を深め、THAAD事態のような不必要な誤解を減らすための役割を果たすことが期待される。

 

韓中2 + 2対話再開の方針が、韓米が先月4年ぶりにソウルで「2 + 2会議」を開催した直後なので、より関心を集めている。米国と対立している中国が、韓国との関係にもっと気を使っているのではないかという解釈が出てくる。これと関連し、外交部当局者は「韓国と中国の間の2 + 2対話再開は、前から議論されてきた問題」とし「韓米2 + 2対話再開とは何の関係もない」と述べた>>

 

驚きなのは、『戦略的関係でないと2+2はしない』という指摘まで書いておいて、『韓米関係が心配だ』とは言わず『韓中関係に役に立つ』と書いている点です。これを「中国がもっと気を使ってくれている」と喜ぶとは、本当にこれだけでいいのでしょうか。それとも、書きたいことが書けなかった、とか?

ちなみに、今回の会談で何か具体的な成果があったわけではありません。チョン長官はいわゆる「限韓令」の解除を要請したものの、王毅部長は「韓国の立場をよく知っていますとも」とは話したものの、これといって具体的な話はしませんでした。また、共同発表文も出していません

 

 

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