「IAEAは親日だ。理由は、お金。だからその発表は信じられない」・・某論文のときとまったく同じ主張

ラムザイヤー教授のときとまったく同じ主張が出ています。IAEAは日本から多額のお金(分担金)をもらっているので、親日だというのです。分かりやすいのが、イム・サンフン氏の書いたオーマイニュースの記事です。イムさんは、フランスの大手日刊紙「ルモンド」系列の月刊誌「ルモンド ディプロマティック」韓国語版の編集長だった人で、オーマイニュースに「グローバルリポート」というシリーズ記事を連載しています。以下、オーマイニュースの記事から部分引用します。

 

<<(見出し)「イムサンフンのグローバルリポート 道徳不感症の日本と、親日IAEAにちゃんと対応するには」 日本政府が13日、福島第1原発に保管されている汚染水の処理に関する今後の計画を発表した。総理室主導で作成された「処理水処分に関する基本方針」は、核物質の入った汚染水を、最終的に海に放出するという結論を含んでいる。今まではまさかと思っていたことを策定したものであり、自民党政権の道徳不感症を再び歴史の前に見せてた仕打ちだ。

問題は、大きく二つだ。最初は、これらの政権の無能、不道徳が日本で政治的責任追及につながる可能性が高くないという点である。日本国民の半分以上は、菅義偉政権の福島汚染水放流を反対している。しかし、自民党独走状況が続く日本の政治で、民生を除くすべてのポリシーに国民の声が反映される道は事実上閉ざされている。

第二は、より深刻である。日本政府の今回の決定は、実際に実行される場合、取り返しのつかない環境災害につながる可能性が高いという点である。福島第1原発の敷地にある1千個の貯蔵タンクには約125万5千トン規模と推定されている汚染水が保存されている。これを海に放出する場合、太平洋を接しているすべての国の漁業は影響を受け、正確な被害規模は予想をすることも難しい。すべての環境問題がそうであるように、福島原発の汚染の数が太平洋に流れ入る場合、1次的な経済被害だけでなく、影響圏にある不特定多数が何世代にも渡って規模さえ把握しにくい間接保健の脅威にさらされるだろう・・

 

・・日本の汚染水の海放流選択は、費用の問題であった。コストが安く、経済的だという理由で、原発を作り、問題が発生した場合はコストが多くかかるという理由で、将来的にはより多くのコストがかかる環境破壊を選択しているのだ。当面のコスト削減のために、将来のより大きな損失を強いる非経済的政策判断である。そうしているうちに、もはや責任を負うことができない無能の状況に達すると、いつも非道徳的選択をする、「賭博政治」の典型を、日本政府は示している。

これらの無責任で矛盾した国家政策の失敗は、先例のためにも、それに逃げることができない問題だ。深刻な海洋環境の破壊を防ぐために、国際社会は、国際海洋法というものを作っておいた。韓国だけでなく、すべての利害当事国が一緒に国際法の手続きを利用した暫定処分、提訴などのすべての方法を動員して対応する必要がある。

日本はすでにこの問題に関連して外交的解決の意思がないことを明らかにした。官房部官僚の口から「韓国や中国なんかの意見を聞きたくない」という言葉まで出てきた。代わりに、日本は、米国国務省の国際安全基準に適合している」というコメントを確保している。多くの外交紛争でそうだったように、日本はこの問題でさえ、日米 – 韓中の対決構図に固​​着させて勝負をみようとしているのだ。

さらに、国際原子力機関(IAEA)さえ汚染水の放出について「技術的に可能である」という立場を出した。日本は、米国、中国に次ぐ規模の国際原子力機関の分担金を支払う国家だ。中国のコロナ19責任について、世界保健機関(WHO)が理解できない親中の立場を示したことと関連し、国際社会は中国が世界保健機関の最大のスポンサー国という点を指摘してきた。福島汚染水の国際原子力機関の立場が、これと何が違うというのだ。外交的プロセスが非常識に流れるとき、物静かで緻密に、国際法次元の長期的対応が必要である。今がその時だ>>

 

イムさんは、「ガラス玉が入った水を多くのコップに分けたところで、誰かはガラス玉の入ったコップを手にとって飲み込むことになる」と主張しています。希釈という言葉の意味と、三重水素の特性を完全に無視しています。そんな論拠で「お金をもらっているから親日だ」、と。ラムザイヤー教授の論文のときとまったく同じ反応です。じゃ、韓国の政府部処(省庁)が共同で構成したタスクフォースの報告書も、日本からお金をもらっていたのでしょうか。最後に、本件で「日米 対 韓国中」に見せたがっているのは、中国の方でしょう。

 

 

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