韓国メディア「尹大統領が関係改善の意志を示したのに、なんで日本は海洋調査に抗議するのか」

韓国が、また竹島周辺で海洋調査を強行しました。日本側は抗議しましたが、韓国側のメディア、例えばMBCなどは、「尹錫悦(ユンソンニョル)大統領が関係改善の意志を示しているのに、なんで抗議するのか、その狙いは何だ」などと報じています。

米韓首脳会談、日米首脳会談があって、「日米韓」という言葉を気にしないとならなくなった尹政権。なんてタイミングで海洋調査を行ったものですね。前の政権から予定されていたことだとしても、取り消し・延期することもできたはずです。

 

まず、北朝鮮が韓国に対してよく使う手ですが、ある程度刺激して、「それでも予定通りに話し合いに応じるのかどうかを見てみる(観測気球)」という意味もあるでしょう。6月にが局長級会議もあるし、韓国外交部長官が訪日するという記事も出ています。そこで日本がどんな反応をするのか、それを見極めるための、ボクシングで言うと『ジャブ』のようなものだった可能性もあります。

この場合、局長級会議や、(もしあるなら)外相会談にて、日本側がどんな反応を示すのか。それが韓国側の『観測気球』にそのままひっかかることになるでしょうけど・・さて、その会議で日本側がどんな話をするのか、どこまでするのか。いまから気になるところです。

 

ちなみに、もし韓国の外交部長官が訪日するなら、それを『来るな』というのは、あまり良い手ではないと思います。来るなら来い、といったスタンスのほうが、外交的には望ましいでしょう。首脳会談ならともかく外相会談なら、要は、会談を無にすることではなく、会談の中身です。

また、国内向けの対策でもあるでしょう。李明博(当時)大統領の竹島上陸が代表的ですが、支持率が落ちた時、選挙の前、政府がなにかの理由で日本に(いわゆる)ラブコールを送った時に、『私は親◯じゃないぞ』とアピールするため、などなど、韓国政府はいつも竹島を『国内世論向け』の策として活用してきました。今回も、「国内世論のことを考えず、日本との関係改善を急ぎすぎるのではないか」という記事が増えてきた時点で、海洋調査が行われたわけです。ちなみに、地方選挙は明日(6月1日)です。

 

不幸中の幸いなのは、この件が、日本でも地上波などでちゃんと放送されたことです。善意で日韓関係改善を望み、「大統領が変わったからもういいのでは」と思う方々が、さらに減ることになるでしょうから。今日は書きたいことを(勢いで)先に書いてしまったので、先のMBCの記事を引用し、そのまま終わりにしたいと思います。なんというか、『地上波(MBC)でこんなニュースが流れているようでは、何を話したって無理だろうな』という感じが半端ありません。以下、<<~>>が引用部分となります。

 

<<日本巡視船が我が国の◯島海洋調査中断を要求し、日本は政府レベルで強く抗議しました。ユン・ソクヨル政府が韓日関係改善の意志を明らかにした状況なのに、こんな日本の意図はいったい何なのか。東京で~特派員が取材しました・・【松野博一 日本官房長官:「外交経路で私たちの排他的経済水域で事前同意のない海洋調査は不可であり、直ちに中断する旨を強く抗議しました」】

日本政府が海洋調査と関連して韓国政府に抗議したのは、2017年以降5年ぶりです。また、尹政権が始まってから「日本の領土」と公式に主張、抗議に出たのは、初めてです。【イ・ヨンチェ日本恵泉女学園大学教授:「日本の国益は徹底的に守るというもので、むしろ、韓国の右寄り政権のほうが、韓日関係を考慮して、強力な措置は取らないだろうと思って、そこで、日本政府がより優位的な地位を占めようとしているわけです・・」】・・

・・政府は、日本の抗議に一切対応しないという方針です。かし、日本がこのようにいじわるな振る舞いを続けるかぎり、日韓関係の改善を急ぐ尹政権としては、さらに困ることになるでしょう>>

 

 

おかげさまで新刊『日本人たらしめているものはなにか』を追記しました。帰化を前にして、いろいろと考えてみて、その自分なりの結論を記録した本です。固定エントリー『新刊・準新刊のご紹介』に簡単な内容を綴りました

・以下、コメント・拙著のご紹介・お知らせなどです
エントリーにコメントをされる方、またはコメントを読まれる方は、こちらのコメントページをご利用ください。以下、拙著のご紹介において『本の題の部分』はアマゾン・アソシエイトですので、ご注意ください。

 ・様のおかげで、こうして新刊・準新刊のご紹介ができること、本当に誇りに思います。ありがとうございます。まず、最新刊(2022年6月1日発売)からですが、<日本人を日本人たらしめているものはなにか~韓国人による日韓比較論~>です。帰化を前にして考えたことを記録した本です。アマゾンページに書いてある、「私はただ、日本が好きだから、日本人として生きたいと思っています」と、「『お前は韓国人として生まれた』が、『私は日本人として死ぬ』に上書きされた時に見えてきた、日本人になるということの意味」が、本書の全てを表していると言えるでしょう。そんな本です。 ・新刊<「自由な国」日本「不自由な国」韓国 韓国人による日韓比較論 (扶桑社新書) >は、日本滞在4年目に感じた「日常」と、ラムザイヤー教授論文騒ぎにまつわる、日韓の対応の差などをまとめました。2021年発売版に、相応の追記を致した新書版でございます。 ・国に蔓延する対日観、『卑日』について考察した卑日(扶桑社新書)>も発売中です。なぜ今の韓国に、日本に対する『卑』が必要なのか。それを自分なりに考察、率直に書きました。 ・刊として、文政権の失敗を振り返った <文在寅政権最後の暴走>と、自分なりの『日本語』本<日本語の行間~韓国人による日韓比較論 (扶桑社新書)>も発売中です。・刊・準新刊の詳しい説明は、固定エントリーをお読みください。旧「インフォメーション」もこちらに統合してあります。本当に、本当にありがとうございます。書きたいことが書けて、私は幸せ者です。 ・れでは、またお会いできますように。最後の行まで読んでくださってありがとうございます。