林芳正外相、韓国外交部長官(候補者)と会談・・韓国紙『平行線』

『平行線』記事があったので紹介します。韓国側の記事では、『後頭部』と共にレギュラーで出てくる単語ですが、最近はあまり見なかった気もします。政策協議団の成果を強調するため、あえて避けていたのでしょうか。そんな中、中央日報が、林芳正外相とパクジン外交部長官(まだ候補者です)の会談について伝えながら、またこの単語を用いました。

記事は、林外相とパク外交部長官候補者の会談は、「今までに比べるとかなり友好的な雰囲気だったという」としています。今までは『書いてきた内容を読み上げる』ふうだったけど、今回はそうでもなかった、と。これは、就任式という舞台上の問題もあったのかもしれません。公式には、祝うために日本政府から派遣されたわけですから。しかし、懸案については、『平行線だった』とのことでして。以下、各紙、<<~>>が引用部分となります。

 

<<・・ただし、林外相は、旧朝鮮半島出身労働者、イアン◯などの懸案に対しては、「韓国が約束を守らなければならない」という既存の立場を維持したという。塚本康弘、駐韓日本大使館の国際報道官は、この日の会談後に取材陣とオンラインで話し、「それらの懸案が議論されたのか」という質問に、「両側は、様々な懸案について議論し、韓日間には1965年合意(請求権協定)がある」とし、「その約束を守ることが非常に重要だ」と話した。

林外相は10日、ユン当選人の大統領就任式に参加し、個別面談を通じて岸田総理の親書を伝える予定だ。 これは、先月、政策協議団が岸田首相との面談の際に渡したユン当選人の親書に対する返信となる。日本外相の訪韓は2018年6月、河野太郎外傷の訪韓以来、約4年ぶりだ・・>>

 

他にも、「両方、関係改善が必要だとは言ってるけど、本当にできるのか」な趣旨の記事は、他のメディアからも出ています。例えばYTNが「とりあえずこんなもんかな」と懸案をまとめていますが、基本条約の請求権協定、日韓合意、現金化、佐渡金山、CPTPPなどです。どれも無理ゲーにしか見えません。しかも、こういう懸案は、これからもいくらでも出てくるでしょう。そもそも、多くの懸案は、『後になって』韓国側が一方的に問題を提起したものですから。

<<・・日本は、対話の意志を見せているものの、核心となる懸案へのアプローチには、韓国とは溝があります。日本は1965年協定と2015年日韓合意で、既に解決された問題であり、韓国が解決する問題だと主張しています。特に、日本企業資産の現金化をしない保証を求めています。

先月、安倍元首相などに会った政策協議団も、現金化は避けなければならないという点に日本側と認識を共にしました。しかし、一方的に解決策を提示するよう求めるのではなく、外交当局間の議論で解決しなければならないという立場です。両国政府が認識の差を減らし、国民に十分説明するためには、時間が必要と思われます。

他にも、佐渡金山のユネスコ世界遺産登録問題も、懸案として残っています。また、韓国政府がCPTPP加入を推進し続けた場合、福島水産物の輸入をどうするのか、この問題も避けて通るのは難しいでしょう・・>>

さて、多分今頃は就任式をやっているはずですが・・前途多難としか思えない尹錫悦(ユンソンニョル)政権。国内的にも、国務総理などの任命を(国会ではダメだと言うけど大統領権限で)強行するという話も出ているし・・それ、文在寅氏の得意技でしたが・・さて、どうなるのでしょうか。とりあせず、次はバイデン大統領との首脳会談でどんな『具体的な』話が出来るのか、ですが。最後に告知ですが、今日、いくつか用事が重なって、次の更新がいつもより遅くなると思われます。夜になる前にもう一つ更新する予定ではあります。

 

 

・以下、コメント・拙著のご紹介・お知らせなどです
エントリーにコメントをされる方、またはコメントを読まれる方は、こちらのコメントページをご利用ください。以下、拙著のご紹介において『本の題の部分』はアマゾン・アソシエイトですので、ご注意ください。

様のおかげで、こうして新刊・準新刊のご紹介ができること、本当に誇りに思います。ありがとうございます。まず、画像左の方ですが、<「自由な国」日本「不自由な国」韓国 韓国人による日韓比較論 (扶桑社新書) >が2022年4月28日に発売されます。日本滞在4年目に感じた「日常」と、ラムザイヤー教授論文騒ぎにまつわる、日韓の対応の差などをまとめました。2021年発売版に、相応の追記を致した新書版でございます。 ・のほうですが、韓国に蔓延する、新しい、そして歪んだ対日観、『卑日』について考察した本が発売中です。卑日>という題です(扶桑社新書、2022年3月2日)。なぜ今韓国に、日本に対する『卑』が必要なのか。それを自分なりに考察、率直に書きました。 ・刊・準新刊の詳しい説明は、固定エントリーをお読みください。旧「インフォメーション」もこちらに統合してあります。 ・に、既刊 <文在寅政権最後の暴走>が発売中です。文政権においての日韓関係とは。文政権の考える『まともな国』とは。まともな南北、対日、対米、対中関係とは。それらはどういうもので、どう失敗したのか。そんな内容の本です。同じく既刊として、自分なりの『日本語』本<日本語の行間~韓国人による日韓比較論 (扶桑社新書)>も発売中です。本当に、本当にありがとうございます。書きたいことが書けて、私は幸せ者です。 ・れでは、またお会いできますように。最後の行まで読んでくださってありがとうございます。