韓国側の定番ネタ、「日本がソル(旧暦の元日)を弾圧した」という主張

今年はあまり目立ちませんが、毎年、元日とソル(旧暦の元日)になると、かならず出てくるネタがあります。「朝鮮半島の伝統的名節(祝日)は旧暦の元日である『ソル』だったのに、日本が禁止、弾圧した」という話です。

朝鮮(大韓帝国)は陽暦(新暦)の導入が日本より遅かったし、導入したあとにも祝日は旧暦で祝う慣習が残っていたので、混乱があったのは事実でしょう。でも、関連記事を読んでみると、書いた人の趣旨とは違って、「いや、これ、弾圧じゃないでしょう」な内容が目立ちます。以下、2017年1月27日のハンギョレ新聞の記事を引用してみます。<<>>が引用部分となります。

 

<<(※併合時代に)日本は旧暦の伝統を取り除くために努力した。ソルを「旧正」と呼び、新暦1月1日の「新正」より前近代的な伝統だとした。新正・旧正ともに「行う(※)」こと、すなわち「二重過歲」を非効率的な悪習としたのだ。新正には、学校には10日余りの休みを与え、官公署と企業には公式休日に指定して休業を推奨したが、旧正にはわざと操業を強要し、学生が学校から抜けだせないように、テストを行った・・

・・1930年代、日本は、旧正禁止のためのより強力な措置に乗り出した。経済収奪のため、消費を抑制し、より強力な統制を行うためだった。特に1938年から朝鮮総督府は旧暦の使用を禁止し、ソルの伝統を無くすため、多様な強制手段を講じた。同年1月29日に報道された『東亜日報』の記事は、「総督府では、もちろん強制的に制裁するわけではないが、二重過歳を避け、生活改善を奨励するために、各地方の団体を総動員して新暦の使用を強く推薦し、二重過歳を防止するために努力させることにした。

その手段方法は、地方によって多少異なるが、通常は次のようないくつかを実行することになった。いままでは、旧暦正月を黙認して、学校でも朝鮮人学生には授業を遅く始めたり、午後から授業を始める慣行があったが、これからは禁止とする。各地方で、ソルの日に地方民に適当な仕事をさせるようにする方針だ」とのことだ。表面的には強制的な制裁ではないと言っているが、事実上、会社員や学生が多い都市では、役所や学校に人々がとどまるようにし、農漁民が多い地方では強制に仕事をさせ、旧暦を消そうとしたのだ・・>>

 

もちろん、カレンダーの赤い日でもないのに、「今日は旧暦で元日だから学校午後からでいいですよね?」「抜け出すから、テストとかしちゃだめですよ」と言われると、それは学校側が困るでしょう。新暦に10日間の休みがあったそうですが、朝鮮人学生だって同じく10日間休んだでしょうし。また、店も2~3日間休む場合が多かった、出社しない人も多かったという話も、目につきます。

しかし、なにより、引用部分の「※行う(치르다)」、なにを行うのかが問題でしょう。茶礼(チャレ)、すなわち家庭や親の墓で行う祭祀のことです。日本は、茶礼を禁止したわけではありません。何が問題なのかというと、韓国式の風習、すなわち『たくさんの料理を用意すること』です。食べきれないほど多くの料理を用意し、先祖に祭祀を行います。記事では一切指摘していませんが、軍事政権のときまで、1980年代まで続いた「二重過歳禁止」を知っている人なら、誰もが覚えています。「それは、国家的浪費である」、それが二重過歳禁止の理由だったことを。物資だけでなく、特にエネルギー面で、節約が最高の美徳だった時代ですから。

いまだと何かの消費新興策になれそうな話ですが、韓国の人たちが決して豊かでなかった、1960~1970年代、二重過歳は浪費、悪習でした。借金してでも祭祀のための食べ物を買う人たちも多く、それを「親孝行」と思っていたからです。

政府レベルで旧暦の正月を「休み」と認めるようになった1985年からも、軍事政権は「二重過歳を許可するわけではない」というスタンスだけは崩しませんでした。1930年代、勝手に学校休んだり出社しなかったりする人が増え、しかも、戦時。そのときに二重過歳を禁止したのが、そんなに問題なのでしょうか。そもそも、引用部分にある「経済収奪のために消費を抑える必要があった」ってどういう理屈なのか、そこからして疑問です。余談ですが、朝鮮(大韓帝国)で旧暦が廃止されたのは、1896年です。

 

 

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