韓国、「CPTPP加入」諦めた? 続報無し、決定報告も無し、会議の案件にする予定すら無し

韓国のCPTPP加入(するとほぼ決めたっぽい)件、久しぶりにエントリーします。本件、なんか一瞬で忘れられた感じもします。私もそうでしたが、「あれ、そういえばそんな話あったな」と思う方、多いんじゃないでしょうか。

どうやら、「私はここまでだが・・忘れるな・・・『次の人』がかならずお前を・・お前を・・・」な展開のようです。朝鮮日報(朝鮮BIZ)によると、次の大統領に決めてもらうことにした、とのことでして。以下、朝鮮BIZから引用してみます。<<>>が引用部分となります。

 

<<・・(※CPTP加入のことで)わずか2ヶ月前、ホン・ナムギ副首相兼企画財政部長官は「もう時間がない。決定しないといけない時だ来た」と言った。韓国がまもなくCPTPP合流を確定する、そんな感じだった。しかしそれから、政府はCPTPP関連議論をただ先送りにするだけだ。政府内外では、来年3月に大統領選挙を控えた文在寅政権が、市場開放を調節するのではないかという分析が出ている。対外開放に反応する農産、水産、畜産業の顔色を気にしてCPTPP議論をわざわざ封じているという観測だ・・

・・関連懸案を会議の案件にする計画すらもないと伝えられている。産業通商資源部の関連委員会関係者は、「今年はもうCPTPP案件は取り上げないらしい。来年の大統領選挙が終わった後になるのではないか」と話した。産業部関係者も「今のところ、CPTPP関連会議の予定はない」とした。2ヵ月前まで、政府はCPTPP加入の決定がすぐ決まるというスタンスで行動した。ホン・ナムギ副首相は10月14日(現地時間)、G20財務長官会議で米国ワシントンに訪問し、記者たちに会い・・・・「もう時間がない。 加入するのかしないのか、するならいつなのかまで、10月末から11月初めに決定すべきである。もう最後の段階に来ている」としていた・・

・・しかし、政府はCPTPP加入の可否を議論していた対外経済長官会議を2度も延期し、11月からはそもそも「CPTPP」という用語自体を口にしなくなった。通商分野のある民間専門家は、「CPTPP合流をすぐにでも決定するかのように、誰もが言っていたけど、あっという間に『何の話?』な雰囲気になった」とし「政府は発足以後、ずっと通商問題に関しては消極的だった」とした・・>>

 

ソース記事でも触れていますが、ホン副総理が急いで加入しないといけないと強調したのが、10月の14日。この時点では、10月25日に対外経済長官会議というものを開いて、その場で最終的に決定、そのまま発表するという流れでした。でも、10月25日の会議は、11月2日に延期となりました。延期の理由として、「G20で会議結果を元にもう少し議論する必要があるから」という話もあったし、今回と同じく「国内団体の反発のせい」という指摘もありました。ですが、11月2日の会議もまた延期となり、それから、何の続報もありません。

さぁ。国内団体の反発ももちろん気になるでしょう。彼らは基本的には左派支持ですから、支持層を敵に回したくないはずです。でも、それ『だけ』でしょうか。個人的な邪推ですが、『各国から、CPTPP加入支持を確保できなかった』のが、もっとも決定的な理由ではないでしょうか。これなら、さすがに「会議の案件から外す」しかないでしょう。

 

23日、すなわち対外経済長官会議の2日前、「CPTPP加入において日本の支持確保に失敗した」とするニュースが流れました。 <<・・23日関係省庁によると、政府は今年の初めから、日本とCPTPP登録のための事前交渉を行いました。事前交渉は協定加入を正式に申請する前に、協定加盟国と会って支持を要請する手続きで、協定に参加するための最初の段階です。複数の政府関係者によると、政府は、日本にCPTPP加入の意思を伝達し支持を求めたものの、明示的な答えを受けることはできなかったとのことです。

交渉の過程で、「日本側は、会談でも話を逸らすばかりで、交渉に消極的な姿を見せた」、「韓国の加入を歓迎する雰囲気ではなかった」と伝えられました・・・・日本のこのような態度は、他の加盟国が、韓国政府との事前交渉過程で「韓国の加入を積極的に歓迎する」立場なのと対照的です・・・・>>過去エントリー、10月23日

 

日本が支持しなかった、というのは事実かもしれません。でも、年初から話し合ったとしながら、なんでこのニュースが23日(加入決定のための会議の2日前)になって流れたのか。このタイミングがどうも妙です。もう一つ妙なのは、「日本以外の国は、両手を上げて韓国を歓迎している」としつつも、どの国が韓国を支持したのか、それについて何の発表もありません。普通、「◯◯が支持を示した」ぐらいは、事前にニュースになったりするはずですが。

ひょっとして、韓国は、CPTPP加入に必要な支持をほとんど(全然?)確保できず、結局は「日本が反対したせいでダメだった」とするために23日にこんなニュースを流したのではないでしょうか。邪推です、はい。今日は特に邪推が多いですね。

 

 

今日、次の更新がちょっと遅れそうです。申し訳ございませんが、もう少しお待ち下さい

拙著著のご紹介&お知らせなど♨  以下、本の題の部分はアマゾン・アソシエイトになりますのでご注意ください。

新刊<文在寅政権最後の暴走>が発売中です。文政権で日韓関係がどう変わったのか、文政権の考える『まともな国』とはどんなもので、それは南北、対日、対米、対中関係をどう考えていたのか。そして、どう失敗したのか。次期大統領選挙や日韓関係はどうなっていくのか。そんな内容となります。

准新刊<日本語の行間~韓国人による日韓比較論 (扶桑社新書) >が発売中です。日本語たる不思議、その圧倒的な行間。「ありがとう」たる行間の存在。それらについて考察した本になります。既刊として、日本滞在4年目の日常と、ラムザイヤー教授の論文騒ぎから見えてきた日韓の差を考察した<「自由な国」日本から見えた「不自由な国」韓国 韓国人による日韓比較論>、併合時代や1965年(基本条約締結)の韓国語記事などから当時と現状を考察した<恥韓の根源>も発売中です。他の拙著については別ページにまとめました

サブブログに議論エントリー(1~3)と雑談エントリーを用意しました。長くなりそうな話にはサブを利用してください。シンシアリーはツイッターを利用しています。99%更新告知ですが、たまに旅行先の写真とか載せますので、よかったら覗いてみてください。

本ブログのプライバシーポリシーはこちらになります