韓国名物、「鳴らない、電話」シリーズです。どうやら、時事通信の記事によると、外務省幹部が「韓国と(の外相電話会談)は当分ない」と話したそうです。韓国ではニューシースが報じています。また、先月にもお伝えしましたが、林外相の発言の意味をまた間違えています。その部分も合わせて紹介します。
以下、ニューシースの記事からの引用で、元ソースとなる時事通信の記事はこちらです。<<~>>が引用部分となります。あと、今日はいつもより(~ )が多い気がしますが、引用部分の中に私が何かを書き加えるときには、かならず(※)を付けます。( )は私が書いたのではなく、記事本文のままになります。
<<日本の新任外務相が、先月就任後、韓国の鄭義溶 外交部長官と電話会談を実施していない。「韓国警察幹部の竹島(独島の日本での名称)上陸に日本側が反発、対話雰囲気が枯れたためだ」と時事通信が6日報道した。通信は、「林芳正外務相が就任してから、10日で1カ月になる。各国外交部長官と挨拶を兼ねた電話会談をしてきたが、韓国の鄭長官とは見通しが立ってない」としながら、このように伝えた。
通信によると、林外務相は先月10日に就任し、13日にトニー・ブリンケン米国務長官を皮切りに約15カ国の外交部長官と電話、オンライン形式で会談を行った。訪日したパラグアイ外交部長官とは対面会談もした。林外務相は先月11日、初の記者会見で「日韓関係を健全な関係に戻し、さらに幅広い分野で協力するために外交当局間の協議とコミュニケーションを加速する」と明らかにした。
鄭長官は彼の就任日である10日のお祝い書簡を送った。就任を祝い、日韓関係発展のために共に協力していこうという趣旨の内容として知られた。それにもかかわらず、鄭長官と林外務相の会談は成し遂げられなかった。 「岸田文雄首相が10月4日に就任し、10余日ぶりに文在寅大統領と前回会談をしたのと比べても、動きが鈍いのは明らかだ」と通信は指摘した。特に外務省幹部を引用して「韓国は当分の間ない(林外務相との電話会談予定はない)」と断言した、と伝えた・・
・・続いて「林外務相は、当初、日程が整理されれば韓国とも電話会談を行う方針だったが、(キム警察庁長の)竹島上陸の影響で、調整さえしない状況に陥ったという」と伝えた。また、徴用(※旧朝鮮半島出身労働者)問題、日本軍慰安婦問題など懸案を協議する実務級対話は続いているが、「韓日外交消息筋は「韓国側がしたいとするなら検討する」と言うが、(韓日外交部長官会談の)早期実現の可能性は希薄なままだ」と指摘した・・>>
まず、引用部分の2段落目、林外相の発言についての部分ですが、実際の発言は、ニュアンスにかなりの差があります。ニューシースだけでなく大半の韓国メディアが間違っている、またはわざとミスリードしている部分でもあります。当日、林外相は、実際は「健全な関係に戻した後、幅広い分野で協力するための外交当局間の協議や疎通を加速したい」と話しました。言い換えれば、今の問題が解決しない限り(韓国側が解決策を提示しないかぎり)、幅広い分野での疎通は進められないというニュアンスになっています。詳しくは先月11日の過去エントリーを参考にしてください。
それ以外の部分については、別に書くこともありません。なにせ、現状で普通に(数年前までは、新しい外相が就任すると、早い時期に日韓外相電話会談がありました)電話会談できると思っている自信がどこから来るのか、そのほうが不思議ですので。
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