韓国、早くも不正選挙(不正投票)関連で騒ぎ・・検察が元国務総理を捜査開始

少なくとも韓国という国が出来たのが1948年で、自由民主主義を標榜する国家として存在してきました。ですが、いまだ不正選挙(不正投票)という言葉から自由になれないでいます。李承晩大統領が追い出された大規模デモ、いわゆる「4・19」が起きたきっかけも、不正選挙でした。李承晩氏が3回目の大統領に挑戦した選挙のとき、当時、李承晩氏がやりたい放題だったのもありますが、米軍が李承晩氏に失望し、韓国への支援を減らしたことにより、国民の不満は極めて高く、政権交代が確実視されていました。ですが、李承晩氏は事前に票を用意しておくなど様々な不正を行いました。それがあまりにも露骨すぎで、李承晩側への票が8割~9割だったと言われています。もう隠しようがなく、結局は大統領が追い出されました。

それからは、不正を理由に選挙結果が変わったことはありませんが、不正選挙の噂は絶えませんでした。朴正煕氏の頃にも似たような噂があったし、金大中氏の支持率が高くなってからは、投票そのものが無くなりました(笑)。全斗煥氏の頃にも選挙人団による投票で、何度も全斗煥氏が再戦しました。やっと大統領選挙が元の形(国民投票)になったのが1987年。それでも政権が変わることはありませんでしたが、一応、韓国では1987年からを「民主化」と言います。

 

最近の事例だと、やはり、2012年の選挙です。朴槿恵・文在寅氏が「50%対50%」と呼ばれるほど僅かな差で選挙に挑みましたが、結果は、朴槿恵氏の勝利でした。あのとき、文氏及び左派支持者たちは、不正選挙に間違いないとし、様々な疑問を提示、不正選挙を主張しました。ホワイトハウスに『選挙を無効にしてくれ』と請願を書いた人もいて、話題になりました。不正投票だから、再開票しないといけない、米国がやらねば誰がやる、そんな内容でした。以下、各紙、<<~>>が引用部分になります。   <<・・インターネットを中心に(※2012年12月の大統領選挙は)不正だったとの主張が提起され、23万人が再開票を請願するに至った。米国ホワイトハウスの請願コーナーにも『韓国の18代大統領選挙は不正選挙』とする請願まで上がってきた有様だ。特に根拠があるわけでもない。「勝つはずの選挙だった」のに負けたから、「何か不正があったに違いない」というふうの、いわゆる『不服心理』が敷かれているだけだ・・(2013年1月19日、中央日報

 

個人的に印象的だったのは、当時、文在寅氏本人は選挙結果を認め、これといった動きを見せませんでした。すると、支持者たちが文在寅氏の自宅の前でデモを開いたりしました。なんで何も言わないのか、私たちが誰のために戦っていると思っているのか、そういう趣旨です。それでも当時は文在寅氏は不正選挙疑惑に応じず、そのせいで、しばらく文在寅氏は完全にオワコン状態になります。それから彼が再びスポットライトを浴びたのは、朴槿恵氏の弾劾の頃でした。あのときは、学習効果(?)か、誰よりも徹底して朴槿恵氏を非難し、結局、大統領にもなれました。

もちろん、これは左派だけの話ではありません。大統領選挙ではなく総選挙ですが、2020年4月、今回はホワイトハウスに『韓国の選挙は不正選挙だ』という請願が上がってきました。 <<共に民主党と共に市民党が180議席を得て圧勝した21代総選挙が、与党側の操作という主張が、ホワイトハウスの請願掲示板にまで登場した。「事前投票操作疑惑」は、野党内部でさえも、過度な陰謀論との指摘があるだけに、これをホワイトハウスに請願までしたことに、批判が集まっている。21日、ホワイトハウスの請願サイト「We the People」には、「与党とムン・ジェイン大統領によって意図的に行われた韓国の選挙」という題の請願が18日(現地時間)受付され、署名を受けている・・(2020年4月21日マネートゥデー>>

 

ちなみに、2020年9月には、またホワイトハウスに『文在寅が中国の新型コロナを米国にもバラまいて韓米安保を妨害している』などを主張し、文大統領を逮捕してくれという請願もありました。この請願、署名(同意)で1位になったそうです(2020年9月10日ニュース1)。このように、もはや名物(?)となった不正選挙騒ぎ。今回の大統領選挙は始まってもいませんが、早くも検察が元国務総理に対する捜査を始めました。事前投票(期日前投票)は不正で操作されることになるから、事前投票をしてはならないと主張、広告まで乗せたからです。しかも、大手の朝鮮日報などに何回も乗せた、とのことでして。以下、ちょっと引用してみます。

 

<<中央選挙管理委員会が「事前投票操作説」の流布と関連して、黄教安(ファン・ギョアン)元未来統合党(現国民の力)代表とミン・ギョンウク元『国民の力』議員を告発した件で、検察が捜査に着手した・・・・彼らは、広告、集会発言、YouTubeチャンネルなどを通じて、「選管委が不正選挙のための秘密・臨時事務所を設置」「法的に無効となるハンコやQRコードの使用」「投票用紙分類装置をネットで外部と繋げて期日前投票の結果を操作」など、ありもしないことを流布した疑いがあると、選挙管理委員会は趣旨を明らかにした。中央選官委は特に、彼らが事実関係確認のための最小限の努力もせず、「選管委が今回の大統領選挙で不正選挙を準備中なので、事前投票をしてはならない」という趣旨の広告を主要新聞に繰り返して・繰り返し掲載したと指摘した・・(ニューシース、今日>>

予想はしていましたが・・これじゃ、どちらが勝っても、素直に「あ、負けた」と認めるような雰囲気ではありません。色んな意味で、結果が気になるところです。選挙は、9日です。それでは、今日はここまでにします。明日もまた、8時~9時あたりに更新できれば、と思っております。

 

 

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