いつもの流れ・・韓国メディア「日本が海洋調査に抗議するせいで、日米韓共助がうまくいかないかも」

これもまたいつものパターンではありますが・・例の竹島海洋調査の件で、韓国メディアから「日本が抗議するので、日米韓共助がうまくいかないかも」という主張が目立っています。本エントリーのソース記事ニュース1は本題にしており、他にも多くのメディアが、記事の一部として同内容に触れています。

産経新聞の記事によると、来月の局長級会議は日米韓3ヶ国によるもので、その場で日本側は海洋調査の件を取り上げる、とのことです。韓国ではハンギョレ新聞が報じていますが、「サンケイ新聞によると、来月3日、ソウルで開かれる予定の日米韓局長級協議で、日本政府が調査船問題を取り上げる案を検討しているとのことだ。キムゴン韓半島平和交渉本部長とソン・キム米対北特別大使、船越日本外務省アジア大洋州局長は来月3日に会って、対北問題を議論する」、と。

日米韓共助できなかったらどうする~な記事は、騒ぎを起こした本人が「ここらへん、うるさいな」と言うような主張にすぎません。ひょっとすると、日米韓の共助を妨害しているのが「自分」だという最小限の自覚が残っていて、だから「他人」のせいだと押し付けずにはいられない、そんなところでしょうか。それとも、その最小限の自覚すらもう無くなっているのでしょうか。どっちにせよ、『政権交代とは何だったのか』としか思えない状況ではありますが。以下、ニュース1の記事を<<~>>で引用してみます。

 

<<北朝鮮の核・挑発が差し迫ったという観測も出て、共同対応のための韓米日三国が「結束」している。しかし、◯島領有権に対する日本の無茶な主張が、再び日韓間の葛藤を呼び起こし、三国間の共助にも問題を呼び起こす可能性が高まっている・・日本はいままでこの件で言いがかりをつけてきたが、韓国政府はその不当な主張を一蹴してきた。しかし、いままた、日韓間の葛藤要因となっている状況だ。

専門家たちは、日本が今のように竹島問題で意地悪な主張を続ける場合、北朝鮮の核・ミサイル脅威と挑発に対応するための韓国と米国・日本間の共助にも影響を及ぼすと見ている。実際、日本は昨年11月、米ワシントンDCで開かれた韓米日外交次官会談の時、韓国警察庁長の竹島上陸を問題として共同会見を霧散させた前例がある。韓米日は来月3日、ソウルで北朝鮮核首席代表協議を進行する予定であり、それから3国間の国防長官会談と外交長官会談、首脳会談などを次々と開催すると予想されている・・>>

 

その記者会見キャンセルのことですが、あのとき、もっとも妙なのがタイミングでした。『なんでこのタイミングで上陸したのか』、と。百歩億歩譲って、領有権問題まで考えないとしても、韓国としても『問題が存在している』と認識はしているだろうし、日米韓の会談を重要だと思っているなら、そのタイミングで新しい懸案を起こしたりはしないでしょう。なのに、わざわざ日米韓会談の前にやった、いや『やらかした』のは、いったいなぜなのか。

今回も同じです。海洋調査をこのタイミングでやる理由があったのでしょうか。バイデン大統領が日韓を訪問し、首脳会談を行い、相応の共同声明も発表しました。その直後に北朝鮮がミサイルを発射し、6月にはその北の問題で日米韓の会談があります。なんでわざわざこのタイミングで海洋調査をやったのでしょうか。しかも、文在寅政権も、尹錫悦(ユンソンニョル)政権も、同じやり方で。

 

右も左も無く、実は韓国政府は「日米韓の共助が、あるレベル以上に進むと困る。日韓の軍事協力とか言われるとさらに困る」と思っているのでしょうか。それとも、過去エントリーでも紹介しましたが、戦略資産を日本でしか展開しない米国に対する、韓国ならではの『圧力』のつもりでしょうか。それとも、日本より優位の立場になるための、『泣く子が餅をもう一つもらえる』作戦なのでしょうか。それとも、単なる国内向けの選挙対策でしょうか。

どうであれ、日本側には、もっと強く問題提起を行ってほしいものです。日米韓会談とかはちょうど良い場でしょう。どうせ詳しい内容は非公開だろうけど、だからこそ。米国側も、もうそろそろ気づいてほしいものです。騒ぎを起こしながら『ママ、うるさくて勉強できないよ』と文句言ってるのが、どちらなのかを。単に外交的に、気づいてないふりをしているだけかもしれませんが。

 

おかげさまで新刊『日本人たらしめているものはなにか』を追記しました。帰化を前にして、いろいろと考えてみて、その自分なりの結論を記録した本です。固定エントリー『新刊・準新刊のご紹介』に簡単な内容を綴りました

・以下、コメント・拙著のご紹介・お知らせなどです
エントリーにコメントをされる方、またはコメントを読まれる方は、こちらのコメントページをご利用ください。以下、拙著のご紹介において『本の題の部分』はアマゾン・アソシエイトですので、ご注意ください。

 ・様のおかげで、こうして新刊・準新刊のご紹介ができること、本当に誇りに思います。ありがとうございます。まず、最新刊(2022年6月1日発売)からですが、<日本人を日本人たらしめているものはなにか~韓国人による日韓比較論~>です。帰化を前にして考えたことを記録した本です。アマゾンページに書いてある、「私はただ、日本が好きだから、日本人として生きたいと思っています」と、「『お前は韓国人として生まれた』が、『私は日本人として死ぬ』に上書きされた時に見えてきた、日本人になるということの意味」が、本書の全てを表していると言えるでしょう。そんな本です。 ・新刊<「自由な国」日本「不自由な国」韓国 韓国人による日韓比較論 (扶桑社新書) >は、日本滞在4年目に感じた「日常」と、ラムザイヤー教授論文騒ぎにまつわる、日韓の対応の差などをまとめました。2021年発売版に、相応の追記を致した新書版でございます。 ・国に蔓延する対日観、『卑日』について考察した卑日(扶桑社新書)>も発売中です。なぜ今の韓国に、日本に対する『卑』が必要なのか。それを自分なりに考察、率直に書きました。 ・刊として、文政権の失敗を振り返った <文在寅政権最後の暴走>と、自分なりの『日本語』本<日本語の行間~韓国人による日韓比較論 (扶桑社新書)>も発売中です。・刊・準新刊の詳しい説明は、固定エントリーをお読みください。旧「インフォメーション」もこちらに統合してあります。本当に、本当にありがとうございます。書きたいことが書けて、私は幸せ者です。 ・れでは、またお会いできますように。最後の行まで読んでくださってありがとうございます。