<固定> 拙著『卑日(扶桑社新書)』のご紹介

おかげさまで、また新しい拙著の紹介ができるようになりました。本当にありがとうございます。今回の本は、いつもと違って、『卑日』という短い題です。そう、反日思想にも(根は同じでも)いくつかパターンがありますが、ただ日本を見下し、日本を卑しい存在にしようとする、そしてそう広めようとする反日思想のことです。

ブログでも何度も取り上げましたが、最近、韓国側の様々な主張で『地位』という言葉が暴走しています。政治家から大手マスコミまで、教授の寄稿文から個人ブログ、ネットのコメントまで、地位、韓国では『位相(ウィサン)』とも言いますが、この単語が目立ちます。

日本からの『国家間の約束を守れ』や米国からの『日米韓関係において相応の役割をしろ』とする要求に対しても、最近は『韓国は何もしなくていい』という主張が流行っています。『何もしなくていい』は、『地位が高いから』という意味であり、まるで『身分が高い人は何もしなくていい』と思っていた、昔の貴族のような考え方です。

本書では日本に関する内容を主に書いていきますが、米国に対しても、『リッパートやハリスのような小物は韓国の大使にふさわしくない』という記事が全国紙に載ったり、重鎮とされる政治家が『米国は韓国に頭を下げるしかない』と公開的に主張したり、やりたい放題です。ただ、なぜか中国に対しては、ネットの匿名コメント以外には、このような主張は目につきません。

韓国は偉い、だからその地位にふさわしい待遇をもらうべきだ。地位にふさわしい対応をしてくれない世界(特に、相手は日米)が悪い。この主張は、実は、韓国社会内部でもっとも大きな問題になってきた『不公正』という単語が、外部に投影されたものです。そう、実は『偉くなって自信が溢れているから相手を見下す』のではなく、自分自身に自信が無いから、相手を見下すことでしか『自分の望む自分の姿』を認識できなくなったわけです。

韓国社会は『地位』を証明するために根拠を探そうとしており、なにかあれば『そうだこれが根拠だ』と大喜びします。その根拠とは、ワールドカップベストフォー進出だったり、キム・ヨナ氏やパク・セリ氏などスポーツ選手だったり、映画やドラマのヒットだったりします。ほぼ間違いなく『民族の優秀さ』という言葉がセットで付いてきます。世界を立体で見ることができず、面で見ることもできず、『点』で見ている、とでも言いましょうか。それらの『点』は、そんな使い方をするためのものではないでしょうに。韓国では、背の高さ、英語点数、親の資産など、いくつかの限られた側面だけで人の上下を決める言葉が、『スペック』『階級論』などと呼び名を変えながら、常に流行っています。それが国家レベル、外交レベルで現れたものが、『地位』ではないだろうかと、私は見ています。

もともと善悪論もどきな上下関係を基準としている、韓国の反日思想においては、数年前からこの暴走が著しく、ついに大統領が「日本が盗人猛々しい」と話したり、大手ケーブルテレビ局が「日本は、韓国の支援が欲しければ『日本人でごめんなさい』と言うべきだ」と公言したり、複数のマスコミがオリンピックで日本の国歌を歌った日本人歌手を悪者扱いしたり、そんな惨状となりました・・

 

・・と、以上は本書の『はじめに』からの部分引用ですが、大まかにそんなテーマとなります。日韓関係、揺らぐK防疫、終戦宣言、青年層に起きている問題、そして、次の大統領選挙。その中で広がりつつある、『卑日』について、自分なりの考えを率直に綴りました。2022年3月2日発売です。どうか、ぜひご一読を。

 

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卑日 (扶桑社新書) 新書 – 2022/3/2