定期的に出てくる論争・・「朝鮮半島有事の際、自衛隊は朝鮮半島に入っていいのか」

韓国では、定期的に「朝鮮半島有事の際、自衛隊(韓国では『日本軍』とよく言いますが)が朝鮮半島に入ってもいいのか」が議論になります。結論はいつも「絶対にダメだ」で終わりますが。

1997年、日米防衛協力のための指針が改正さら時、韓国は政府公式に『日本の朝鮮半島内での作戦活動を認めない(朝鮮半島の外で米軍へ後方支援することだけを認める)』とし、これを米国側に伝達しました。それから、いままでずっと変わっていません。

2015年、当時国務総理だったファン・ギョアン氏が、『有事の際、自衛隊の朝鮮半島進入と関連し、韓国と日本が協議し、その必要が認められるなら、日本自衛隊を受け入れるべきだ』と話したことがあります。もちろん、「米国が自衛隊の派遣を要請するなら、拒否することができるか」という質問を受けての発言であり、「韓国政府の事前同意がなければ、日本の自衛隊の入国を許さないことが、政府の基本的な立場」とも話しましたが、それでも、かなり騒ぎになりました。当時の記事、1つ紹介します。2015年10月15日、朝鮮日報です。<<~>>が引用部分になります。

 

<<・・新しい政治連合(※当時の左派野党)議員たちは声明を通じて、「自衛隊の朝鮮半島進駐・許容可能性を示唆したファン・ギョアン国務総理の亡国的発言を糾弾する」、「朴槿恵大統領は国務総理の発言に対する明確な立場を表明し、すぐに国民に謝罪せよ」とした。また「朴槿恵政権は李明博政権から推進されてきたGSOMIAをはじめ、日本と公式・非公式で議論しているすべての内容を公開しなければならない」と主張した。新しい政治連合は、「朴槿恵政権と21世紀・親日極右派が死活をかけて推進している歴史クーデターの最終的なゴールが明らかになった」とし「ファン総理の発言は、再武装を宣言した日本自衛隊の朝鮮半島進駐の可能性を事実上公式化した宣言である」とも言った。文在寅代表も、「ファン総理の発言は、日本自衛隊の大韓民国派兵の可能性を事実上公式化する政府最高位関係者の発言で、反・歴史、反・民族な発言だ」とし、「朴大統領が直接明白な立場を明らかにして謝罪しなければならない」と話した・・>>

2017年にも、大統領になった文在寅氏は「朝鮮半島での軍事行動は、大韓民国だけが決めることができる」とし、「誰も大韓民国の同意なしに(朝鮮半島での)軍事行動を決定することができない」と話したこともあります。当時の朝鮮半島情勢からして、日本だけでなく米国も、韓国が許可しないと軍事行動、例えば北朝鮮への攻撃などを行うことができない、という意味だったのでしょう。

 

昨日もまた、似たような展開になりました。討論会で、ユンソクヨル候補が、文在寅大統領の「3NO」、すなわちTHAAD追加配置無し、日米韓軍事同盟化無し、米国のミサイル防衛網参加無しの3つについて、「そこまで約束する必要がなかった」という趣旨を話しながら、『有事の際には日本が入ってくることもあるだろうが』と話しました。たったそれだけで、結構な騒ぎになっています。

「ともに民主党」選挙対策委員会は、該当発言で「尹候補は、日米韓軍事同盟が可能で、有事の際に朝鮮半島に日本が介入することができると話した」「朝鮮半島に『日本軍』が進駐できるという趣旨で発言した」、「尹候補は、韓日関係の悪化は日本の右硬化ではなく、文在寅政府に責任があると主張してきた背景が、そのまま現れたのだ」など、尹候補を強く非難しました。ここからは引用してみます。ニューシースです。

<<・・「国民の力」は選挙対策本部から声明を出し、「尹候補は、『韓米日ミサイル協力が強化される必要がある。 しかし日本と軍事同盟までしないといけない状況ではない』と話しただけだ」とし「『わざわざ同盟にならないと中国に約束する必要はなかった』との発言だった」と反論した。続いて、「ともに民主党こそ、尹候補が朝鮮半島有事の際に『日本軍』の介入を許可したという虚偽主張に謝罪しなければならない」と主張した・・>>

与党側が、尹候補の発言をミスリードしているのでしょう。そこは分かりますが・・なんというか、「誰がどんな意図で話したか」よりも、隣国である日本、韓国にとってどういう存在なのか、それがよく分かる展開でもあります。「たとえどんなことがあっても、私たちは 『日本』 と戦います」と宣言している、または宣言しないといけない、そんな人たちにしか見えません。最後に、とても重要なお知らせがございます。本エントリーにコメントをされる方は、こちらのコメントページをご利用ください。なぜこういうシステムになったかの説明も書いてあります。

 

 

 

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