韓国の元・政府傘下シンクタンク院長「韓国との関係を改善しないと、日本のインド太平洋戦略は成功できない。韓国は最大の被害者だからだ」

いや~25日はすごかったですね。スケボーがオリンピック新種目になったのも新しい時代を感じることですが、しかも開催国である日本の選手がゴールドメダル。柔道では兄妹が同じ日にゴールドメダル。それぞれの種目に知識があるわけではありませんが、つい「おめでとうございます!」と声を上げ、拍手を送りました。スケボーのスタジアムは、あれ、ひょっとして台場あたりに作っていたあれでしょうか。「スモールワールズ東京」に行くときにユリカモメの中から工事中のスタジアムを見たことがありますが、ひょっとしてあれかも・・・と、曇りタイマーがピコンピコンと鳴る前に、本題に入ります。

 

韓国では、「日本は韓国と離れることができない」という結論ありきの主張がいくつもあります。韓国が無いと日本は米軍に捨てられるというものから、韓国が北朝鮮と鉄道を繋げないと日本経済に未来は無いというものまで、様々なパターンがあります。

そこから、「日本は韓国を捨てることが出来ない。だから、日本が主張する『国際法違反状態』を迂回しても、日本は韓国に何も出来ない」とする主張が派生します。主に旧朝鮮半島出身労働者や慰安婦などの個人賠償により、日本が韓国に対して『国際法違反』を話すようになってから、韓国側は話の流れを「国際法違反」から遠ざけるために、様々な『無関係な話』を用意してきました。財団を作って解決しようというのが、代表的です。韓国(政府)がなんとかするとか、国際法違反問題を公論化するとか、そんな動きは一切ありません。一部ではありますが、韓国内からも「すでに日本側から『この案はダメだ』と言われた案を繰り返して主張する。これでは日本側が応じるはずがない」という主張も出てくる所以であります。ちょうどそういう記事があったので、紹介します。韓国日報、外交部参加「国立外交院」の元院長・チョビョンジェ氏の寄稿文です。

 

<<・・日本は「自由で開放されたインド太平洋戦略」で、自由主義国際秩序の先鋒というアイデンティティを模索した。クワッドを主導して、一帶一路に対応して「良品質のインフラ」概念を作った・・・・(※多くの国がその日本の政策を支持しているという内容の後に)米国のリーダーシップと自由主義国際秩序の回復を唱えるバイデン政権が、日本との関係を重視する理由でもある。

しかし、そんな日本の外交成果も、日韓関係のねじれを解決しないかぎり、半分の成功にしかなれない。過去を直視しない日本が、まだ力の論理だけで国際政治を見ているという批判を避けることはできないのだ。韓国は日本侵奪の最大の被害者だ。「自由貿易」を提唱する日本が、その被害者である韓国に半導体核心素材の輸出を規制したのは、痛恨の失策であった。

韓日関係の悪化を置いて、日本が韓国を『手切り』するという話もある。根拠がある話ではない。日本は朝鮮半島の戦略的価値を放棄することができない。 19世紀末、日本が韓半島侵奪を開始して植民地支配に至ったのは、韓半島の戦略的な価値のためではなかったのか。

韓国は、一世紀前の歴史を忘れることができない。それでも未来を考えると、日本とも良好な関係にならなければならない。日本列島によって海洋進出が難しい。仲が悪いと、日本が(※朝鮮半島の)統一を支持してくれるはずもない。それだけではない。世界は今、大国の地政学的対決を超え、新しい強力な挑戦を迎えている・・・・産業構造、技術水準、政治・経済システム、地政学など多くの面で韓日両国は対立より協力して課題に、よりよく対応することができる。

韓日関係の政治的条件は、また変わる。日本は今年の秋に総選挙を行う。韓国は来年3月の大統領選挙がある。両国の政治的状況がどのように変わっても、2015年韓日慰安婦合意とそれを取り巻く攻防、2018年最高裁の徴用賠償判決、日本の半導体核心素材の輸出規制、GSOMIA終了など悪化の一途を歩んできた韓日葛藤は、反転のきっかけを見つける必要がある。関係改善の糸口を見つけることができると期待されていたムン・ジェイン大統領の五輪開幕式出席が失敗に終わって、惜しい・・>>

 

 

「すみません、なに言ってるのか分かりません」という方々のために、記事の最初にあった見出しを紹介しましょう。これです。

「(※日韓関係は)法の論理だけでは解決できない複雑な葛藤である」、「利害関係を考慮した政治・外交的なアプローチが必要」、「対立より協力的に新しい環境で乗り越えなければ」。

 

結局は、また同じ結論です。『法律ではどうにもならない。日本には韓国が必要だし、韓国もどちらかといえば日本と協力したほうがいい。だから、法律的な話はやめようではないか』。要するに、「国際法違反状態」以外なら、特別に話を聞いてやってもいい、というわけです。そんなに偉い立場なら、なんでそこまで「首脳会談してえぇぇぇ」と頑張っていたのか、謎ですね。

余談ですが、日韓海底トンネルの話も、本件と同じ考えに基づいたものです。韓国とくっついていないと日本に未来は無い。だから、日本が主に建設費用を出すなら、海底トンネルを作ってもいい。いつもそういう話で始まり、いつのまにか終わり、そしてしばらくするとまた出てきます。

 

 

最近、更新時間が不安定で申し訳ございません

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