ホワイトハウス スポークスマン『私なら、訪問の順番を必要以上に解釈したりしないでしょう』、『(韓国のクアッド参加について)クアッドはクアッドのままでしょう』

ホワイトハウスが、バイデン大統領が日本より先に韓国を訪問することで、「必要以上に解釈しないで」と話しました。また、クアッドに関して、「クアッドはクアッドのまま残るだろう」と話しました。クアッドという名称が「4つ」から来ているので、韓国の参加は考えていない、という意味だと思われます。

ちなみに、記事のニュアンスからすると、韓国を先に訪問するというのは、(韓国では単に『日本より先に』で騒がれていますが)米国が北朝鮮政策を今まで以上に強化する意味ではないのか、という意味になるそうです。韓米同盟は日米同盟に比べて、役割が朝鮮半島に限定されますので。バイデン政権になってから、中国関連に比べて影が薄かった北朝鮮関連で、なにか政策変化があるのではないか、そんな読み方もできる、とのことでして。

 

順番の話もクアッドの話も、韓国側が期待(?)していたものとは違うニュアンスだから、でしょうか。ソース記事となるニュース1は、本件を報じながらも、『それでも、一角では、韓米関係の強化を予想している』としています。個人的に、難しく考えなくても、「クアッド首脳会談が無かったら、この時期に訪韓しただろうか?」で終わる話ではないのか、そんな気がします。そこまで『政権が変わったかた、今すぐに』強化する気があるなら、訪米した政策協議団と会っただろうし(バイデン氏は協議団と会っていません)、できれば就任式に合わせたことでしょう。以下、ニュース1から引用してみます。<<~>>が引用部分となります。

<<米ホワイトハウスは2日(現地時間)、就任してから初めて韓国及び日本訪問に出るジョーバイデン大統領が、日本より韓国を先に訪れることに関連し、「私なら、順番に関することを必要以上に解釈したりはしないでしょう」と言った・・・・米国が北朝鮮にもっと焦点を当て、韓国をクアッドに参加するよう招待するのではないかという質問(※日本側の記者が質問したそうですが、どこの記者さんでしょうか)に、サキ スポークスマンは、「私たちが韓国と関係を結ぶには様々な方法がある」、「それはとても大事なことだが、クワッドはクワッドのまま残るでしょう」、「私たちの関係を強化するために努力し続けるでしょう」と強調した。

訪問の順番の順序について過度に解釈しないという趣旨の言及であり、米国は日本とも韓国とも強力な関係を結んでいると明らかにしたのだ。サキ スポークスマンは、今回の訪問で北朝鮮問題は「当然、議題に上がると確信している。議題の重要な部分」とし「訪問が近づくほど、私たちは(みなさんに)多くの情報を開示できるでしょう」と話した・・・・ただし、一部ではバイデン大統領が日本より韓国を先に訪問することをめぐって韓米関係強化にさらに重みを置いているのではないかという解釈を出している・・>>

 

サキスポークスマンが『2日のブリーフィングで』言ったのかどうか明記されていませんが(ちょっと分かりづらい構成になっています)、「尹大統領当選者が、クワッドから招待を受けた場合、韓国のクワッド加入を検討する可能性を話した」などの点についても、「私は、今はそれについていかなる予見も持っていません」と話したそうです。

一部では、日本と韓国に対し、オーカス参加を提案するのではないか、そんな話も出ています。でも、何があったのか、尹当選人側ってオーカスについては何も話していません。クアッドなら何度も加入したいとの意を示しましたが。さて、どうなるのでしょうか。提案したとして、情報が公開されるかどうかもわかりませんが。

尹大統領がバイデン大統領に「文政権とは違いますよ」と示すことができるのは、韓国内に配置済みのTHAADの正常運用だと、私は思っています。追加配置まで公言できるならもっと確実でしょうけど、それができるかどうか。就任式に中国から誰が訪韓するかはわかりませんが、間違いなくこの点を牽制するでしょう。尹大統領が、そこで『戦略的曖昧さ』を維持するのか、それとも文政権とは違うスタンスを示すことができるのか。訪日政策協議団に続いて、早くも次の『採点』が近づいています。

 

 

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