日本政府、教科書検定の件で「韓国政府の抗議を受け入れることはできない」

昨日の韓国メディアは、一日中、教科書検定の件で大騒ぎでした。本ブログで昨日お伝えしたように、夕方からは尹錫悦(ユンソギョル)次期大統領当選人のスタンス(立場表明無し)に関する記事も増えました。そんな中、日本政府は、当然の反応を示しました。聯合ニュースの記事によると、日本政府は、韓国政府から抗議を受けたが、受け入れることはできないと明らかにしました。また、韓国外交部が日本大使館の総括公使熊谷直樹氏を招致した際にも、公使はちゃんと韓国側に反論した、とのことです。以下、さっそく引用してみます。<<~>>が引用部分となります。

 

<<日本政府は30日、高校教科書検定結果と関連した韓国政府の抗議は受け入れられないという立場を明らかにした。日本政府のスポークスマンである松野博一官房長官はこの日午後、定例記者会見で、前日発表された教科書検定結果に対する韓国側に反論したかという趣旨の質問に、このように答えた。松野長官は「教科書技術と関連して竹島と旧朝鮮半島出身労働者問題及び慰安婦問題などについて韓国側の抗議があったが、日本の一貫した立場に基づいて、受け入れることができないという趣旨で反論した」と述べた・・

・・韓国外交部は前日、熊谷直樹駐韓日本大使館総括公使を招致し、歴史ワイ○ョク記述に強く抗議した。「日本側が反論を行った」という松野長官の発言は、熊谷直樹公使が、イサンヨル外交部アジア太平洋局長に対し、日本政府反論を伝えたという意味だと思われる。松野長官はまた「我が国の教科書検定は民間発行者(出版社)が作成した教科書について、専門的、学術的見地からなされるもの」とし「我が国の未来を背負う子どもたちが自国の領土と歴史について正しく理解することは、主権国家の公教育において当たり前のことである」という論理を展開した・・>>

 

韓国からすると、その日本の『主権』そのものが気に入らないのではないか、そんな気もします。昨日も『後頭部』と書いた記事を紹介しましたが、左も右もなく、韓国側のメディアはいっせいに『日本は、関係改善したくないのか!』なニュアンスの記事を連発しています。例えば中央日報は、「ただでさえ、日韓関係に置いては悪材料が多すぎる」としながら、4月の外交青書発刊、同じく4月ごろには処理水放流、6月頃には佐渡金山の世界遺産登載、などです。尹氏の大統領就任が5月ですから、もし記事に書いてあるとおり6月に佐渡金山の世界文化遺産登載のための投票が行われるなら、結構大きな案件になるでしょう。普通は満場一致で決まりますが、日本政府は満場一致ではなく、投票で決まることを予想し、相応の準備をしていると言われています。

 

記事は「その悪材料が『爆発』するたびに直撃を食らっては、尹政府はもうなにもできない」としながら(読みながら、ちょっと笑ってしまいました)、このように書いています。 <<・・文在寅政府5年間、両国関係は悪かったため、政権交代だけでも、日本内部の期待感が大きかったのが事実だ。新大統領就任を前後とした特使団派遣など、高位級交流が続く良い機会でもある。しかし、このような機会を生かすためにも、日本が先に。韓国が動くほどの最小限の空間を開けてくれないと、何も出来ないのが事実だ。今回の教科書『挑発』のように、日本が既存の態度に固執する場合、新政府序盤から、日本の高まった期待値を満たすのではなく、期待値を下方調整する方に政策方向を変える必要があるかもしれない・・>>

 

・・・・私の気のせいかもしれませんが、『このままじゃ、高くなった日本の期待を満たすことができなくなるぞ、いいのか?』と書いてあるように見えますが。そもそも、そんなに期待値が高かったでしょうか。一応、李在明氏よりは期待するけど、とにかく様子見、そんな雰囲気だったと思いますが。なにせ、昨日は国会議員がSNSに『利敵行為』と書いたとお伝えしましたが、今回は大手全国紙が教科書検定を『挑発』と書いています。こんな中で期待もなにもないでしょうに。

 

 

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