韓国紙「なんで日本メディアには、『韓国が日本に使節団を送る』ニュースばかりで、『日本が韓国に送る』ニュースは無いのか」

韓国側メディアには、「なんで日本から誰かが来るという話はなく、韓国が日本に人を送る話しか出ないのか」を問題視する論調があります。例えば、「なんで尹錫悦(ユンソギョル)大統領、現 当選人が日本に行って首脳会談する話は出てくるのに、岸田総理が韓国に来て首脳会談するという話はまったく出てこないのか」、というのです。

今までもいくつかのメディアにこんな記事が載り、中には就任式に岸田総理を招待すべきだという話もありました。そうすることで、自然な形で『日本が先に韓国に来る』流れを作ることができる、と。でも、いままではそこまで大手にはこのような主張が載りませんでしたが・・なんと、中央日報に同じ趣旨の記事が載りました。ハッキリ書いているわけではありませんが、日本のスタンスは、『韓国が先に日本に来る』ものであり、政策協議団が訪日するという話も、あまり嬉しくないというのです。また、私も二つ前のエントリーで日本の外交青書の話を書きましたが、中央日報も同じことを指摘しています。そのタイミングでいいのか、と。以下、引用してみます。<<~>>が引用部分となります。

 

<<・・(※原因を提供したのは日本だったが、それでも外交で解決しようとしなかったのが文政府だ、という話の後に)その5年間が過ぎ、いよいよ日韓関係改善の環境が造成された。尹錫悦大統領当選者は候補だった頃から、両国関係改善に対する意志を見せてきた。日本でも、文政府が終わるだけでも状況が変わるだろうという期待感が大きい。しかし、最近の日本発の報道を見ると、尹政府はこのような期待感を満たすためではなく、日本の期待感を下げる方向に動いたほうがいいのではないか、そんな心配がする。

米国、日本、オーストラリア、インド間の安保協議体クアッド首脳会議に、尹当選人がオブザーバーとして参加することを願い、「非公式」で訪日を打診したという、14日、日本経済新聞の報道がその代表的なものだ。非公式という表現自体が微妙だし、ソースも日本政府当局者ではなく「クワッド参加国の高官」となっている。

物証はないが、国内、国外の反応を見るために、わざとこんな報道をしたのではないか、という心証なら強い。大統領選挙が終わってから、ずっとこんな感じだ。尹当選人の就任式を祝うために誰を送るのかという使節団の話は全然報道されず、韓国が日本に政策協議団(特使団)を送る計画という報道はずっと流れている。

初めからこのような反応では困る。韓国側にいくら改善のための環境が造成されたとしても、日本が呼応する意志を示さなければ、意味がない。4月末や5月初めの頃には、日本が年次的に外交青書を公開するが、見なくても分かる。今回も領有権に関する無茶な主張を盛り込んでいることだろう。政策協議団を日本に送るのは、4月末になる。私たちの領土を否定する相手に、尹当選人は快く政策協議団を送ることができるのだろうか。まず、日本は「韓国が解決策を用意してくること」という高圧的な姿勢で一貫するスタンスをやめなければならないだろう・・>>

 

『先に解決策を用意するように』というフレーズが、かなり『効いて』いるようです。政策協議団の一員として訪日する予定のパクチョルヒ教授も同じことを言っていましたし・・『先に』というのが、上と下、というふうに思われているのでしょう。しかし、日本が要求していることは、その逆、すなわち国家と国家の平等な関係に対するものです。国家間の条約、合意をちゃんと守ること。それが必要だと言っているだけですから。それに、『改善(そもそもこれが何を意味するのかも微妙ですが)』の雰囲気って、何のことでしょうか。韓国内から見ると政権が変わったかもしれませんが、外から見ると、まだ何も変わっていません。

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