FPRIロバートカプラン氏「日本との貿易紛争(輸出管理厳格化)が続くと、韓国はクアッドには入れない。安保においても永久的なダメージを受けるだろう」

日本でも複数の著書が出ている、米シンクタンクFPRI(国際政策研究所、Foreign Policy Research Institute)所長ロバート・カプラン氏。彼は地政学専門家で、朝鮮日報系列の月刊誌「月刊朝鮮」は彼を「キッシンジャー氏を継ぐ人物」と紹介しています。彼と月刊朝鮮のインタビュー記事から、韓国関連内容を紹介します。

氏はクアッドを「プラットフォーム」としています。アップルのシステムを一つのプラットフォームにして、「その規則を守るなら」数多くのアプリがユーザーのところに届けられるように、規則をともにする多くの国がクアッドというプラットフォームを介することになるだろう、そんな意味でクアッドはとても重要だ、と。そして、『日本の輸出管理厳格化が解決すると、韓国もそのクアッドに入れる』としています。日本との問題を解決できないなら、入れないという意味にもなります。以下、月刊朝鮮から引用してみます<<>>が引用部分となります。

 

<<・・(※カプラン氏)「来年に韓国大統領選挙があると聞いた。与党、野党の外交・安保政策を見ると、非常に対照的な方向に進むようだ。誰が当選かにもよるが、韓国が日本との問題を解決し、民主主義と自由市場を原則とするなら、クワッド参加も可能だと思う・・

・・経済的観点から見ると、韓国は過去数十年間にわたり、中国側に立った。結果的に、米国から離れる道に入った。米国は、そのような韓国の行跡をよく知っている。しかし、韓国の過去を大きな問題にはしないだろう。過去には、米中が今のように覇権競争を繰り広げてなかったからだ。米中関係がますます悪化した今、韓国は姿勢を変える必要がある。日本との貿易紛争も早く解決し、日本を含む西側との自由貿易に積極的に乗り出すことを勧める。日本との貿易紛争が続く場合、結果的に、安全保障レベルで永久的な損失が韓国に降りかかるだろう」

(※記者)カプランは、韓日間の貿易紛争に言及するとき「has to」という単語を重ねて使用した。「韓国は日本との貿易紛争を早く解決し『なければならない(has to solve the dispute immediately)』」という。全体的にトーンを低くしてはいたが、メッセージは明らかだった。この問題を解決しない場合、韓国は日本だけでなく、クワッドはもちろん、自由陣営から疎遠な関係になるだろうという警告だ

韓国が日本との経済紛争を超えてグローバルレベルの安全保障体制から疎外されるという話だ。ある者は、カプランを日本に傾倒された親日な地政学だと非難するかもしれない。重要なのはそこではない。米中競争が激しくなるほど、韓国は両者択一しないといけない状況にさらされるだろう、それがカプランの分析だ。カプランとのインタビューが終わった後、時間を見ようとスマホを取り出したが、東京発の速報が一つあった。「地政学的リスクを考慮した半導体投資」というニュースだ。

台湾の半導体企業TSMCと日本のソニーが80億ドル規模の自動車用半導体の開発に合意したというニュースだ。2024年の前に生産に入るという。中国のデカップリング(decoupling)を前提とした、日・台 半導体連合戦線であるわけだ。好きでも嫌でも、望んでいようがいまいが、韓国が米中間でどちらかを選ぶべき時は、すでに秒読みに入った感じがした>>

 

日本の輸出管理厳格化が、北朝鮮、言い換えれば自由民主主義陣営の問題と深く関わっていることを、米国もちゃんと認識しているのでしょう。拙著やブログで同じ文章を書いた記憶があります。サプライチェーンの再構成が進んでいる今、日本が『独自』に韓国への輸出管理厳格化をこんなに長く進めるのは不自然だ、と。ある日いきなり途絶えた、クアッド加入国拡大の話。日本が「やっておしまい」といって、自由民主主義陣営が「御意」と応えるパターンかもしれませんが(笑)、そうでないなら、日本の動きは確実に世界秩序の再編成に沿っているものであり、韓国が騒ぐような『ツートラックで~』で何とかなる問題ではない。改めて、そう思う今日この頃であります。とはいえ、中国というか、「文折必北(ムンたんは折れても必ず北へ向かう)」という言葉もありますので(無いかも)、韓国が簡単に変わることもないでしょう。

 

 

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