さすがにこれを「日帝のせい」とする人はいないでしょうけど(多分)、韓国で大きな騒ぎになっている事案を一つお伝えします。
そう、なんということでしょう。本ブログのコメント欄で圧倒的な人気(いろんな意味で)を誇る李在明知事ですが、城南(ソンナム)市の市長だったころ、市が主導した開発事業で、一部の人たちに不正配当した疑惑が提起されました。左派寄りのマスコミまで、「これは本当に怪しい」と騒いでいます。
李知事が公職選挙法違反で裁判を受けていたとき、最高裁判決で無罪判決に影響を及ぼした(無罪宣告、キャスティングボート)判事も、当時の李知事の弁護士も、この会社の顧問として就職しました。一部の人たちに『特恵』を与えるためにものではないのか、という疑惑が提起されています。もちろん、李知事側は否定しています。
李知事は庶民の味方を演じていた(左派政治家はほとんどがそうですが)だけに、これが事実となると相当なイメージダウンが予想されます。まだ結果は出ていませんが、なぜでしょうか。「あ、これは本当だな」と私の曇ったゴーストが囁いています。以下、まとめてみます。
李知事が城南(ソンナム)市長だった頃、大庄洞(デジャンドン)という地域の再開発事業のために、「城南の庭」という名前のSPC、すなわち特殊目的事業体(法人)が作られました。城南市の都市開発公社が持分の50%を持ち、他は民間企業が参加するようになっていました。ここまでは別におかしくありません。
問題は、そのSPCに参加した「火天大有(持分1%)」と、その会社の所有者Aさんと、Aさんが集めた個人たち(5人とも6人とも)が持っている持分6%(「SK証券信託者」という名義)。火天大有は、持分1%なのに、「城南の庭」から開発関連利益金(配当)として55億円以上を受け取りました。個人(SK証券信託者)の分は、なんと350億円以上。同じ期間、持分50%の城南都市開発公社が受け取った配当は、180億円ぐらいです。Aさんの出資金は500万円。火天大有は、参加企業の公募1週間前に設立された会社です。
どう見ても怪しいでしょう。なんでこんなに受け取ることができたのか、これは明らかに『ウリ』を集めて特恵を与えたのではないか、そもそも、本当の所有者が別にいるのではないか(李知事ではないか?)というのが、本件の核心です。その会社には、李知事が公職選挙法違反で裁判を受けていた時、最高裁でキャスティングボートをしていた判事も、担当弁護士も就職している、または就職していたことが明らかになりました。
李知事側は『最初にリスクのある分野で投資をしてくれたので、相応の配当をしただけだ』と主張しましたが、なんと同じく左派寄りのJTBCの取材によると、当時の資料には「リスク無し」とちゃんと書いてある、とか。当時、火天大有とそれにまつわる人たちが投資した金額は、数千万円ぐらいだったと言われています。
JTBCの記事、ソウル経済、ニュース1の記事、ハンギョレ新聞の記事など、いくつかの記事を参考にしました。
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