ついこの前、一部の韓国メディアが「『検査数が減ったから』という主張には無理がある」という記事を載せました。過去エントリーでも紹介ましたので、参考にしてください。
しかし、また別の、一部のメディアは、日本のコロナ急減を『政治的な理由による操作だ』と決めつけたくて仕方がない反応を示しています。その起承転結は、こうなっています。起(日本でコロナ急減)→承(自民党が操作したものだという主張を長々と記述)→転(でも違うそうだ)→結(とにかく、懸念が提起されている)。まさしく「えっ?」と思うしかないもので、じゃ、最初から何で記事にしたのか、まったくわけが分かりません。しかも題は『コロナ急減、日本が怪しい』です。韓国側の記事は同じ内容のものが多くてどれがオリジナルなのか分かりづらいですが、とりあえず手元にある韓国経済の記事を紹介します。私がまとめた起承転結が的確なのか悪意のあるまとめなのか、比べてみてください。<<~>>が引用部分となります。
<<「一日確定者2万5000人→345人… 日本が怪しい(題)」。日本の新型コロナウイルス感染症(コロナ19)新規確定者数が、東京オリンピック直後の8月から急激な減少傾向を見せている。毎日の新規感染者数は2ヶ月ぶりに100分の1の水準に低下傾向を見せながら、確診者数の減少の根拠に対する疑問が高まっている。一部では、日本政府与党である自民党が統計を操作しているという主張が提起される。新規確定者数の急減の理由について、日本感染症の専門家たちも、正確な答えを出さないのに、これに対する疑問が高まっている・・
・・現在として最も有力な案コロナ19の検査件数自体が減り、感染者数が大幅に減少したというものである。最近、日本政府は、コロナ19の検査を無料で有料に転換した。これに対して一部では、今月末に衆議院選挙を控えた政府が、コロナ確診者数を減らすためにこのような措置をとり、その結果として不正確な統計が続いているという主張が提起されている。
実際に日本政府がPCR検査を受ける約2万円の費用を出すように措置し、国内の検査件数は大きく減少した状態だ。去る8月中旬の日17万件まで増加した日本のコロナ19検査件数は、最近3万から6万件に縮小された。しかし、検査件数の減少分を考慮しても、2万5000人だった新規感染者が345人まで減ったことには、追加の理由が必要だという声が支配的だ。これの理由を明確にせずにウィズコロナに移行する日本政府の歩みが日本国内無症状感染者と軽増資の数を増幅させ、より危険なレベルの大流行を呼び起こすことができるという懸念も出ている>>
過去エントリーでも紹介しましたが、外信では「原因が分からない」ではなく「専門家たちは、一つの要因では説明できないとしている」としています。そもそも、最初から『検査数が減ったからって、こんな急減は説明できない』という趣旨にしたなら分かります。過去エントリーで紹介した韓国側の記事は、多少なりともそんなニュアンスがありました。ですが、この書き方は一体、何なんでしょうか。「有力なのは、検査数減少だ」と自分で書いておいて、「検査数では説明できない」と自分の書いたことを自分で否定し、「ふっ、心配だな」で終わります。
2万人を200人まで数値操作したというと、身の回りで『なぜか人が倒れていく』光景を目撃した人も増えたはずです。この『自分で目撃する』というのは、感染病だけでなくある種の混乱状態において、とても重要なファクターになります。SNSが発達している今だからこそ、尚更です。そんなことが話題になれば社会システムが大騒ぎになるし、費用が高くかかっても検査を受ける人が殺到するでしょう。ちなみに、わざわざ説明も必要ないと思いますが、相応の症状がある場合、新型コロナ感染者との濃厚接触があった(と思われる)場合などは、今まで通り実質無料で検査が可能です。
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