ノーベル賞シーズンは、韓国各紙の「鳴らない、電話(ノー、ベル)」モードが深刻化する期間でもありますが、韓国の各ポータルサイトのコメント欄で「ゴッドボン(GOD+日本)」という言葉が溢れる唯一のシーズンでもあります。昨日も真鍋淑郎さんの受賞で、似たような雰囲気になりました。
ただ、一部の記事は、「気候モデル」に注目しました。気候の長期シミュレーションのことです。専門家は、韓国には気候モデルも無いし、関連分野を政治家や非専門家が掌握していると言います。以下、ニューシースの記事から引用します。<<~>>が引用部分になります。
<<・・ノーベル賞発表直後、ソン・ソクウ ソウル大学地球環境科学部教授は「気候を研究する人の立場から非常に光栄だ」とし「地球科学を研究する多くの方々に大きな動機を付与することになりそうだ。地球科学界の予期せぬノーベル物理学賞だが、委員会が地球科学も純粋な科学の一分野だと認めてくれたようで、すごく嬉しい日だ」と評した。
真鍋米国プリンストン大学の教授とドイツのマックスプランク気象研究所の創設者クラウス・ハッセルマンは、地球の気候の物理的モデリング、変動の定量化、信頼性の高い地球温暖化予測などの利点を認められた。ローマ・サピエンツァ大学のジョルジョ・パリージ教授は、原子の惑星規模に至る物理システム上の無秩序と変動の相互作用を発見した功労でノーベル物理学賞の栄誉に輝いた。
ノーベル物理学賞受賞者が1901年から今年まで総115回にわたり218人が排出される間に、地球科学、特に気候変動を研究した学者が受賞したのは今回が初めてだ。 1995年にポール・クルー・チェン(オランダ)博士が成層圏オゾンの破壊メカニズムを解明した研究成果でノーベル化学賞を受けた後、気象学者としては26年ぶりに受賞者が出てきたものである。
特に日本は、日系アメリカ人真鍋教授のノーベル物理学賞受賞により、28人目のノーベル賞受賞者を排出するようになった。岸田文雄首相は、真鍋教授のノーベル賞受賞の知らせに「日本国民として誇りに思っている」という内容の談話を発表した。これに対し、韓国はまだ科学分野でノーベル賞受賞者がいないのが実情である。全体で見ても、故・金大中大統領のノーベル平和賞が全てだ。したがって、私たちの政府の純科学への関心と支援、人材育成が必要である提言が出てくる。
ソン・ソクウ教授は「真鍋教授の研究は、1960年代の業績である。当時、韓国は気象学者すらいなかった」とし「気候変動の予測は、今後100〜200年後どのようになるのか、二酸化炭素が増加したり、減少したとき、どうなるのか。数値モデルというコンピュータソフトウェアと推定される。(※真鍋教授は)このような気候モデルを、事実上、最初に作った方だ」と紹介した。続いて「当時は人工衛星や観測データもなかった。数学に基づいて大気の物理的特性を最大限に活用して、周囲温度を推定した。これは、単純に推定することを超えて、3次元の気候モデルを構築した。それを1960年代にやったのだ」と付け加えた。
また「韓国は純粋科学への関心がない。気候変動対策も、政治家や、科学の仮面をかぶった非専門家が主導する」とし「気候変動の研究予算は多いが、科学に集中する研究はほとんどない。韓国にはまだ気候モデルもない。数値予報モデル(※天気予報などに使われる短期シミュレーションのこと)を何とか持っているレベル」と韓国基礎科学研究の活性化を促した・・>>
とりあえず、真鍋教授おめでとうございます。最初は説明を聞いても「あ、これ絶対私には分からないやつだ(満足)」と思ったけど、少し調べていたら「ああ、そういうことか」とうっすらと業績、いや『偉業』の凄さを感じ取ることはできました。
ブロガーという視点からすると、韓国の問題は、「このシーズンだけ」騒がしい点です。ふっと、この前エントリーした賃金未払いのことを思い出しました。家族が集まる、故郷の親の家に訪れるのが一般的な「ソル(旧暦1月1日)」と「秋夕(チュソク、旧暦8月15日)」になると、「賃金未払いが日本の10倍~」と騒がしくなりますが、その時だけです。結果的には、何の改善もありません。
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