民族、民族とうるさい韓国社会ですが、いざ命をかけて韓国に来た『同じ民族』の脱北者(脱北民)は、貧困と偏見に苦しんでいるという指摘が続いています。確か、似たようなテーマを旧ブログのときにも1~2回書いた記憶がありますが・・どうやら、まだまだ改善されていないようです。
今回はオチから書きますと、日本という恵まれた環境に入ってこられた私にこんなことを言う資格があるかどうかは分かりませんが、脱北者だろうとなんだろうと、環境のせいにするより『本人の問題』がもっとも大きいじゃないだろうか、と思っています。
しかし、(ソース記事にも似たような話がありますが)韓国でも十分通用する専門的知識を持っていて、実際ちゃんとした暮らしが出来る経済力を手にした人でも、『北朝鮮』という偏見から逃れることはできないと言われています。特に、北朝鮮の場合は『外国で暮らすための準備』が事実上できないので、韓国社会で暮らす前に相応の教育または適応期間などにおいて、他国からの移住者よりは国の管理が必要ではないでしょうか。そういうのがほとんど無い、と聞いています。
リアルで直接聞いた事例だと、私が通っていた教会にも、韓国に来てすぐ、『同胞じゃないか』と接近してきた人から詐欺被害を受けた脱北者がいました。ブログ本題とは随分と外れた内容ですが、以下、聯合ニュースからの引用、<<~>>が引用部分となります。元ソースはイギリスのザ・タイムズの記事「North Korean defector’s U-turn shows harsh realities of new life(1月7日)」です。
<<イギリスのザ・タイムズが、新年初頭に発生した「脱北民の越北(※北朝鮮に渡ること)事件」をきっかけに、韓国社会の適応に困難を経験する脱北民の現実を記事にした。貧困で過酷な北朝鮮から脱出して、豊かで自由な韓国にきた脱北民だが、外から見るには幸運児に見えても、実際には相当数が韓国で苦しんでいるという指摘だ。
ザ・タイムズは「脱北者の『Uターン』で明らかになった韓国生活の冷酷な現実」という記事で、去る1日に発生したキム某氏の越北について「閉鎖回路TV(CCTV)で彼を5回も逃した韓国軍の無能よりもさらに驚いたのは、キムさんの越北動機である」とした。脱北民のほとんどが韓国の適応段階で高い失業率、アルコール中毒、うつ病などに苦しむとし、2015年の韓国政府の調査によると、脱北民の死亡原因のうち15%が、自◯だ。これは、全人口の死亡原因で◯殺が占める割合より3倍も高い。脱北民の所得最下位階層比率は、全体平均の6倍に達する。
ザ・タイムズはまた、北朝鮮人権センターの調査を引用し、脱北民の18%は北朝鮮に帰りたがっていると伝えた。脱北14ヶ月ぶりに東部戦線から北朝鮮に渡った脱北民キム氏が、このような孤立した貧困脱北民の生活を象徴していると、新聞は強調した。キム氏は主に夜間に空の事務所ビルを掃除する用役員として働いたが、他の人と交流することが非常に珍しかったという・・
・・新聞は脱北民女性Aさんの事情も紹介した。A氏は経済分野の研究員として働いており、韓国出身の夫と安定した家庭も築いた「成功した脱北民」だが、初期にはそのやはり困難を経験した。脱北後、定着支援機関から受けた教育は、韓国社会で必要な実用的な知識ではなく、南側の見方による歴史教育が中心であり、大した助けにはならなかったという。
A氏は、特に、略語、流行語、外来語などで南側言語に適応することが最も難しかったと伝えた。脱北民に対する韓国社会の微妙な偏見も、彼女を苦しめた。彼女は「北朝鮮人がどうやって豊かに暮らせているの」、「北朝鮮人がなぜベンツを運転できるの」などの言葉を言われたとしながら、韓国人と結婚した時にも「北から来てもいい男と結婚できるんだ」と言われたこともあるという・・>>
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