米国、「ロシアへの半導体輸出禁止」の例外となる32箇国を発表・・韓国は含まれず

露ロシアによるウクライナ侵攻に対し、米国が発表した「対ロシア半導体輸出禁止」事項には、「米国の技術や装備を使って、第3国で作られた半導体」も含まれます。どういうことかというと、米国内で作られた半導体をロシアへ輸出できないようにするのは、まず当然だとします。ただ、他の国に対しても、「米国の技術、装備などを使って生産した半導体の場合、ロシアへの輸出を禁止する」としているわけです。25日の京郷新聞によると、米国のソフトウェアを使ったものも含まれるということで、「半導体生産において、米国のソフトウェアや技術が無いと、サムスンもSKハイニックスも例外にはなれない」、とのことです。

半導体と言っても、半導体「それだけ」の問題ではありません。家電、車など、半導体が入っていない製品などほとんどありません。韓国の場合も、ロシアへの半導体輸出は7400万ドル(同じく京郷新聞より)で、韓国の半導体輸出総額からすると大した数字ではありませんが、それら半導体が入っている「製品」そのものまで考えると、決して簡単な問題ではありません。そこで、今日、米国商務省は、「でも、同じような制裁をロシアに対してしてくれた国々の場合、例外としますね」と発表しました。すでにそれらの国々は自ら対ロシア輸出をコントロールしているのに、米国がわざわざ自分たちの規制の範囲に含めるわけにもいかないからです。

 

米国が発表した「例外」32箇国に、日本、オーストラリアなどは入っていますが、韓国は入っていませんでした。文在寅大統領が「制裁に参加する(独自制裁はしないけど)」と言ったにもかかわらず、このような結果になり、文大統領としては『無視された』形になります。ここから、中央日報の記事を引用してみます。<<~>>が引用部分になります。 <<米国をはじめとする自由主義陣営国家が、ウクライナを侵攻したロシアに対して全方位制裁に乗り出した中、韓国は国際社会の制裁に参加すると言いつつも、「独自の制裁はしない」と線を引く、矛盾した歩みを見せている。今、米国が、「韓国は積極的に制裁に参加していない」と見なしている兆候が、あちこちから捕捉される。米国は24日(現地時間)、ロシアに対する半導体輸出禁止を発表した。米国の半導体技術や装備を利用した場合、第三国で生産した半導体も禁止対象になる。韓国にも適用される内容だ。

米国商務省はこのために「海外直接生産品規則」(Foreign Direct Product Rule)に関連内容を追加した。ただ、例外条項がある。商務省は関連説明資料を発表し、「該当規定から除外されるパートナー国家」という項目を、別に紹介した。「(※米国が行おうとしている規制と)同じような措置をすでに適用している、または適用するという意思(intention)を明らかにした国々には、該当規定を適用しない」というのだ。それと共に32カ国の名簿を提示した・・・・自発的で強力な制裁で参加しれくれた国々に、尊重と信頼の意を示したわけだ。しかし、韓国はこのような例外の「礼遇」を受ける32カ国のリスト、入ってなかった。ヨーロッパ諸国とオーストラリア、ニュージーランド、日本は含まれている・・>>

 

つい昨日の朝なので過去エントリーというのも何ですが、27日、米国側の専門家たちが「韓国は台湾問題に介入しないだろう。北朝鮮のほうが大事だからだ」「安保を他国に任せっぱなしの国が、独自制裁を拒否しましたとよ~」などの反応を見せている、そんな内容のエントリーがありました。私がまっさきに受けたイメージは、「韓国って、米国の同盟国だよね」でした。だから、題も「何のための同盟国か」で始まるようにしました。

実際、24日(現地時間)バイデン大統領の対国民演説でも、「ロシアへの制裁に参加してくれた国々」としてフランス、ドイツ、イタリア及びEU27箇国、日本、ニュージーランド、オーストラリア、イギリス、カナダ、『その他多くの国』を挙げましたが、韓国はありませんでした。それまで「制裁すれば韓国経済に悪影響がある」としていた文大統領が。独自制裁はしないけど、制裁に参加するという曖昧な話をしたのも、バイデン大統領のこの演説が理由だと言われています(私が言うのも何ですが、邪推です)。しかし、それでも、今回の発表に韓国は入っていませんでした。これって、文大統領が「制裁参加しまーす」としたのは、米国からするとノーカン、またはノームン(文)だったという意味でしょう。文大統領、国家元首として、最低のカッコ悪さを披露してしまったわけです。これが初めてというわけでもありませんが。

さて、どっかのメディアが「文大統領は手を差し伸べてやったのに、米国はその手を握らなかった」と書いてくれたら、それだけで更新2~3回はできそうですが・・さすがに無いでしょうね(笑)。今日は全般的に更新がちょっと早めでしたが、今日はこれで失礼します。 本エントリーにコメントをされる方、または読まれる方は、こちらのコメントページをご利用ください。次の更新は、朝9~10時あたりを考えております。※一行だけ追記です・・この記事が載ってから数時間後、韓国の文在寅大統領は「戦略物資のロシア輸出を制御する独自制裁を行う」と発表しました。具体的な内容、これといった米国側の反応などは、まだ明らかになっていません※

 

 

拙著著のご紹介&お知らせなど♨ ・・ 以下、本の題の部分はアマゾン・アソシエイトになりますのでご注意ください。

新刊卑日(扶桑社新書)>が2022年3月2日発売です。韓国に蔓延する、新しい、そして歪んだ対日観、『卑日』について考察した内容です。最近、韓国で流行っている『地位』『国格』などの言葉と、その裏の意味。K防疫や終戦宣言なども含め、なぜ今韓国に『卑』が必要なのかを考察、率直に書きました。ぜひ、ご一読を!

准新刊<文在寅政権最後の暴走>が発売中です文政権においての日韓関係とは。文政権の考える『まともな国』とは。まともな南北、対日、対米、対中関係とは。それらはどういうもので、どう失敗したのか。そんな内容の本です。既刊として、自分なりの『日本語』本<日本語の行間~韓国人による日韓比較論 (扶桑社新書) >も発売中です。他の拙著については別ページにまとめました

サブブログに議論エントリー(1~3)と雑談エントリーを用意しました。長くなりそうな話にはサブを利用してください。シンシアリーはツイッターを利用しています。99%更新告知ですが、たまに旅行先の写真とか載せますので、よかったら覗いてみてください。本ブログのプライバシーポリシーはこちらになります