旧朝鮮半島出身労働者問題においての、韓国最高裁個人賠償判決。はやくも3年になり、日本側で複数の記事が出ました。中には、「韓国の原告側は『謝罪して話し合いに応じるなら現金化を中止する』を提案したが、そのような案はすでに日本が拒否した」とする内容もあります。いくつかの記事をまとめたニューシースの記事、引用してみます。<<~>>が引用部分となります。いつもは略した部分に・・・・を付けますが、本エントリーは全文から必要な部分だけ短く引用して繋げたもので、「・・・・」表記を省略しています。
<<・・日本側のメディアは、3周年を迎えた該当問題にて、現在の日韓の状況を分析、日本側が既存の立場を曲げないだろうと口をそろえた。朝日新聞は、「日本側の反応は、冷めたもの」と指摘した。去る4日に就任した岸田文雄首相は15日からは文大統領と最初の電話通話を行った。電話で「旧朝鮮半島出身労働者問題、慰安婦問題などにより韓日関係はずっと深刻な状況」と話した。日韓合意が空文化し、効力がなくなった苦い経験をつ岸田総理のことで、朝日は外務省関係者を引用し「旧朝鮮半島出身労働者問題において、安易な妥協はしないだろう」と伝えた。他の外務省幹部も「文大統領の任期中には、韓日関係は冷却されたままであろう」と話した。
日経新聞も、日韓首脳間の電話会談で、基本条約の適用範囲をめぐる法的解釈に差があるとの発言に注目した。日経は、文政府は、この協定に基づいて強制徴用問題は解決完了したという立場の日本の間には、大きな溝があるとした。韓国与党の一部から、韓国政府が賠償金を代わりに出す「代位弁済」案を打ち出しているが、原告側が強く反発しており、「現実性は貧弱だ」と指摘した。「半年ほど残った任期中に、文大統領が事態の打開に乗り出す兆しは見えない」とも主張した。
賠償判決に従わなかった日本企業の現金資産化が進んでいる中、日本企業が和解協議に応じれば、現金化手続きは止めるという方案も原告側から浮上した。しかし、新聞は韓日関係消息筋を引用して、「被告企業の謝罪などを解決の糸口にする方案は、韓国政府がすでに水面下で日本側に打診したが、日本側が拒否する意向を伝えた」とし、「実現的なものではない」と伝えた。
読売新聞は、代位弁済方案などについて、韓国政府の姿勢も消極的だと指摘した。このような背景には、「原告側の一部が反対しているため」と、韓国政府関係者を引用して伝えた。また、文大統領は就任後、韓日歴史問題と関連、司法判断の尊重、被害者中心主義を主張してきたため、代位弁済方案は「韓国内で、必然的に『日本側に譲歩した』という批判を受けるだろう」とした。代位弁済案も、問題解決糸口になるのは難しいという指摘だ。新聞は来年5月に任期が終わる文大統領が、「ある政治決断をする可能性は低い」とし、「旧朝鮮半島出身労働者問題は(日本企業資産の)現金化リスクを抱え、政権移行期を越える可能性が大きくなっている」とし、問題が来年以降まで長期化すると見通した・・>>
「企業の謝罪」に関する案は、すでに拒否されている。代位弁済についても、まず無理。もし原告側が認めても、日本側は受け入れないでしょう。なにせ、提案した本人が、日本の産経新聞には「あとで日本に請求すると思うか」と言っておいて、韓国国会では「あとで日本に請求する」としていますから(過去エントリー)。長期化する可能性も何も、この状態が『平常』になるのではないか。そんな気がする、今日このごろです。
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