当然の流れではありますが、米国のシンクタンク及び元高官(ソース記事でいう「専門家」たち)から「韓国は同盟国なのに、まるで中立国のようだ」という不満が表出されています。特に、米朝対話を促す韓国政府のスタンスに、かなりの不満が集まっているようです。文大統領は6月までに南北対話を再開するとしており、ついこの前にも公式会議で「南北対話を再開する時だ」と話しました。以下、ニューシースの記事から部分引用してみます。
<<ムン・ジェイン大統領がバイデン米大統領に米朝対話の再開を促している中、米国の専門家たちの間では、韓国が中立国のように振る舞うとし、同盟である米国を過度に圧迫しているとの批判が高まっていると、ボイス・オブ・アメリカが30日、報道した。北米間の速やかな対話再開で朝鮮半島の平和プロセスを進展させるという戦略は、米国と北朝鮮の両方の非難を招き、同盟国と敵国の間で韓国を孤立させるという懸念も出てくると言う・・
・・マイケル・オヘンロン ブルッキングス研究所上級研究員は、VOAに「韓国の仲裁は、中立の役割、中間にいる者の立場を示唆している」、「それが役に立つか疑問だ」と述べた。何よりも、「米国と韓国は同盟だから」というのがその理由だ。
エヴァンス・リビア元国務省アジア太平洋担当首席副次官補は、韓国がいくら米朝の仲介の役割をしようとしても、北朝鮮は依然として韓国を米国の同盟だと批判しているとし、「北朝鮮は韓米関係を引き離そうとしているのに、韓国政府が米朝の間の公平な役割を示唆する仲裁者を自認するなら、それは北朝鮮に弄ばれているという指摘を受けるしかない」とした。
ニコラス・エバースタート米国企業研究所(AEI)研究員は、「これは、すでに盧武鉉大統領在任当時経験した根本的欠陥がある戦略」、「この概念の根本的な問題は、韓国を破壊することに専念する体制と韓国を守るために専念する同盟の間で、韓国が仲介を自任するという点だ」、「もし韓国が米国と同盟を結びたくないならそれでいいだろうけど、大統領府が同盟を相手にこのような方法を推進するのはありえない」、「そのようなアプローチは、同盟を摩耗させ、最終的には、米国が介入しない南北間の衝突につながるだろう」、「それが北朝鮮の長年の政策目標なのに、韓国がなぜそれを自国の目標にするのか分からない」と述べた・・
・・VOAは特に、米国の専門家たちは、文大統領が最近、米国メディアとのインタビューで、トランプ前大統領を批判したことが、むしろバイデン政権においての文大統領の影響力を落とす悪材料として作用していると見ている、とも伝えた。
韓国の現職大統領が、退任したばかりの米国前大統領を公開非難したのは、前例のない欠礼で、一時はノーベル平和賞受賞候補にまでおだて上げた同盟国の指導者に対する文大統領の180度変わった態度が、ワシントンで、信頼を落としているという指摘だ。
文大統領は、ニューヨーク・タイムズとのインタビューで、トランプ前大統領の対北朝鮮政策について「大げさに始めただけで、完全な成功は収めなかった」とした。トランプ前大統領は二日後、別の声明で、「キム・ジョンウン委員長が文大統領を尊重したことは無い」とし「文大統領は、米国に長期間 高すぎる軍事費を負担させたことを除けば、指導者として、また交渉家として弱かった」と主張した。
米空軍出身で、太平洋司令官の特別補佐官を務めたラルフコサ太平洋フォーラム名誉会長は、「文大統領は、トランプ大統領にやったのと同じく、今度はバイデン大統領側に迎合している」、「しかし、そんな試みは、説得力がなく、ワシントンで尊重されることもないだろうし、平壌で尊重されることもないだろう」と批判した・・>>
文大統領としては、トランプ氏を非難するとバイデン氏が大喜びで「じゃ私はトランプとは違って米朝会談を完成させればいいんだよね」と応じてくれる・・そう思ったのでしょうか。いや、まさか。そんなはずは、『無い』・・と言い切れない今日この頃です。
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