文大統領が、鬱陵島より朝鮮半島側に描かれた島を見て「独島(※竹島のこと)が韓国のものだと示す貴重な史料だ」と話したスペインの古地図。ですが、その地図には、満州も朝鮮の領土として表記されていることが分かりました。韓国の保守系ネットメディア「ペン アンド マイク」は、「か、文大統領はなぜ中国に対して満州の領有権を主張しないのか」とこの件を記事にしました。以下、ペンアンドマイクから引用してみます。<< ~ >>が引用部分となります。
<<文在寅大統領の主要7カ国(G7)、オーストリア、スペイン歴訪の際、国会外交通商委委員資格で共にしたユン・ゴンウン 共に民主党議員が21日、文大統領を褒め称えた。ユン議員は21日、TBSラジオ「キム・オジュンのニュース工場」に出演、スペイン訪問の成果について賛辞を並べた。文大統領のスペイン訪問について、私たちのメディアがあまりにも報道をしないと不満を提起し、スペイン訪問の意義を細かく説明した。スペイン上院議長が歓迎の言葉で「私達の金蘭之交な友情を覚えている」と言ったことで、「スペインの上院議長は私たちのために本当に勉強している」「大韓民国に会いたい、大韓民国の話が聞きたい、大韓民国はもっと親しくたい国だという意味を込めたのだ」という説明だ。ユン議員は、スペインが私たちと親しくなりたがっているという主張を裏付ける根拠として、スペイン側の「朝鮮王国全図」の公開を挙げた・・
・・(※地図について初耳だという方は過去エントリーを参考にしてください)メガネを外し念入りに地図を見た文大統領は、「独島が韓国の領土であることを示す、非常に貴重な資料を見せてくれて感謝する」と礼を言った。日本が東京オリンピックの地図と自衛隊広報映像で独島を日本領土のように表記するなど、独島領有権の主張を繰り返している状況で、文大統領が直接「独島は韓国の領土」を強調するセロモニーが演出されたわけだ。
特に18世紀に製作され、図書館に深く眠っていた地図を、「勉強して、発掘して、文大統領に出してくれたのだ」がユン議員の主張だ。スペインの上院図書館が所蔵している「朝鮮王国全図」は、18世紀のフランスの地理学者であり地図製作者であるジャン・バプティスト・ブルギニョン・ダンビールが1735年に発刊した「新中国地図帖」に含まれている地図である。キム・ジョンホが大東輿地図を作る100年以上前に作られたものである。製作者は当時、中国実測地図である「皇輿全覽圖」を参考にして、中国とその周辺地域を描いた地図帖を発刊した。「朝鮮王国全図」は西洋人が作った朝鮮地図の中で現存する最古のものと知られている。
しかし、21日ペンアンドマイクの取材によると、ユン議員の主張とは異なり、「朝鮮王国全図」は、すでに国内に紹介されたことがある。2004年ソウルオークションが韓国近現代・古美術品オークションを実施する時に出品した作品の中でダンビルが描いた「朝鮮王国全図」(1735年)が含まれていた。ダンビルの朝鮮王国全図は英語版、フランス語版、スペイン語版など、いくつかの言語で製作されたと言われている。
ユン議員は17年前にすでに韓国で競売にかけられたスペインの古地図を、まるで文大統領の今回の訪問に合わせて初めて公開したかのように「偽ニュース」を生産したわけだ。もし意図的なものなら、国民を欺瞞するためのものだとしてもいいだろう。ユン議員が朝鮮王国全図がすでに公開された資料である事実を知らなかったなら、国会外交統一委員としての資格未達である。文大統領の復審として外交安保問題をアドバイスする資格があるのか、疑わしい事案である。
さらに朝鮮王国全図には、独島だけでなく、間島と満州一帯が朝鮮の領土と表記されていることが知られている。2004年当時、ソウルオークションは「これまでに発見された韓国全図の中でもっとも古いもので・・・今の間島と満州一帯が朝鮮の領土と表記されており、鬱陵島・独島・豆満江北の鹿屯島まで朝鮮の領土だったことを明らかにしており、国境問題の研究に貴重な資料として評価されている」と述べた(※朝鮮の正式記録のなかにそんな内容はありません)・・・文大統領は、今回のスペインの訪問で「中国の顔色を気にしたのではないか」と言われても仕方ないだろう今の間島と満州一帯が朝鮮の領土だと表記されているに、そこはあえて無視して、独島にだけ関心を示したからだ。地図を見せてくれた上院議長が「独島」のみ説明したからだ、と大統領府は言い訳するだろう・・>>
もしその地図の「于山島」の場所に何かの島があったとしても、鬱陵島より西側(朝鮮半島側)に竹島があるはずがないでしょう。しかしこの地図が満州などを朝鮮の領土としている時点で、もはや東とか西とかの問題ではなく、地図の信憑性そのものが疑わしくなってきました。
日本外務省の説明には、こうなっています。「なお,『新増東国輿地勝覧』に添付された地図には,鬱陵島と于山島が別個の2つの島として描かれていますが,もし,韓国側が主張するように于山島が竹島を示すのであれば,この島は,鬱陵島の東方に,鬱陵島よりもはるかに小さな島として描かれるはずです。しかし,この地図における于山島は,鬱陵島とほぼ同じ大きさで描かれ,さらには朝鮮半島と鬱陵島の間(鬱陵島の西側)に位置している等,全く実在しない島であることがわかります」。
本記事の件だけでなく、この地図騒ぎに関するエントリーを読んでからだと、この外務省の説明は「実に説得力がある」と改めて思わずにはいられません。
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