韓国の大統領選挙、「基本所得を国が保証」「基本住宅を国が保証」「賃金そのまま週4日勤務」などが話題

韓国で、「1週間に4日だけ働くようにする」公約が話題になっています。

共に民主党よりさらに左派政党となる「正義党」のシム・サンジョン氏がこの話をしたときには、正義党らしいとしか思いませんでしたが、なんと最有力候補とされる共に民主党の李在明(イ・ジェミョン)氏も、同じ公約を言い出しました。李候補の案件はまだはっきりしませんが、シム候補の場合は『賃金そのまま』が前提なので、李候補の案もそういう路線になると思われます。

初めて聞いたときには、1日の勤務時間を増やすのか?と思ったけど、「生産性」の話が出てくるあたり、そうでもないようです。「青年4人の1人は白手(仕事しない)」、「大学卒業者の6割が求職放棄」と呼ばれている韓国において、もっとも大きな原因とされた最低賃金の無理な引き上げ。その『次世代(?)版』なるか、注目されます。以下、JTBCの記事から引用します<<>>が引用部分となります。

 

<<・・イ・ジェミョン共に民主党大統領候補が、「週4日勤務制導入」を検討中であるとJTBC取材の結果、分かりました。「週4日制」は、週に4日だけ働くことを言います。期待される効果と同じくらい、議論も大きくなりそうな事案です。イ・ジェミョンキャンプ側は追加調整が必要だとしながらも、段階別ロードマップまで設けたことが分かりました。イ・ジェミョン候補はJTBCに、「週4日制は、人間らしい生活のためになるべく早く導入すべきこと」と明らかにしました・・

・・基本所得(一定の所得を国が保証する制度)、基本住宅(同じく、住宅)など他の政策をつながる本件を強調することで、進歩(リベラル)派の票を攻略するものと思われます。また、相対的に支持率が低い20~30代が、仕事と生活のバランスを重視するだけに、それに合わせた公約で支持層を広げようとしているわけです。李候補側の関係者はただ、「週4日制はまだいくつかの調整段階が残っている」とし、さらなる議論を通じて公約を整える過程が必要だという立場も明らかにしました・・>>

 

基本住宅というのは、「駅近くなどローケーションの良い場所に」、「建設原価で」、「任期中に少なくとも100万世帯分」供給するという内容です。全般的に、「経済平等」と呼ぶ人たちもいます。本ブログでもいつだったかエントリーした記憶がありますが、韓国社会は、付加価値というものを認めない風潮があります。何を評価するとき、「原価はいくらだ」を一つの基準にします。これは人や労働に関しても同じで、例えば運転がうまいタクシードライバーに対しても、「その人の原価はタクシー1台分」「タクシー1台あれば誰にでもできる」という悲しい見方をする場合も、珍しくありません。マンションが高くてはならない理由を「原価と差がありすぎる」とし、また大勢の人がそれに共感したりします。その現れではないだろうか、そんな気もします。

同じくJTBCの別記事によりますと、、正義党のシム・サンジョン氏は公約に関して、記事は「週4日制は先進国の市民としての当然の権利です。 働くすべての市民が幸せな、週4日制労働時代を開きます」「週4日制をすれば、生産性が高くなり、賃金を減らす必要がないという」などと書いています。このニュアンスだと、1日の勤務時間もそのまま、年収もそのままに「週に1日休む日を増やす」だけのように見えます。先進国と言っていることが、またなんとも。

 

「公正」と「平等」の範囲を間違える風潮。全てを善悪として二分する風潮。人それぞれ、言いたいことはあるでしょうし、そんな人たちに限って「先進国」という言葉をよく口にしますけど、そういう風潮が向かう先は、残念ながら、自由民主主義ではありません。ついこの前に紹介した「『資本主義を修正する』を名分とする中国と韓国の政策は、あまりにも似ている」とする過去エントリーも、もしまだでしたら一緒にお読みください。

 

 

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