臨時コーナー(?)として毎朝お伝えしている韓国の新型コロナ禍、昨日(今朝発表値)は、新規感染者5202人、重症患者 現状1022人、死亡者52人でした。まだなんとも言えませんが、一応、落ち着きを見せています・・・が、オミクロン株感染者は49人増えて227人となりました。
本ブログでも過去エントリーで紹介した、「なぜ駐韓米国大使が『内定』すらされないでいるのか(内定→指名→任命まで数ヶ月はかかります)」の件。
韓国でも一部のメディアから「外交優先順位の問題でもある」という指摘が出ていますが、武藤 正敏元駐韓日本大使もまた、JBpressに同じ趣旨を載せました。「駐韓米国大使11カ月もの空白、米国は文在寅を見捨てたのか」という記事で、こちらになります。韓国ではニュース1がこの記事を紹介し、反論(?)も掲載していますが・・韓国の外交情報筋たちによると、「駐韓国米国大使は重要な位置だから、その分(日本やオーストラリアより)時間がかかっているだけ」とのことです。以下、ニュース1です。<<~>>が引用部分となります。
<<ジョーバイデン米行政府の駐韓米大使任命が遅れていることと関連して、武藤元駐韓日本大使が21日、米国が同盟国として韓国の価値を低く見ているとする趣旨の主張を出して、議論が予想される。2010年から約2年間駐韓日本大使職を歴任した武藤正敏はこの日、日本のネットメディア「ジャパンビジネスプレス(JBpress)に載せた「駐韓アメリカ大使11ヶ月目空白、米国は文在寅を見捨てたか」というタイトルの寄稿文を通じ、このような主張を広げた。
武藤元大使は「韓国は米国の同盟国であるうえ、経済的に世界でトップクラス国家」、「にもかかわらず、駐韓大使指名が11ヶ月もされていないのは異例的だ」と主張した。武藤元大使はまた「文在寅政権は米国の戦略を無視し、自身の政治的欲望だけで外交判断を下してきた」とし「米国の対中包囲網に加担せず、中国の韓米離間の策に操られている」と無理のある主張を広げた。
彼はこのような行動が、米国に、同盟国として韓国の価値に疑いを持たせているとし「文大統領の頭の中は終戦宣言一色であり、米中の新冷戦に合わせて中国との関係も見直さなければならないという考えはまったく無い」とした。 武藤元大使は「すでに米国の対中包囲網形成において韓国との共助は計算から除外されている」とし「だから、対韓外交は後回しにされている」とした。続いて、「韓国は、米国の駐韓米国大使任命が遅れていると文句を言う前に、米中新冷戦の中で韓国の立ち位置をもう一度考えてみるべきであろう」と付け加えた。
しかし、外交情報筋たちの間では、バイデン政権の人選自体が遅れていることに関連し、米国内でも批判の声が提起されている点に注目する。また、バイデン大統領の入念な人事スタイルと北朝鮮問題を扱わなければならない駐韓米国大使の席が重要なだけに、候補を決めるのに時間がかかっているという観測を出す。
韓国外交部も20日、「韓米同盟は5月の首脳会談をきっかけに包括的・好恵的グローバル同盟に発展している」とし「両国は最上の関係を維持しているというのが両側の評価」と明らかにした。続いて「米国側が駐韓大使の早期指名のために努力していると聞いている」と強調した。また、国内の専門家の間では、武藤元大使の一方的な主張を批判する声も感知される。
その中でもチョ・ジング慶南大極東問題研究所教授は、「(彼の主張は)外交官出身として思慮が深いとはいえず、韓日関係はもちろん日本外交そのものに望ましくない」とし「駐韓大使をした人として、関係改善と正常化に必要な点を提示するのが望ましいだろう」と指摘した。チョ教授は引き続き「日本自ら国際社会で自分たちの役割を自覚できないでいる」とし「世論をミスリードするに過ぎず、憂慮される」と強調した>>
いや、韓国のメディアからも同じ意見が結構出ていますが・・それはともかくして。普通、大使を内定し、指名し、議会の承認を得て、それから任命となります。それだけで数ヶ月はかかります。本件のばあい、そもそも「内定」が行われていません。どことなく、K防疫について「批判してはいけない」とする流れ(過去エントリー)に似ている、そんな気もします。
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