このパターン、何回目でしょうか。韓国と米国の外務次官級会議(韓国外交部次官、米国国務副部長の会談)がありました。韓国は終戦宣言について話したと強調しましたが、米国側の発表資料には、終戦宣言に関する言及はありませんでした。韓国側は『文案の調整に入った』『いつどんなふうに発表するかが問題だ』としていますが、どうもそんな雰囲気には見えません。
前にお伝えしたとおり、米中首脳会談の直後(ここ重要です)、日米韓外務次官級の会議が開かれます。いまのところ、関連記事は先行して行われた米韓外交次官会議のものだけですが、これから日韓、日米韓会議関連記事もあがってくるでしょう。本エントリーは韓米会議に関するもので、以下、<<~>>部分はソウル経済からの引用となります。
<<チェ・ジョンゴン最終件外交部一次官とウェンディ・シャーマン米国務副長官が、対北朝鮮問題とサプライチェーン保障など懸案に対する両国の進展した立場を交換した。米国国務省は16日(現地時間)ワシントンDCで開かれた韓米外交次官の会議結果について、「両側は朝鮮半島の完全な非核化に対する共同の約束と北朝鮮問題を議論した」と明らかにした。ただし、韓国政府が力を入れている「終戦宣言」については別途の言及が無く、両国間の完全な合意発表には時間がかかる見込みだ。
17日、米国国務省の報道資料によると、両国次官は、韓米同盟がインド太平洋以上の地域の平和と安全保障、繁栄の核心軸であることを再確認した。国務省は「両国が朝鮮半島の完全な非核化に対する共同の約束と北朝鮮問題を議論した」とし「韓米日協力が21世紀の国際的挑戦対応に不可欠だという点も強調した」と明らかにした。また、コロナ19対応、気候危機、回復力のあるサプライチェーン保障、パンデミック後の経済回復など、課題に対する協力も言及した。米国国務省は引き続き「韓国の国際的リーダーシップを歓迎し、規範に基づく国際秩序の守護のために協力する」とし「ミャンマーの民主主義復帰なども協力する」と付け加えた。ただし、米国務省の報道資料に、終戦宣言に関する言及は含まれなかった。韓国政府は終戦宣言を核心議題と判断しているが、米国と細部で依然として調整がなされていないと思われる>>
これまた、会議のタイミングと関係があるのか無いのか・・ワシントン・ポストが、「米国は、今月中に北京オリンピックの『外交的不参加』を表明するだろう」という記事を載せました。選手団が不参加するものではありませんが、例えば閣僚などが参加したりする『オリンピック外交』を一切行わないとする内容で、ジョシュ・ロギン(Josh Rogin)氏による主張です。この部分は朝鮮日報から引用してみます。
<<WPの外交・安保コラムニスト・ジョシュ・ロギンは「バイデン政権、近いうちに北京オリンピックの外交的不参加宣言」というタイトルのコラムで、情報筋を引用し、「バイデン大統領および行政府管理者は誰も北京オリンピックに参加しないというホワイトハウスの発表があるだろう」とし「今回の外交的不参加は、米国選手たちに影響を及ぼさず、中国政府の人権問題に対応するためのものだ」とした。
ロギンは「(外交的不参加は)米中首脳会談とは関係なく既に検討されていた」とし「むしろ会談が終わっただけに米国側が発表を遅らせる要因が一つ減った」とした。続いて「バイデン政権が外交的不参加をしても選手出場を妨げることはないだろう」とし「同盟国にも不参加を圧迫せず、自ら決定するようにすると予想される」とした。ホワイトハウスと国務省はこの予想についてコメントを拒否したと、ロギンは明らかにした・・>>
実際に発表されるかどうかはまだ分かりませんが、こんな雰囲気の中で終戦宣言を言い出したなら、それだけで凄いことかもしれません。「凄い」の方向性にもよりますが。先月のエントリーでもお伝えしましたが、マクマスター氏が韓国政府の対北朝鮮政策を(金大中氏のSunshine政策になぞらえ)「非現実的な月光(Moonshine)政策」としたことがあります。金大中氏の政策は、日本では「太陽政策」となっていますが、韓国では「햇볕정책(陽光政策、日差し政策)」とします。その訳として「sunshine政策」になったのでしょう。それにちなんでmoonshineとしただけかもしれませんが、moonlightではなくmoonshineとしたのがポイントでして。Moonshineは「バカバカしい」などの意味となります。
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