韓国大統領選挙、保守野党がやはり分裂・・党代表が選挙対策委員会から脱会、党内から「いまからでも候補を変えるべきだ」との主張も

いつもよりちょっと早いけど、午後の更新行きます。保守野党「国民の力」の競選(大統領候補を決めるための党内選挙)でライバルだった尹錫悦(ユン・ソクヨル)氏と洪準杓(ホン・ジュンピョ)氏。しかし、二人はもともと国民の力に未練があるわけではないので、競選後に分裂する恐れが大きい・・拙著『文在寅政権最後の暴走』にて、そう保守野党の分裂の可能性について論じたことがあります。

そして、どうやら、そのままの流れになりそうです。ただでさえパッとしない(与党側もさほどパッとしませんが)保守野党「国民の力」。まだ主流というほどではありませんけど、一部の議員から「いまからでも候補を変えるべきではないか」という趣旨の主張が出ています。裏には、競選で負けた洪準杓氏の存在があります。

他にも、なんと党代表の李俊錫(イ・ジュンソク)氏が、選挙対策委員会から脱会しました。大統領候補を出した政党の代表が、「大統領選挙にはもう関わらない」と宣言したのと同じです。李代表は、「尹氏の側近がすべてを握って操っている」と話しました。尹錫悦氏は、国民の力に入党したばかりの人で、李代表の言葉が本当なら、完全に党を『乗っ取った』形にしかなりません。

そもそも、尹候補は、最初は「入党しない」と言ってました。でも、出馬表明のあとに思ったほど支持率が上がらず、イ・ジュンソク代表が海外にいる間に、電撃的に国民の党に入党しました。『政党』そのものを支持してきた人たちからすると、尹候補を支持する理由がどんどん無くなるわけです。以下、引用してみます。各紙、<<>>が引用部分となります。

 

<<連日続く家族の不正と失言により、尹錫悦・国民の力候補の支持率が暴落している中、「国民の力」内部で候補交替を要求する声が徐々に強くなると思われる。競選当時、洪準杓議員側に属していた警察出身のキム・ウォンソン前戦略企画本部長は23日、SNSに載せた文で、「今日発表した4社合同世論調査結果をみると、嘆かわしい水準だ」とし「洪準杓議員が候補になったなら、20 %以上で安定的に勝利できた状況なのに。既得権にしか興味がない人たち、民主党出身者などのせいで、負ける可能性が高くなってきた。それでもまだまだ反省せず、内部の争いに余念がない」と嘆いた。キム前本部長は「もう、候補交換を公論化するしかないときに来ているのではないか」とした。国民の力の内部で公開的に候補交替を要求したの、はキム前本部長が初めてだ・・

・・エンブレインパブリック・ケースステートリサーチ・コリアリサーチ・韓国リサーチなど4つの世論調査機関が20日から22日まで全国満18歳以上男女1000人を対象に合同調査した12月第4週全国指標調査(NBS)結果、次期大統領選挙候補支持で共に民主党の李在明候補は35%、国民の力尹錫悦候補は29%だった・・(メディアウォッチ>>

 

ちなみに、共に民主党の競選で李在明氏に敗れたイ・ナギョン元総理は、競選直後からはこれといって協力的な姿を見せずに引きこもっていました(スネた?)が、24日から李候補の選挙対策委員会に参加を表明、協力する姿勢を明らかにしました。李在明候補ほどではないにせよ、イ・ナギョン氏も結構前から一定の支持を集めていた人で、今回の件は明らかに李候補にプラス要因になるでしょう。

逆に、30代の若い党代表として、保守側の注目株だった国民の力の李俊錫(イ・ジュンソク)代表は、尹錫悦氏及びその側近たちと意見が合わず、選挙対策委員会(会長でした)から脱会しました。李代表は、まだまだ大物政治家と言えるほどの実績も経験もありませんが、だからこそ「親朴(朴槿恵支持派)でも、非朴(朴槿恵反対派)でもない」という中立的な特性を持っていました。彼が代表になってからは党内に大きな騒ぎもなく、一時は離党していた非朴派の大物、洪準杓氏が国民の力に戻ってきたのも、李代表だからこその展開だった、と見ることもできます。実際、彼が代表になってから、政党支持率でも悪くない数値を出してきました。そんな李代表が選挙対策委員会から抜けたことは、尹錫悦ではなく既存の「国民の力」たる政党を支持してきた人たちにとっては、結構大きな案件となります。

 

<<・・李俊錫(イ・ジュンソク)代表は、国会の党代表室で行った連合ニュースとのインタビューで、常任選挙対策委員長から辞退した理由を説明しながら、このように(※『ユンソクヨルにおもねる政治はしない』)と明らかにした。李代表は選挙対策委員会に復帰する可能性については、「取り引きをしようとしているわけではない。きれいさっぱり、投げた」とし「選挙対策委員会で、『党代表の役割はない』と公開的に否定された状況で、選挙対策委員会に参加する考えは全くない」とした・・(朝鮮日報>>

 

妙なタイミングで朴槿恵氏の赦免も決まったし、尹錫悦候補としては、さらに苦しい戦いが予想されます。李在明氏も家族不正などでピンチなののはお互い様ですが、『私が悪くないとは言えないが相手がもっと悪い』戦法で、各種世論調査で、なんとか35%前後の支持率(誤差範囲ではあるが、1位)を維持出来ています。

 

 

 

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