米国防部(国防省)が、韓国のミサイル制限指針の廃止について「聞いていない。なんのことだ?」と話しました。また、聯合ニュースが「5千万回分より意味がある」としていた韓国軍55万人へのワクチン支援については、具体的なことは調整中だとしながらも、「米軍を保護するための措置だ」と言い切りました。文大統領のワクチン外交(?)成果だとする韓国側の主張とは、ニュアンスが明らかに違います。また、この前、ペンアンドマイクの『これでコロナを理由に韓米軍事演習を延期できない』という分析を紹介しましたが、米シンクタンクからも似たような意見が出ています。これで韓米合同軍事訓練(軍事演習)が正常的に再開できる、というのです。以下、複数の記事から部分引用します。まず、ミサイル指針(制限)の廃止からです。
<<「本当にミサイル指針終了したのか?米国防部『知らない』(題)」・・米国国防総省のスポークスマンが、ミサイル指針終了について、事案そのものを知らないと言って、疑問を抱くしかなくなった。ジョン・カービー国防部スポークスマンは24日(現地時間)、米国防総省のブリーフィングで韓国の「ミサイル指針終了」についての質問が出ると、「ミサイル指針終了って、何の意味かよく分からない(I am not sure)」と答えた。この質問をした記者が「ミサイル指針終了」について説明しようとすると、「それがどういう質問なのか、私が理解するために、後でより調べてから、話をするのはどうかな。私はミサイル指針終了なんて知らない(I am not just aware of this)」と述べた。カービー スポークスマンは、他の記者が「ミサイル指針終了が米国のインド太平洋戦略に及ぼす影響は大きいだろうに、国防部がそのことを知らずにいるとは驚きだ」とさらに質問を続けようとすると、「後で話そう」と質問を止めた・・(ノーカットニュース)>>
韓国のミサイル制限廃止が日本への脅威になるという意見がありますが、私もそれに同意します。ただ、韓国が日本を攻撃するなら今の状態でも十分できる(これは日本が韓国を攻撃するとしても同じではないでしょうか)し、米軍または国連軍関連の司令部が何かの形で韓国の作戦状況に干渉できるシステムが急に廃止される可能性はそう高くないこと、なども考慮する必要はあるでしょう。次、ワクチン関連です。本文だけでオチが明確すぎで、引用だけして終わりにします。
<<ジョー・バイデン米大統領が韓国軍55万人にワクチンを提供すると約束したのは、「米軍を保護するためのもの」だと米国防部が24日(現地時間)明らかにしたと、「自由アジア放送」(RFA)が報道した。米国防部スポークスマン室はこの日、「ワクチンの提供約束は、今年の夏の韓米連合軍事訓練に備えたものか」という質問に、「これは韓半島で韓国側相手と密接に接触する空間で勤務する米軍を保護するためにバイデン大統領が下した決定だ」と明らかにした。続いて「今回の決定は、非武装地帯(DMZ)を含めて、韓国で韓国軍と米軍が一緒に働いている特別な状況を反映したものだ」と強調した。また、「韓国軍は軍事的対立の際、米国政府の作戦指揮を受ける」とし「このような点で韓国軍人にワクチンを提供し、命を守る保護を提供することは、米国の利益になる」と述べた。
先にムン・ジェイン大統領は21日、韓米首脳会談の直後共同記者会見で、「バイデン大統領は、韓米同盟の次元で、米国から直接韓国にワクチンを支援すると約束した」と紹介した。バイデン大統領も「55万国軍将兵たちのために完璧なワクチン接種を提供する」とし、「米軍と韓国で協力する韓国軍将兵の安全と米軍の安全のためにワクチンを提供する」と説明した。米国防部の立場は、大きな枠組みだとバイデン大統領の言及に含まれるが、米軍の安全だけを強調したという点で違いがある。
米朝野では、韓国軍のワクチン提供で大規模な実起動韓米連合軍事訓練が再開されるという観測が出ている。米ブルッキングス研究所の軍事専門家であるマイケル・オーヘンロン先任研究員は、韓米首脳会談の共同声明を見ながら、大規模な韓米軍事訓練が再開される可能性があると考えた、と発表した。その場合、北朝鮮が核実験と大陸間弾道ミサイル(ICBM)発射実験を一時猶予をこれ以上継続しないとも予想した・・(世界日報)>>
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