韓国の教育専門家「私達は、子供に『他人に迷惑を掛けるな』を教えるべきだった」

久しぶりに(でもないかな?)、専門家による韓国社会分析を紹介します。韓国高等教育財団チェ・ビョンイル事務総長のコラムで、「『他人に迷惑をかけるな』と教えるべきだったのに、『決して負けて帰ってくるな』を教えすぎた」というのが主な内容になります。ソース記事に『日本のように』明記されているわけではありませんが、日本の教育を意識しての発言ではないだろうか、とも思われます。以下、韓国経済から引用してみます<<>>が引用部分になります。

 

ソウル駐在の外交官の会に招待されたチェ総長ですが、その場で『K防疫ってなんでこんなに落ちてしまったのか』という話になったそうです。そこで、場の雰囲気を気にした誰かが『いや、でも、韓国って先進国になったよね』と話を変えた、という内容のあとに、引用部分が続きます。

<<・・先進国になったとして問題が解決できたわけではない。不平等、不公正、不動産、原子力など、韓国社会を『二分』する問題はそのまま残っているし、解決の妙手もない。残念なのは、それらの問題に対する態度だ。共同体の懸案であるだけに、共同体的なアプローチが必要なのは当然だが、自分の分に対して少しでも損をしてはならないと思う。他人の分も、自分の分も大きくできる法案を探ろうとする試しも足りない。

共同体としての品格に関する限り、韓国社会は軌道から離脱したままだ。こうなったのは偶然だろうか。韓国を先進国にした既成世代は、青年世代に「共同体」の価値を教えることには失敗した。自宅を出ればすぐに出会う『私以外の他人』と共に生きる共同体での調和と礼節より、他人に負けてはならないことが最高の美徳として定着した。

「他の人に迷惑かけてはいけない」ではなく、「例えどこでも、殴られたままで帰ってくるな(※負けたままで家に帰ってくるな)」という注文が、当たり前のようになって、もう久しい。友達の家に遊びに行った子供が、友達の親が大事にしていたものを壊しておいて、「申し訳ありません」という謝罪はせず、「弁償すればそれでいいじゃないか」と、呆れた堂々さだけが溢れる。 「そんなはした金で、私の子の気を折る(※元気を潰す)ことはできない」とするその親は、果たして子供にどのような価値を教えるのだろうか。

 

学校の教育課程を終え、世の中に出るまで、「自分で」問題に対処し、解決する能力と姿勢は、無関心の中で放置される。学点(※大学の単位)が取れないと、それは学生の問題ではなく、教授の問題にされるのが世の常となった。親に抗議されないために妥協した結果が、大学の『単位インフレ(※簡単に単位が取れる)』だ。高単位の学生であふれるが、常識と知恵はますます足りなくなってしまう。職場での葛藤を、職場の上司と一緒に解決しようとしない。親が、関係のない上司に不満を爆発させる事例は、遠い国の話ではない。

大金持ちになることが全ての社会。若い世代に共同体の価値を正しく教えなかった社会。先進国になった大韓民国の素顔だ。あの夏の日​​の会で、外交官たちは、「大韓民国は、ダイナミックな国!」とほめそやした。もともと直接的な話法を避ける外交官たちだから、だろうか。私には、それが『感情に偏り、合理性が不足している社会こそ、私たちが経験している先進国大韓民国です』という意味に聞こえた>>

 

 

韓国の「子の気を折るな」または「子の気を◯ろすな」という概念は、日本の「他人に迷惑をかけるな」の反対概念とされています。だからこそ韓国は日本よりダイナミックなのだ、ということです。ダイナミックという言葉は、いつだったか国家キャンペーンに使われて有名になりましたが、金大中政府は2002ワールドカップの「通り応援(パブリックビューイング応援)」から、「興(フン、楽しく騒いで場を盛り上げること)の精神」を強調したりしました。

でも、その「気を折るな」に守られる対象はあくまで『自分の子』。他人の子には「回りに配慮すべきだ」とします。そんなダブル・スタンダードが共同体で成立するはずがないでしょう。共同体というのは、必要最低限の基準でも共有してこそ、共同体なわけですから。

いつからか、韓国でも「他人に迷惑をかけるな」という教えに憧れる人たちが増えてきました。個人的に、訪日観光客が増えたこととも無関係ではないと思います。ただ、そのためには、他人の子だけでなく、うちの子にも同じ基準を適用する必要がありますが、そこまでは気づいていない人が多いようです。気づいていないのか、気づいてはいけないのか。

 

 

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