外交青書公開は、政策協議団にどんな影響を与えるか・・異例的に、4月3周目に内容を公開(協議団は24日に訪日)

外交青書の内容が公開されました。北方領土関連記述がもっとも話題になっていますが、本ブログはいつものこと、韓国側の反応を紹介します。

韓国関連記述は、さほど変わっていません。日本としては、変える理由がなかったのでしょう。それに、外交青書も、教科書検定も、供物奉納もそうですが、新しい案件は一つもありません。しかし、それでも韓国では大きな騒ぎになっています。何かを期待していたのでしょうか。岸田総理になってからの初の外交青書だから、でしょうか。それとも、尹錫悦(ユンソンニョル)氏が当選したから、でしょうか。関係改善したくて仕方のない日本が、記述を変えるだろうと期待していた、とか?

ただ、微妙ではありますが、『公開時期』がまた話題です。一部のメディアに限られますが、外交青書の公開時期に関して、『なんでいつもより1週間早かったのか』という話が出ていまして。いつもは4月の4周目に公開したのに、なんで今回は3周目なのか、と。本エントリーのソース記事である朝鮮日報もその一つで、「24日から訪日予定の政策協議団を考慮したからではないのか」、としています。考慮というのが、牽制なのか、配慮なのかは書いてありませんが。以下、<<~>>が引用部分となります。

 

<<・・両国関係については、「非常に難しい状況がある」と診断し、改善が必要だという認識を表わした。それとともに「国家間の約束を守ることが国家間関係では基本」という日本政府の既存の​​立場を繰り返し、「国際○違反状態を是正するために、日本が受け入れられる解決策を早速提示することを強く要求する」と書いた。

2015年、日韓合意の履行を韓国に要求しているという説明、昨年10月、岸田首相が就任直後、文在寅大統領と通話してこのような意思を伝えたという内容も含まれた。竹島に関する主張も、5年連続で繰り返した。外務省は「歴史的事実を考慮しても、国際法上でも、日本固有の領土」とし「韓国は警備隊を常駐させるなど、国際法上何ら根拠なしに竹島のイホ○センキョを続けている」とした・・

日本外務省は1957年から毎年、外交青書を出している。その間、4月の最後の週に公開することが慣例のようになっていたが、今年は第3週金曜日に、閣議のスケジュールを一週間早めた。24日から28日まで日本を訪問する尹錫悦当選人の政策協議団を考慮したものだという分析が出ている・・・・一方、韓国外交部は、熊谷直樹 駐韓日本大使館総括公使を招致し、外交庁書に抗議した・・>>

 

「韓国が解決策を持ってくると日本が『採点』するというやり方は、通用しない」と公言した人が政策協議団に含まれていますが、その前に「日本が受け入れられる解決策を提示すること」を書いた外交青書が公開されたのは、確かに政策協議団としては困ったものかもしれません。でも、公開時期ですが、朝鮮日報が『牽制』の意味で書いたのか『配慮』の意味で書いたのかは分かりませんが、個人的に、配慮のほうになるのではないか、と思っています。

ちょっと調べてみましたが、公開時期の『日付』で見ると、別に早いわけでもありません。2019年も4月23日に公開されていたので、「24日からの訪日を意識した』は微妙すぎます。ただ、4月の4周目に公開してきた、というのは確かにそのとおりです。今回は3周目の金曜日公開となりました。4周目月曜日と僅かな差ですから、あまり意味ない気もしますが。先も書きましたが、これを牽制と見るか、配慮と見るかもまた、微妙です。

来週に公開すると、政策協議団が訪日中に公開することになってしまいます。そう考えると、これは配慮に近いのではないでしょうか。使節団(のようなもの)の日程中に公開するより、『事前に知っておけ』、という意味にもなるでしょうし。そもそも、韓国側が望む『配慮』は、こんなものではなく、外交青書の中身を韓国基準に書き換えることでしょうけど。

 

 

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