まず、コメント欄の注意事項をもう一度リンクします(アップデートした内容はありません)。これからも定期的に載せますので、まだの方だけ、お読みください。
ついこの前、韓国大統領府と教皇庁の発表内容がぜんぜん違う、とお伝えしたばかりですが・・また同じことがありました。G20でブリンケン国務長官と会談した韓国の鄭義溶(チョンウィヨン)外交部長官。この件で韓国外交部は『終戦宣言について真摯に議論した』と発表しましたが、米国側が出した公式資料には、そんな内容はありませんでした。ちなみに、中国とも同じことを言っていましたが、中国側からの発表にも、終戦宣言の言及はありませんでした。以下、中央日報から引用します。<<~>>が引用部分となります。
関連した内容として、過去エントリー「教皇庁公式発表内容」、「米国が韓国を避けているのでは」もぜひお読みください(※同じく、過去エントリーにアップデートした内容はありません)。
<<鄭義溶外交部長官が31日(現地時間)、主要20カ国(G20)首脳会議が開かれたイタリア ローマで、トニー・ブリンケン米国務長官に会った。外交部は「韓・米が終戦宣言と関連した真剣な協議をした」と明らかにしたが、米国国務省の報道資料には、関連内容が無く、温度差を明らかにした。外交部は、その日に開かれた30分間の会談にて、両長官は朝鮮半島に関わる国際状況の安定した管理の重要性に共感し、終戦宣言を含む朝鮮半島平和プロセスの早期 再稼働方案について真剣な協議を行った」と明らかにした。他にも韓米関係懸案とコロナ19対応など相互関心事について意見を交換したと説明した。
たが、会談直後に米国務省が発表した報道資料には、終戦宣言に関する言及はなかった。米国務省はこの日の会談開催事実を知らせて「堅実な韓米同盟を再確認し、コロナ19と気候危機など21世紀に世界が打ち負かした課題を扱うための包括的なパートナーシップを議論した」と明らかにした。続いて「韓半島の完全な非核化に向けた一致した公約(shared commitment)を強調した」と明らかにした。これをめぐって、終戦宣言をめぐる核心事案に対する韓米間の立場差が容易に解消できないでいるという分析が出ている。
鄭長官は、29日(現地時間)にもイタリアローマで王毅 中国外交部長と会談した。終戦宣言締約国である米国と中国のカウンターパートと相次いで会い、全方位説得戦に乗り出していたわけだ。たが、韓・中外交長官会談の翌日の10月30日、韓国外交部が「(韓・中外交長官は)終戦宣言問題を含め、朝鮮半島平和プロセスの早期再稼働のための協力案について率直で深い意見を交換した」と明らかにしたが、それとは違い、同日の中国外交部の資料には、終戦宣言に関する言及はなかった。中国外交部は「中国は朝鮮半島問題の政治的解決を進展させるすべての努力と提案を支持する」と明らかにした。これより先に鄭長官は27日(現地時間)にもロシア モスクワでセルゲイ・ラブロフ ロシア外交長官に会って終戦宣言に対する支持を求めた・・>>
迂回的な表現があったとはいえ、頼みの中国からもスルーされていたとは、さすがに韓国政府にとってはメンタル的にも衝撃だったことでしょう。でも、中国は、韓国が何を言っても終戦宣言には乗らないはずです。なにかの戦略的な側面から北朝鮮が終戦宣言を望むようになるなら、中国の態度も変わるかもしれませんが。
ロシアからも、これといって韓国側が肯定的に捉えそうな発表は無かったようです(未確認ですが、調べてみてもヒットしませんでした)。この場合、『言ってません』なのか、それとも『相手が話すからマニュアル的に応じたけど、議題として発表するような内容は無かった』のか、それとも、過去エントリーのソース記事の指摘のように、(言及そのものを)避ているのか。どうであれ、いまのところ、韓国の『大韓帝国』モードは変わりそうにありません。
東京の某大型書店、新書コーナーのよく見えるところにありました。本当にありがとうございます。感謝の言葉しかございません。昨日、1日中「あちました」と誤記していたのは誰にも言わないつもりです。
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