東亜日報が、「なんで日韓関係改善について誰も話さないのか」を記事にしました。記事は、「私的に会ったときには、韓国にそこまで敵対的な人たちではなかったのに、韓国に友好的なことは何も言わなくなった」「河野も岸田も、外相だったときに韓国に関わったことがあるのに」としながら、結論は「安倍が睨んでいるから、怖くて何も言えないのだ」という結論になります。ツッコみは後にして、引用してみます。東亜日報です。<<~>>が引用部分になります。
<<「こんなに興味津々な総裁選はなかった」。日本の次の首相を選ぶ自民党総裁選を置いて、日本人の知人はこう言った。 2018年安倍晋三前首相、去年の菅義偉首相が出馬したときのように、圧倒的な「1強」の候補がいないからだ。当選の可能性が高い候補2人は韓国とも関係が深い人物である。岸田文雄 前自民党政務調査会長と河野太郎行政改革担当相は、安倍政権で外相を務め、それぞれ慰安婦合意と強制徴用賠償判決など過去史問題に関わってきた。
韓日両国関係で、彼らの本音を聞く機会があった。最近行われた自民党大会で岸田に会った。 「外相出身として、韓日関係の解決法は何なのか」と尋ねた。彼は「政府間の関係を見ると、答えが出てくるのが難しい。外交は政府サイドだけではない。文化・スポーツなどの分野で頻繁に会って(友好)の雰囲気を積まなければならない・・(※スポーツなどを言いながら)・・韓日間の民間外交は重要だ」とした。過去史問題を言及し、「韓国が解決策を持ってこい」「国際法を守れ」などの主張はしなかった。
しかし、総裁選挙出馬宣言後の姿は、全然違う。18日に開かれ討論会で、彼は韓日関係の解法について「(韓国が慰安婦合意を)守らないなら、どのような約束をしても、未来は開かれない。国が解決策を提示しなければならない」と、安倍・菅内閣の公式立場を繰り返した。彼の政策集「岸田ビジョン・分断から協力へ」を見ると、2015年の慰安婦の合意と関連した部分で、韓国が合意を履行しなかったとし、「率直に言って腹が立つ」という表現も出てくる。
河野も変わらない。 2年前、外相だったとき、東亜日報とのインタビューで、米国ジョージタウン大学留学時代、金大中元大統領から食事の招待を受けたと、韓国に親しみがあるとする本音を明らかにした。しかし、最近発刊した政策集「日本を前進させる」で、彼は近隣外交部門で韓国に言及しなかった。10日、彼の公式出馬記者会見時に、記者は韓国をはじめとする外交ビジョンについて尋ねたが、日韓関係は直接言及しなかった・・
・・自民党最大派閥である細田派が派閥に影響力が大きい安倍前首相など「韓国叩き」の先頭に立つ保守勢力の逆鱗に触れたくないという内心が読める。岸田は安倍前首相の私学関連不正の再調査の必要性を提起したし、河野は自民党が反対する脱原発政策を支持してきたが、出馬宣言以後、これを覆した。外相出身の日本の首相が出ても、日韓関係が改善される可能性は高くないようだ。首相官邸についてよく知っているある人物は、「安倍前首相が睨んでいるから」と語った。派閥と極右勢力を気にして、所信が消えた日本の政治。これがそんなに興味津々なものだろうか>>
「誰がもっと不正をうまく隠せるか」コンテストになっている韓国大統領選挙はいいんですか・・と言ってしまえばそこでエントリー終了ですが、せっかくだから手指消毒してからちょっとだけツッコんでみます。
記事のもっとも致命的な誤謬は、『私の聞きたかったこと』を『相手の本音』と決めつけている点です。これが起承転結の全てであり、『本音はこうだ。でも、それが言えない』が無いと、この文章は何も成立しません。すなわち、『彼らの本音は私が決める』という前提がないと成立しない見解です。実は、これは韓国外交それ自体の慢性的な問題でもあります。そもそも、慰安婦合意や旧朝鮮半島出身労働者問題に関わった外相出身・だ・か・ら・こ・そ、韓国が信じられなくなっただけではないでしょうか。
観光客だった頃(『日本旅行記』懐かしい)、韓国ドラマとか韓国料理とか、そんな話をよく耳にしました。面白い、おいしい、本当によく出来ている、そんな内容でした。主に、国際線ターミナルに行くタクシーの中で、です。私はあまり興味がなかったので、へぇ、そうですかーと、失礼にならないように返すだけでしたが、いつだったか、その『褒め方』が日本中のタクシーでほぼ同じだということに気が付きました。私の返し方と同じく、それもある種の『相手への礼儀』だったわけです。もちろん、韓流の話をしてくれた方々にも感謝しています。本音でなくても、わざわざ私のことを思って言ってくれたわけですし、私が知らないだけで本物のファンもいたことでしょう。でも、だからといって「それがきっと『本音』だ」または「それが本音でなくてはならない」とは思いません。人の本音を私が決めるのもおかしな話ですが、本音でなくても、十分嬉しいことだからです。
ある映像コンテンツのことで本当にいろいろ具体的に話せたのは、夜景を見に神戸に行ったとき、タクシーの方が士郎正宗さん(『攻殻機動隊』など)のマニアで、そのときは二人で結構盛り上がりました。初代劇場版のラストシーンの元ネタになった場所にも一緒に行きました(笑)。
※拙著「日本語の行間」の一部が、「プレジデントオンライン」で記事になりました。今日は「塩」に関する内容です(近いうちにもう一回載るかもです)。よろしければ、ぜひお読みください!ありがとうございます※
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