韓国紙、警察庁長の竹島上陸で「日本は、韓国側が原因を提供するのを待っていた」

想像を超えた展開による「日本が悪い」記事が、また一つ増えました。

韓国警察庁長の竹島上陸の件で、中央日報が「日本は、韓国側が火種を起こすのを待っていた」「それを国内政治に利用している」とする記事を載せました。文章もものすごく不自然で、いつもの「~という分析まで出ている(誰の分析かは明記せず、インタビューも引用も無し)」、「私は『そうだ』とは書いてない。『まるでそのように見える』と書いただけだ」とする書き方です。

竹島問題全体がそうですが、今回の件は、その異常なタイミングだけ見ても、韓国側が問題を起こしたのは火を見るより明らかです。なのに、ここまでして、「韓国側には問題がない」という無謬さを主張したいのでしょうか。以下、中央日報から引用してみます。<<>>が引用部分となります。

 

<<岸田文雄 日本首相の就任以後、韓日の懸案について、日本の態度が徐々に激しくなっている。徴用問題(※旧朝鮮半島出身労働者問題)など過去史問題と関連、一方的に「韓国の先制的な解法提示」を要求する立場を再確認したうえ、独島(※竹島のこと)領有権問題を紛争化しようとする意図まで露骨に表わしている。岸田内閣が、韓日関係改善には関心を向けず、むしろ悪化した両国関係を国内政治的に活用するのに主眼点を置いているのではないかという分析まで出ている。

日本はキム・チャンリョン警察庁長の独島訪問(16日)以後、まるで韓国側が火種を提供するのを待っていたように、反感を表わし、むしろ葛藤を増幅させた・・(※17日の共同記者会見拒否の件についての内の後に)・・記者会見霧散は、事実上、独島葛藤のすべての責任を韓国のせいにする意図だと分かる。特に日本はこのような破綻を起こし、国際的に独島を紛争地域化する効果を収めた。ウェンディ・シャーマン米国務省副長官が単独で記者会見に出た事由を説明する過程で「かなり長い間、日本と韓国の間に異見が続いている」と述べたのは、それ自体だけでも独島は紛争地域だという意味になれるからだ。

さらに、日本自民党はキム庁長の独島訪問に抗議するための別途の専任チームを作ると決定し、独島領有権主張を本格化する準備に乗り出した。25日の読売新聞などによると、自民党内政策立案組織である外交部会と外交調査会は、合同会議を通じて専任チームの新設に合意し、このような提言を林芳正外相に伝達する予定だ。このような流れは、実効支配している韓国としては最悪の状況だ・・

・・去る10日に就任した林芳正外相も、まだ鄭義溶(チョンウィヨン)外交部長官と、就任挨拶のための電話通話すらしていない。林外務相が去る13日に米国、18日中国、23日インドのカウンターパートと通話した点を勘案すれば、鄭長官との通話を意図的に遅らせていると解釈される。一部では来月10~12日、イギリスのリバプールで開かれるG7外交長官会議で韓日外交長官間の出会いが行われるという観測も出ているが、これも成就かどうかは未知数だ>>

 

「思った以上に『効いている』かもしれない」と思いました。やはり、米国側まで巻き込む形で問題になったのを、韓国側も気にせざるを得ないのでしょうか。韓国はキム警察庁長の竹島上陸を『正当なもの』『当然のもの』と主張するでしょうけど、いまはどうみても、日本側が『正当なのかどうか見てみよう』と返すと、その時点で韓国に不利になる構図です。

それに、繰り返しになりますが、今回の上陸タイミングは、韓国側からも疑問が提起されています。例えば、訪日していた朝鮮通信使交流の会の韓国側議員すらも、「事前に上陸日程を調整すればよかった」と言っています(過去エントリー)。なのに、いまさら「日本はそれを待っていた」「国内政治が~」という記事を全国紙が載せるなど、泥棒が「私に盗ませた全人類が悪いように見えるという分析まで出ている」と言っているようなものです。

 

 

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