韓国紙「尹当選人は日本に隙きをつかれた」「国民情緒に代替案など無い」

基本的には一つ前のエントリーと同じ内容で、本エントリーのソース記事も「尹錫悦(ユンソギョル)当選人がミライシコウを言ったのに、日本の教科書検定によって問題が起きた」な趣旨になります。

しかし、なんというか、とても『率直に』書いてある記事です。率直だからといって褒めているわけではありませんが、何が率直なのか。それは、「そもそも、『国民情緒(原文ママ)』によって絶対に譲歩できない事案なのに、これで何をどう関係改善するというのか」な趣旨が書いてあるからです。しかも書いたのは大手の韓国日報。尹氏が当選してから昨日までとは、ずいぶん違う論調です。考えてみれば、この『国民情緒で譲歩できない』が、全てではないだろうか、と思わざるを得ません。政権が変わっても韓国の日本観が根本的に変わることはないと書いてきた一人として、「それは確かにそうですね」としか言いようがありません。

そう、尹錫悦氏個人の能力の問題ではないのです。そもそも基準が『情緒』ですから、むしろ法治などを主張している(実際にどうなるかはまだ分かりませんが)尹氏とは、むしろ相性が悪いと言えるでしょう。実際、ソース記事「韓国日報」は、『むしろ、文在寅大統領のときよりも、日韓関係は困難になるのでは』『北朝鮮問題に協力する側面だけで、両国関係を改善することが出来るのか』などと、一気に悲観的な観点を載せています。以下、引用してみます。<<~>>が引用部分となります。

 

<<日本が、たった一日で尹錫悦大統領当選者の後頭部を○った。29日、再び過去史のワ○キョクを行った日本政府の歴史教科書検定により、その前日に尹当選人と駐韓日本大使の出会いで垣間見えた「未来志向的な韓日関係」の希望は、すぐに萎縮してしまった。特に、検定内容がもはや歴史の「消去」レベルに達するなど歴史美化が露骨になっており、尹当選人は、関係改善はおろか、さらなる状況の悪化を心配しないとならない立場に置かれた。

教科書問題は、日韓関係復元を掲げた尹当選人には大きな悪材料となる。彼は前日、相星駐韓日本大使と会い、「(韓日関係は)解けにくいように見えても、真正性を持って対話すればいい」としながら改善を自信した。北朝鮮問題で協力を繋げての意気投合だったが、わずか一日で、隙きをつかれたのだ。

特にこの問題は、正しいかどうかはともかく、国民情緒上、絶対に譲歩が不可能であるため、日韓間の他の協力案で代替するなど、できない。すでに新しい政府は、韓日関係の危機を予想している。さらに、日本が今回にワ○キョクを集中した慰安婦、旧朝鮮半島出身労働者(※原文から単語を修正しております)問題は、文在寅政府5年を通して韓日関係にもっとも問題になった案件だ。

今年からは、さらに、日本が世界文化遺産登載を推進する「佐渡金山」問題まで加わり、尹錫悦政府はにさらに困る可能性が高い。尹当選人は「金大中・小渕宣言の継承」「日韓首脳間のシャトル外交復元」などを韓日関係復元構想として出しているが、他の外交安保公約に比べ、具体さは大幅に足りないという指摘も受けている。少しでも間違ったら、現政府よりも解決法の探し方がさらに難解になる可能性もあるという話だ。日本事情に明るい外交消息筋は、「文在寅政府だって、韓日関係改善努力をしなかったわけではない」とし「色んな事案が問題になっているだけに、新政府が北朝鮮という共通の関心事だけに頼り、状況を覆すことができるのかどうかは、未知数だ」と話した>>

 

もうオチは書いた気もしますが、良し悪しを別にするなら、この部分は韓国日報の言う通りです。尹氏の個人的な能力がどれだけ優れているとしても、この状況を覆すことができるのでしょうか。近いうちに、尹氏側からも何かコメントがあるでしょうけど・・何か言えば言うほど、どんどん今回のような記事が増えるだけではないでしょうか。今日、また別の用事で更新が早かったですが、次の更新はいつもどおりの時間にできれば、と思っております。

 

 

・以下、お知らせ・拙著のご紹介などです
エントリーにコメントをされる方、またはコメントを読まれる方は、こちらのコメントページをご利用ください。シンシアリーの拙著は他にもありますが、他の拙著については、別ページにまとめましたので、ぜひ御覧ください。また、以下、拙著の紹介において『本の題の部分』はアマゾン・アソシエイトですので、ご注意ください。

  ・様のおかげで、韓国に蔓延する、新しい、そして歪んだ対日観、『卑日』について考察した新刊が発売中です。卑日>という題です(扶桑社新書、2022年3月2日発売)。最近、韓国で流行っている『地位』『国格』などの言葉と、その裏の意味。K防疫や終戦宣言なども含め、なぜ今韓国に『卑』が必要なのかを考察、率直に書きました。ぜひ、ご一読を。 ・新刊<文在寅政権最後の暴走>が発売中です。文政権においての日韓関係とは。文政権の考える『まともな国』とは。まともな南北、対日、対米、対中関係とは。それらはどういうもので、どう失敗したのか。そんな内容の本です。 ・刊として、自分なりの『日本語』本<日本語の行間~韓国人による日韓比較論 (扶桑社新書)>も発売中です。 ・ブログのプライバシーポリシーはこちらになります。・ンシアリーはツイッターを利用しています。99%更新告知ですが、たまに旅行先の写真とか載せますので、よかったら覗いてみてください。 ・ログ本題とは離れますが、たまに『レナスレ』といってドール写真のエントリーがあります。『レナスレ』と明記しておりますので、興味のある方だけ、見てくだされば幸いです。・れでは、またお会いできますように。読んでくださってありがとうございます。書きたいことが書けて、幸せです。