ついこの前、尹錫悦(ユンソンニョル)当選人が駐韓日本大使と会って関係改善が~と話した直後、韓国では日本の教科書検定関連で『当選人と話した直後なのに!』と騒ぎになりました。一部のメディアは、日本側がわざとタイミングを合わせたのではないか、という内容まで書いたりしました。そういえば、尹錫悦氏が当選した直後にも、日本が佐渡島の金山の世界遺産登載を予定通り進めることで、韓国側では『尹氏が当選したのに、なぜだ』とする論調の記事も、複数、出ていました。
日本は日本の日程に合わせてやっているだけですが、韓国側は勝手に騒ぎを起こすこのパターン。個人的に、政策協議団の訪日もまた、同じパターンになるのではないか、そう思っています。今月末に公開される外交青書の内容が、前のバージョンからそう変わっているとも思えないし、またもや騒ぎになるでしょう。『政策協議団が訪日したばかりなのに、外交青書のこの内容はどういうことだ』、と。
ですが、私の考えがちょっと甘かったようです。今月末まで待つこともありませんでした。昨日から、韓国側のメディアが『政策協議団の訪日3日前に、岸田総理が供物を奉納した』と記事を出しています。21日、岸田総理が靖国神社春季例大祭に真榊を奉納し、安倍晋三元総理、高市早苗政調会長は参拝したからです。ほぼすべてのメディアが同じ趣旨の記事を出していますが、本エントリーのソース記事は、東亜日報となります。これもまた、日程通りに進んだだけのことなのに、何を言ってるんだか・・本ブログで『両国がともに努力を』という発言をエントリーした、外交部長官候補のパクジン氏も、さっそく日本に『謙虚な○省』を促しました。以下、<<~>>が引用部分となります。
<<岸田文雄日本首相が21日、靖国神社に供物を奉納した。昨年10月に続いて2回目だが、関係改善を推進する尹錫悦大統領当選者の韓日政策協議代表団の訪日を、わずか3日控えた時点で、日本がこういう動きを見せたのだ。韓国政府は「深い失望と残念を表わす」とし、批判した。日本のメディアによると、岸田首相は靖国神社春季例大祭の初日、「内閣総理大臣岸田文雄」名義で真榊と呼ばれる供物を奉納した。岸田首相は就任前は靖国神社に供物を奉納しなかったが、就任後に安倍晋三、菅義偉総理を踏襲し、供物を奉納している。
安倍元総理はこの日、靖国神社に直接参拝した。安倍元首相は退任後、春秋の祭り、8月15日などに参拝している。韓国外交部はこの日、スポークスマン論評で「過去を美化し、靖国神社に日本の責任ある指導級人事が再び供物を奉納したり、参拝を繰り返したことに対して深い失望と残念を表わす」と言った。パクジン外交部長官候補者は、「日本が過去を直視して謙虚なハン○イと姿勢を見せなければならないだろう」と指摘した・・>>
引用部分にはありませんが、ソース記事によりますと、岸田総理は日韓議員連盟の額賀福志郎議員と会って、政策協議代表団の訪日に関連して話をしたそうです。国際情勢が~などマニュアルなことが少し書いてありますが、「岸田総理が政策協議団と面談するかどうかについては、言及を避けた」とのことです。
「『私たちの言う通りにする』以外の、全てをやめろ」としながら、それを関係改善だと主張する相手なら、そんな人たちが言う『改善』は、すでに改善ではないと見るべきでしょう。今回の件に限った話でもありませんが。
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