また同じパターン・・韓国、コロナ治療剤不足で他国との「スワップ」主張

去年12月頃、一部のメディアが、コロナ治療剤、パクスロビドがうまく確保できないでいると指摘しました。ワクチンのときも、ちゃんと数を確保できなくて、スワップ(詳しく用語の意味が合うかは分かりませんが、他国からワクチンを先に借りて、後で同じワクチンで返す)でなんとかするという話が出て、実際、そうしました。そんな騒ぎはもういいから、治療剤はちゃんと確保してほしい、そんな内容でした。以下、去年12月の記事、2つだけ引用してみます。<<~>>が引用部分となります。

 

<<・・米国食品医薬品局(FDA)が、ファイザーのコロナ19飲み薬パクスロビドに対して緊急使用を承認した。 パクスロビドが使用承認を受けたのは米国が初めてだ。世界各国のパクスロビド確保競争も熱い。だが、韓国政府が確保した物量は16万人分にとどまり、ワクチンに続き、治療剤の確保でも出遅れてしまったのではないか、と指摘されている。医療界では、パクスロビドの追加購入がうまく進まないでいるとも指摘されている。政府はパクスロビド16万2000人分を確保した。 米国(1000万人分)、英国(275万人分)、日本(200万人分)などに比べて、著しく少ない(韓国経済、2021年12月23日)・・>>

<<・・韓国が確保した新型コロナ飲み薬(50万人分)は、日本が契約した物量(360万人分)の7分の1にもならない。 だから「ワクチン導入時と同様に、コロナ治療剤確保でも一歩遅れているのではないか」という言葉が出ている。現政府は、何が起こるたびに日本を持ち出し、負けないと言った。 K防疫の成果を誇る時も、日本を比較した。だが、今の防疫状況を見れば、日本の完勝だ。まだ日本を越えたとか言っている官僚が防疫当局にいるなら、しっかりしないといけないだろう・・(朝鮮BIZ、2021年12月24日)>>、などなどです。

 

当局の反応はいつものもので、『問題ない』だけでしたが・・最近、韓国で新型コロナ飲み薬が足りなくなり、各地で騒ぎが起きています。なんか、ちょっとまとめづらいというか、まとめる必要がないというか、そんな感じなので、このまま別の記事から引用してみます。 <<・・それでも治療剤(パクスロビドなど)があって、それがスムーズに供給されるなら、亡くなる方だけでも減らすことができたかもしれない。 だが、政府の処方基準に該当する60代以上の確診者には、治療薬が受けられない場合は多い。政府はパクスロビドを約76万人分契約したという。

しかし、それから今まで2ヶ月間、処方件数は4万件に過ぎない。契約しただけで、実際の薬は少しずつしか入ってこないからだ。 医療界は、集中管理・治療対象が1日10万人を超えているのに、いざパクスロビド処方は4千人余りに過ぎないと推算する。新型コロナ初期のマスク不足、ワクチン不足に続き、治療剤までこうなってしまうとは。国民に要求することと、K防疫を自画自賛すること、それ以外に政府がしたことは一体何があるのか・・(毎日新聞、日本の毎日新聞とは別のメディアです)>>

 

政府は、「在庫ならある、流通の問題だ」としています。しかし、「(追加確保に失敗したので)これから重症患者が増えることを考えて、わざと流通させないでいるのではないか」、専門家はそう指摘しています。そもそも、どこにも薬が無いから、処方ができません。朝鮮日報はこのことで、「新型コロナ感染者が急増してパクスロビドを必要とする人も大幅に増えたが、医療現場では『薬を見ることすら難しい』という嘆きが聞こえてくる」としています。一例として、母親が新型コロナに感染したある人の場合、保健所をはじめ、近くの病院10カ所にパクスロビド処方について問い合わせたものの、結局出来なかったそうです。下の部分、同朝鮮日報からの引用です。

 <<防疫当局が明らかにしたパクスロビド契約物量は76万2000万人分。現在まで約16万3000人分が入ってきた。今年1月14日の初回投薬以降、これまで4万111人が処方された。12万2679人分が在庫として残っている。 ところが、いざ現場では「薬が無い」と騒がれている。これに対して、「政府が多くの物量を握っている(※流通させないでいる)」という指摘が出ている。キム・ジョンギ高麗大学薬学科教授は、「市中に流通されたパクスロビドの量があまりにも足りなくて、処方対象であっても適時に薬を受けられない状況になっている」、「防疫当局が2~4週間以内に流行がピークとなり、重症患者が増えることを予想し、備蓄しているようだ」と話した・・>>

 

そして、ワクチンのときと同じく、スワップの話が聞こえてくるようになりました。韓国ケーブルテレビ局の一つ(※動画の自動再生にご注意ください)「ニューストマト」の報道によると、代替として、他の国とのスワップ契約が取り上げられている、とのことでして。記事は、「ワクチンでも、韓国政府はイスラエル、ルーマニア、イギリスなどとスワップを締結したことがある」としながら、ジョンギソク教授の言葉を紹介しています。「世界の新型コロナ感染者の4分の1が韓国で発生しているだけに、他の国から先購入した(パクスロビド)物量をスワップを通じて持って来ればいい」、「オミクロン流行が過ぎれば、韓国に入ってきた物量で返せばいいだろう」。

3T(徹底したPCR検査・追跡・入院)をメインにしていたK防疫は、すでに存在しません。というか、もうそんなやり方では防疫もなにもできなくなりました。しかし、政策の方向性が変わっても、こういう『基本』は本当に変わらないな・・この場合、あまり思わしくない意味で。そう思わざるを得ない、今日この頃です。尹当選者が日本に話しかけたりして・・(まさか

 

 

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