韓国紙「ロシアメディア、韓国の支援拒否をヘッドラインで報道」

一昨日から昨日までお伝えした、ゼレンスキー大統領の韓国国会演説の件、12日の夕方以降も、多くのメディアが報じています。不幸中の幸い、左寄りのメディアも含めて、全般的に『こんなふうにしか出来なかったのか』と、韓国国会側を批判する内容です。あいかわらず、「格」とか言い出す記事もありますが。そんな中、京郷新聞は「ロシア側のメディアが、韓国の支援拒否をヘッドラインで報道している」とし、それらの記事のことで「支援拒否が、嬉しかったようだ」と報じています。

こんな案件は、同じ方向性を示すことが大事ですが・・またもや、亀裂を一つ作ってしまったのではないでしょうか。大まかな内容はすでに一昨日と昨日のエントリーで紹介しましたので、今回は引用メインでまいります。珍しく、『礼儀』について論じている記事でもあります。以下、<<~>>が引用部分となります。

 

<<・・ゼレンスキー大統領の外国議会での演説は、韓国が24番目だ。G7首脳会議に2年連続で招待されたと大騒ぎで広報したときに比べると、あまりにも遅すぎる結果だ。遅れたら遅れたで、その分ちゃんと出来たならいい。だが、そうでもなく、本会議場でもない国会図書館大講堂で開かれた演説に、出席した国会議員は300人のうち約60人に過ぎなかった。あちこちにある空の座席を見ながら、記者は頭を上げることができなかった。さらに、演説の途中に携帯電話を確認する議員の姿も写真に写った。

ゼレンスキー大統領に対する礼儀も見つけることができなかった。韓国より先に彼を招待して演説の場に集まった米国、イギリス、日本の議会から溢れていたスタンディングオベーションは、韓国国会では全く聞こえなかった。岸田文雄日本首相が議員資格で演説に出席し、スタンディングオベーションをして大規模の支援を約束した姿とは、あまりにも違いすぎる。こんな中、12日、RTなどロシアメディアは韓国国防部がゼレンスキー大統領の武器支援要請を断ったと、ヘッドラインで報道している。政権の宣伝の役割を担うメディアとしては、韓国政府のスタンスが嬉しかったのだろう。

民主主義国家では、議会は外交に参加し、声を出す重要な主体だ。だが、この日、国会の姿では外交においての戦略も、名分も、実利も見つけることができなかった。冷戦時代を経験し、分断を知っている国の議員たちが、ウクライナを支持する意味として、何かのマークでも付けて参席したら、どうだっただろうか。本会議場をいっぱいに満たした議員たちが、みんなで拍手を送ったら、強い連帯を見せるきっかけになったかもしれない。戦時中の国の指導者を呼び、最低限の礼儀も示していない国会。その国会に共感という能力が欠けているのは知っていたが、政治感覚もゼロだと分かり、にもう一度失望した・・>>

 

CNNなど複数のメディアがこの件を報じており、相応の事情があるだろうとはしながらも、やはり朝鮮戦争のときに韓国が多くの支援を受けたことなども、ゼレンスキー大統領の演説を引用して説明している、とのことです(CNN原文は読んでいませんが、アジア経済などが報じています)。また、NATOは12日、「韓国がウクライナに武器を支援するかどうかは、韓国自国の決定にかかっている問題だ」と話しました。別にやってはいけない理由もない、ということでしょうか。

多分、この件はこれで終わりじゃないかな・・と思って最後にちょっと私見ですが、これ、「やらないほうが良かった」な結果じゃないでしょうか。オンライン演説の前にすでに韓国側は武器の支援を拒否していたそうだし、その時点で止めておけばよかったのでは、と。他の国でやった演説に比べると、どうしてもそう思わずにはいられません。

 

 

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