クアッドよりオーカスがいいんじゃなかったのかよ・・と輝く指でツッコみたいところですが・・尹錫悦(ユンソギョル)氏が、5月のクアッド首脳会談にオブザーバーとして参加すると非公式打診したことが分かりました。5月なら、尹氏が大統領に就任した後になります。ソース記事となるマネートゥデイによると、日本は『韓国がなんで?』という反応で(笑)、微妙な状態だそうです。それはそうでしょう。急にどうしたのでしょうか。
記事の題を読んで、「これ、クアッドがどうとかより、バイデン氏がクアッド首脳会談のあとに訪韓する可能性が、おもったより低いのではないか・・」とおもったら、なんと記事の後半部に書いてありました。どうやら、ホワイハウスは、訪韓の可否をまだ決めていない、とのことでして。会ってくれないなら会い(愛)に行くまでだ、ってところでしょうか。ユンさん、それマズイよ・・と、ちょっと思いました。以下、<<~>>が引用部分となります。
<<尹錫悦大統領当選者が、来月下旬、日本で開かれるクワッド(Quad、4カ国非公式安保協議体)首脳会議に参加する方案を検討中だと伝えられた。日本は、予想外の韓国の登場が気に入らないようで、微妙な反応を繰り広げている。14日、日経新聞は、来月に発足するユン政府が5月24日に予定されたクワッド首脳会議にオブザーバーに参加する方案を非公式打診したとし、クアッド参加国政府の高位関係者の発言を引用して報道した。オブザーバーは正式なメンバーではないが、会議などに特別に出席が許可されるもので、発言権はあるが議決権・発議権はない。
ユン大統領当選者が日本を訪問する場合、クワッド非会員国としては初の首脳会議出席になる。日経は、ユン当選人が米国・日本などと連帯の強化を考えており、日本訪問に合わせて韓米・韓日・韓米日首脳会談を開催する案も模索していると分析した。
日本としては、非会員国である韓国がクワッド首脳会議に参加するには、韓国が一定水準を『譲る』のが前提であるという意見が出ている。ユン当選者が5月10日に大統領に就任するだけに、準備はちゃんとできるのかという懸念もある。これはクワッド首脳会の開催国として、日本が注目されるべき外交舞台なのに、そこに韓国が登場する場合、国際社会の関心が分散されることを懸念したもので、日本は控えめの反応を示すものだとみられる・・>>
いやいやいや、急に来ると言われると、微妙な反応しかできないでしょう。こんなことまで一々『注目』を持ち出すまでもないでしょうが・・本当、こういう自己紹介のような書き方はやめてほしいものです。で、記事の後半部ですが、「バイデン米大統領が日本を訪問した後に、訪韓することさえ確定すれば、クアッド首脳会談に参加する理由もないだろう」との予想も出ているそうです。
「バイデン大統領の訪韓と関連、米ホワイトハウスがちゃんと話していない」のが理由で、尹氏としては、「直接日本を訪問してでも、韓米首脳会談を実現させてみせる」という意志を披露する側面がある、と。また、引用部分にある『譲歩』ですが、これは、クアッド首脳会談に来たければ、韓国が日韓関係において、特定事案(明記されてはいませんが、いろいろありますので)で譲歩する必要がある、という話も出ている、と。さぁ、どうでしょうか。
最大の失敗は、この件が「報道されたこと」ではないでしょうか。もしクアッド首脳会談に尹大統領の姿が見当たらなかった場合、大勢の人たちは、『参加しなかった』ではなく、『参加できなかった』と思うでしょうから。
本エントリーにコメントをされる方、またはコメントを読まれる方は、こちらのコメントページをご利用ください。以下、拙著のご紹介において『本の題の部分』はアマゾン・アソシエイトですので、ご注意ください。
・皆様のおかげで、こうして新刊・准新刊のご紹介ができること、本当に誇りに思います。ありがとうございます。まず、画像左の方ですが、<「自由な国」日本「不自由な国」韓国 韓国人による日韓比較論 (扶桑社新書) >が2022年4月28日に発売されます。日本滞在4年目に感じた「日常」と、ラムザイヤー教授論文騒ぎにまつわる、日韓の対応の差などをまとめました。2021年発売版に、相応の追記を致した新書版でございます。 ・右のほうですが、韓国に蔓延する、新しい、そして歪んだ対日観、『卑日』について考察した本が発売中です。<卑日>という題です(扶桑社新書、2022年3月2日)。なぜ今韓国に、日本に対する『卑』が必要なのか。それを自分なりに考察、率直に書きました。 ・新刊・准新刊の詳しい説明は、固定エントリーをお読みください。旧「インフォメーション」もこちらに統合してあります。 ・他に、既刊 <文在寅政権最後の暴走>が発売中です。文政権においての日韓関係とは。文政権の考える『まともな国』とは。まともな南北、対日、対米、対中関係とは。それらはどういうもので、どう失敗したのか。そんな内容の本です。同じく既刊として、自分なりの『日本語』本<日本語の行間~韓国人による日韓比較論 (扶桑社新書)>も発売中です。本当に、本当にありがとうございます。書きたいことが書けて、私は幸せ者です。 ・それでは、またお会いできますように。最後の行まで読んでくださってありがとうございます。