韓国神学博士「本当に善良な民族だったなら、なんで19世紀末まで同じ民族を奴隷にしていたのか」

韓国の宗教関連メディアに、「本当に韓国(朝鮮)民族が、善良で、道徳的で、民族という概念を大事にしてきたなら、なんで19世紀まで同じ民族を奴隷にして過酷な扱いをしたのか」という文がありました。一つ前のエントリーと妙に繋がっている気もして、紹介します。「クリスチャントゥデイ」というキリスト教関連メディアの記事で、書いた人は神学大学院の教授(神学博士)ですので、キリスト教的な価値観による内容ではあります。でも、韓国では超が付くほどタブー氏されている(韓国流の)「民族という概念」への非難は、珍しいと言えるでしょう。ちなみに、普通は、韓国の仏教やキリスト教(プロテスタントの方、基督教 キドクキョ)は民族主義志向が強く、民族に対する非難はほとんどしません。最後のエピローグ部分が、悪い意味で「神」展開なのが玉にキズです。以下、クリスチャントゥデイ、延世大学院神学教授、パク・ウクチュ博士の寄稿文から部分引用してみます。

 

<<・・20世紀、韓国で「民族」という言葉は、呪術と同じ力を持つ用語である。政治、経済、文化、そして信仰さえも、「民族のため」という名分がなければ、人々の関心と支持を得ることはできなかった。日帝時代、韓国キリスト教が国を失った韓民族を、流浪するイスラエル民族に喩えながら国権回復のための祈りだけに専念していたことが、その代表的な事例である。キリスト教界に浸透した閉鎖的で盲目的な民族たる理念は、未だ、韓国の教会のあちこちに残って猛威を振るっている。韓国教会(※韓国キリスト教)が始まり、成長した時代的背景を念頭に置いた場合、韓国でキリスト教信仰と民族たる理念の連合は、一定の部分、避けられない側面もある。しかし、このような不可避さが、民族理念に偏った奇形的な福音を正当化することはできない・・

・・クリスチャンの福音の立場から、独断で盲目的な韓民族中心主義、民族優越主義は、ただ宣教の障害であるだけでなく、慢性的な罪であると規定できるものである。韓国の民族主義は決して絶対善ではなく、一般的な観点で見るとしても、決して正義ではない。それが虚構であり、欺瞞であると示してくれる歴史的な証拠は、あまりにも多い。

もし韓民族が、私たちの「民族たる理念」が主張しているような、博学で、孤高で、善良な性格を持っていたものだとすれば、同じ民族の人たちを組織的に奴隷化する過酷な奴婢(※奴隷)制度)が19世紀末まで存在したという事実は、説明するのが難しい。私たちは、米国が1863年になってようやく黒人奴隷を解放した(それも、実質的にではなく、ほぼ名目上で)事実を非難し、その野蛮に嘲笑を送るが、朝鮮もアメリカ南部の黒人奴隷制度に劣らない過酷な奴婢制度を、それも自民族を組織的に奴隷化する制度を1886年までに維持していたという事実は、誰も記憶しようとしない。

 

壬辰倭乱(※豊臣秀吉の朝鮮出兵)当時、漢陽(※ソウル)都城の民の多くが、日本軍の入城を歓迎し、奴婢文書を燃やしたこと、日本植民地時代の直前まで人口のかなりの部分を占めていた常民と奴婢が、日本の植民地支配を歓迎していたという事実も、私たちの民族理念の倫理的虚構性を示してくれる。日本の植民地治世も正義なものではなかったが、それ以前に、韓民族の支配層が自民族の構成員を対象とした圧制が、日帝植民地統治下の圧制より多方面で深刻さったから、このようなことが起きたのだ。虚像にすぎない民族概念を信奉しながら、その民族の属している現実において、隣人と他人を尊重しない、むしろ搾取し抑圧すること没頭しているこれが、果たして正しい民族の理念であるものか。全体主義的悪習と『ガプジル(※甲としての行動、下のものに対する横暴)』問画が蔓延している今日、韓国社会が真剣に向き合わなければならない問いである。人格 対 人格の関係を忘却したまま民族理念だけ強調するのがどれだけ空虚なのか、キリスト教的な反省が必要であろう・・>>

 

で、「神展開」のエピローグですが・・「鬼滅の刃が大ヒットしていることからしても、日本と韓国の民族主義は全体主義的で自己中心的な面で似ていることがよく分かる」となっています。この部分だけ無いと、別にキリスト教関係なく、なかなか良い指摘ですが。

パク博士、何があったのでしょうか。目の前で映画館販売限定グッズが切れた、とか?

 

 

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