韓国世論調査『尹錫悦政府がもっとも協力すべき国は?』・・米国が圧倒的で、北朝鮮5%、日本1.4%

一時は積極的に日韓関係改善(?)を主張し、教科書検定の件から『正しい歴史認識』を強調するようになった、尹錫悦(ユンソギョル)当選人側。予想はしていたけど、これじゃ先が思いやられるといったところですが・・世論もまた、日本との関係改善が必要だとはしながらも、いざ『尹政府が協力すべき国は』という質問には、日本を選ぶ人はほとんどいないことが分かりました。ただ、ソースデータは1000人規模の小規模調査でした。

全国経済人連合(全経連、日本で言う日経連のような団体)が専門機関に依頼して調べた該当データが公開されましたが、ヘラルド経済の報道によると、その結果は「米国86.8%、北朝鮮5.0%、中国3.2%、EU2.1%、日本1.4%、ASEAN0.9%・・などの順でした。個人的に、全経連が関わったデータは保守寄りで出てくることが多いと思っていましたが、それでも1.4%じゃ、ほぼ誤差の範囲だと見てもいいでしょう。「韓国と日本政府が両国関係改善のために努力する必要がある」には74.9%が同意したそうですが、いざ協力すべき対象だとは見ていないようです。

 

旧朝鮮半島出身労働者問題においては、もう何度も出てきて何度も失敗した「共同助成した基金で支払う」という回答が50.4%で最も多かった、とのことです。この期に及んでこの話が出てくる時点で、その案はだめだったと情報が伝わってないのか、それともただのゴリ押しか、ワケが分かりません。他の項目はちょっと妙で、「日本のシャ○イとバ○ショウなしでは関係改善の努力しない」が21.1%と思ったより少なく、、 「日本の出方に関係なく関係改善の努力を進める」が17.9%と意外と多かったですが、「日本のシ○ザイを受けて、バイ○ョウは国内で解決」が10.3%でした。

どうやら、先の基金案は「日韓で」、これは韓国内(政府とは言ってないので政府または企業が)で支払うという話のようです。この調査でもっとも注目すべき部分が、実はここにあります。『韓国だけで解決する』という項目がありません。項目そのものが無いのか、それともその選択を選んだ人がいないのかは分かりませんが、ソース記事で紹介されている項目には、相応の内容はありませんでした。日本側が『ゴールは韓国側にある』としている点を少しでも考慮した内容なら、まずはその部分についての調査項目、例えば『日本側の主張している内容について知っているのか』『~どう思うのか』などを先に行うものでしょう。

 

その部分もまた、情報が伝わっていないのか、それとも無条件で拒んで押し通そうとしているだけなのか(情報が伝わってない可能性はほぼ無いでしょうけど)。よく『懸案が多すぎる』というし、尹当選人も「だから一括妥結を狙おう」としています。この調査もまた、旧朝鮮半島出身労働者など一つの懸念事項を集中的に取り上げているようです。でも、実は『ゴールは韓国側にある』、すなわちそもそも国家間の約束を守らなかったのも、是正する責任があるのも『韓国』であり、それは決して三権分立という言葉でなんとかなるものではない。この部分に全てがあります。

キム・ボンマン全経連国際本部長は「米中葛藤の深化、韓日関係梗塞など韓国をめぐる経済、外交、安保分野はますます難しくなっていくだろう」とし「新たに発足する政府は、米国と中国との適切な外交関係設定、韓日関係改善、段階的クアッド加入の推進など、国民の意見を収束し、国益を最優先とする経済、外交・安保戦略を設定しなければならない」と主張した・・とのことですが、そんなこと、誰にだっていえるでしょう。必要なのは、「国家間の約束を守る」についての、韓国内での公論化です。

 

 

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