今朝のエントリーの続報とも言える記事があったので、いつもよりちょっと早めに更新します。
本ブログ的に言うと、韓国代表団(政策協議団)に対する「『採点』の結果」が、あまり思わしくなかったようです。岸田総理が、尹錫悦(ユンソンニョル)氏の大統領就任式参席を見送るとの記事がありました。本ブログはいつもどおり韓国側のメディア、本エントリーの場合はCBSノーカットニュースをソース記事としていますが、元記事は産経新聞となります。「韓国側からは総理の出席に期待する声が高くなっていたが、懸案の解決策が示されておらず、時期尚早と判断した」、と。林芳正外相が出席する案を検討している、とも。
この件が結構『大きい』のは、政策協議団の訪日最大の理由がこの『岸田総理の就任式参席』だったからです。何度か書いた記憶がありますが、岸田総理の就任式参席は、すなわち首脳会談のセッティングでもあります。尹当選人が前から首脳会談による一括妥結を主張していたので、そのための布石になるわけです。日本と首脳会談できましたと、21日(?)に訪韓するバイデン大統領に報告もできるわけですし。この部分、記事を一つ引用します。ソウル新聞は24日(協議団が日本に到着した日)、こんな記事を載せています。該当部分だけ引用してみましょう。以下、各紙、<<~>>が引用部分となります。
<<尹錫悦政権の発足とともに、韓日関係正常化の最初のきっかけとして、日本現職首相が尹大統領の就任式に出席するかどうか、最大の関心事に浮上した。岸田文雄首相が14年ぶりに現職首相として就任式に出席するのか、それとも官房長官などが代わりに訪韓するのか、注目が集中されている。岸田首相が党内部の反対を押し切って就任式に出席する場合、韓日関係を復元する信号弾になると展望されている。文在寅政権になるまでは、日本の前・現職首相が韓国大統領就任式に参加するのが慣行だった・・>>
・・・と、こんなふうに(勝手に)期待していて、多くのメディアが政策協議代表団を肯定的に書いている中、(韓国側の表現をお借りしますと)『わずか帰国1日後に』、岸田文雄総理が参席しないというニュースが出てきたわけです。CBSは『これは、日本が機先を制するための措置だ』と報じています。以下、引用します。産経新聞の記事を元記事にしていながらも、書き方がずいぶん違います。
<<日本が、尹錫悦大統領当選者の韓日政策協議代表団に、イ○ンフ、旧朝鮮半島出身労働者問題を解決しなければならないと伝えた。この問題が解決されなかったため、来月、尹当選人の就任式に寄り、文尾日本首相が出席しないという立場だ。29日、産経新聞によると、日本政府は来月10日尹当選人の就任式に、首相が出席しない方案を検討している。代わりに林芳正外務相などの出席を推進する。
産経は複数の日本政府関係者を引用し、「韓国側で岸田首相出席を期待する声が高いが、解決策が提示されず、時期尚早だと判断した」と伝えた。日本は両国関係が梗塞した中でも、韓日関係を解決するためには韓国が解決策を出さなければならないと一貫して主張している。尹政権が韓日関係回復に焦点を合わせると、岸田文夫総理の就任式に出席することを条件に、機先を制するために動き出したという意味だと思われる・・>>
K先をどうとか・・とは関係ないと思いますけど。いつものことですが。ちなみに、就任式の招待状は『相手国の首脳が参加するとの意を示してくれないと発送できない』とのことですが、中央日報の記事によると、招待状は出していないけど、参加してほしいという意向は岸田総理に伝えてあるそうです。「パク・ジュソン大統領就任準備委員会委員長は去る27日『政策協議団が日本を訪問して岸田総理を接見して、就任式招待の意思を伝達したと聞いているが、まだ就任式に参加するとの返事は受けていない』と話した」、と。別にいろいろ考えなくても、東京オリンピックにも文化体育観光部長官(長官は『相』にあたいします)が来日していたし、外相で十分じゃないでしょうか。とにかく、皆様、良いゴールデンウィークを。私は連休が終わった後にどっか行ってこようかと思っています。
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